犬が『信用していない人』にする行動を知りましょう
初めて会った人にもお腹を見せて、「なでて~♡」と甘えるフレンドリー犬もいますが、犬は基本的に警戒心が強いです。まだ信頼するに値しない人、つまり『信用していない人』に対して緊張や不安を感じたり、警戒したりする犬は少なくありません。
もし愛犬に信用されていなかったらショックですが、犬が相手を信用していないことは行動に表れます。その行動を知っていれば、よその犬と接する際にも、コミュニケーションをはかっても大丈夫かなどの判断がつきやすくなりそうです。
そこで今回は、犬が『信用していない人』にする行動をご紹介していきたいと思います。
犬が『信用していない人』にする行動①じっと見つめる
犬にとって相手の目をじっと見つめることは相手に敵意を持っていることを意味し、犬同士が目と目を合わせるのは一触即発のときです。
ですから普段犬は相手が犬でも人でも、目を見つめることを避けようとします。でも、相手が信頼する大好きな人なら話は別。じっと見つめて愛情を伝えます。
ならば、犬に見つめられたら好意を持たれていると解釈していいのかと言うと、そうとは言えません。「見張っていないと、何をされるか分からない!」「怖くて目が離せない!」と、警戒しているパターンもあります。
相手に不信感を抱いているため、じーっと見て行動を探っているのです。相手の目ではなく、足元や体を見つめることもあります。
犬がじっと見つめてきたときは、その表情などに注目を。愛情を伝えているときはうれしそうにキラキラとした目で見つめてきますが、警戒しているときは表情や体をこわばらせて見つめてくることが多いです。
犬が『信用していない人』にする行動②呼ばれても無視をする
犬は大好きな人や信用している人に呼ばれると、たとえ遊んでいても、すぐに呼んでいる人のほうを見たり、うれしそうに駆け寄ったりします。その人に呼ばれると「楽しいことがある」と信じているからです。
一方、信用していない人に呼ばれたときは無視をしたり、逃げてしまったりします。信用していないために警戒しているか、信用していない人の指示には従いたくないと思っての行動です。
無視をしながら、あからさまにプイッとそっぽを向いてしまうこともありますが、これは不安を感じているか、「関わりたくありません」というサインです。
犬が『信用していない人』にする行動③そばに座ると逃げる
犬は、信用している人のことを「絶対に嫌なことはしない人」と信じています。ですから、自分がくつろいでいるときにその人がそばに座ってきても、そのままリラックスして過ごすことができます。自分からもっとそばに寄って、体をくっつけることもあります。
これが信用していない人の場合は、すぐに逃げてしまいます。その人のことを信用していないだけに、「何をされるのか分からない」と不安なのです。
犬が『信用していない人』にする行動④尻尾を小刻みに振る
犬が尻尾を振っていると、「喜んでいる!」と解釈する人は多いでしょう。確かに、犬は大好きな人や信用している人に会うと、尻尾を左右にブンブン振って喜びを表現します。
でも『尻尾を振っている=喜んでいる』とは限りません。警戒しているときなどにも、尻尾を振ることがあるのです。
そのため信用していない人に対しても、警戒心から尻尾を振ることがあります。しかし、信用している人に会ったときの尻尾の振り方とは異なります。左右にブンブン振るのではなく、素早く小刻みにブルブル振ります。
これを喜んでいると勘違いして安易に近づくと吠えられたり、最悪の場合は噛みつかれてしまうことも。
一見うれしそうに尻尾を振っているように見えても、首筋の毛が逆立っていたり、犬歯を見せていたりするときは、警戒心を持っているので要注意です。うれしくて尻尾を振っているときは、にっこりと笑っているような穏やかな表情をしています。
まとめ
今回は、犬が『信用していない人』にする行動を4つご紹介しました。愛犬やよその犬がご紹介したような行動を見せる場合、その犬からは信用されていない可能性があります。
でも、だからといって焦りは禁物です。焦ったところで、信用はすぐに得られるものではありません。小さな積み重ねが信用につながっていきます。
犬の気持ちを尊重して、嫌がることは無理強いしない、些細なことでもほめる、騙すようなことはしないといったことを少しずつ積み重ねていきましょう。