『小型犬』や『中型犬』の定義ってなに?犬種?大きさ?それとも体重?
犬種の定義
現在、家庭犬やショードッグとして飼育されている犬種は、純血種として公認されている犬種は、352犬種で、そのうち約200種が日本のケンネルクラブで公認されています。
そして、その200種の犬種全てに、体重ではなく、被毛の色、体の高さなどから基準が定められています。つまり、その定義が守られていなければ、純血種として公認されません。
例えば、人気犬種のゴールデンリトリバーの定義は、四つ足がついた状態で立った時の地面から背中までの高さが、牡:56~61cm 牝:51~56cm、毛色は「ゴールド、またはクリーム色。ホワイトは胸だけ」と決められています。
体の大きさによる定義はない
つまり、身体的特徴で犬種としての定義はあるけれど、『小型犬』『中型犬』と言った漠然とした言葉による区分けはなく、『小型犬の定義』『中型犬の定義』という基準はない、ということです。
けれども、実際に犬と生活をしていると『小型犬』『中型犬』と言う風に、犬を体の大きさで区別することが必要な状況があります。それは、どんな状況なのでしょうか。
犬を体の大きさで区別する必要性がある場合3選
公共交通機関を利用する時
電車、バスの場合は
- 縦横高さの合計が90㎝程度、かつ一番長い辺が70㎝以内のケースに入ることタテ
- ケースも合わせて10㎏以内であること
という規定があります。
宿泊施設を利用する時
小型犬や中型犬は宿泊出来ても、部屋の破損のダメージが大きい、鳴き声が大きい、排泄物の量が多いといった理由で、大型犬を受け入れて貰えない場合があります。もしも、「小型犬か、中型犬か」と迷ったら、宿に直接問い合わせてみましょう。
ペット可の賃貸物件を借りる時
建物の規模によって、エレベーターが小さく、大型のケージを乗せられない場合があり、
不動産業界独自の定義があります。
まとめ
意外にも、『小型犬』『中型犬』という正式な区分は存在しません。犬の体の大きさで区分するのは、人間の社会で共存するための利便性のためでした。
けれども、よほど犬の犬種に詳しい人でなければ、プードルやゴールデンリトリバーなどの人気犬種以外の犬の体の大きさがわかりません。ですから、人に伝える時に、『小型犬』『中型犬』という表現を使えば、おおよその大きさを分かってもらえます。
それよりも大切なのは、ご自分の愛犬が『小型犬』か『中型犬』かを考えるよりも、体格に見合った体重かどうかです。まず、犬のボディコンスコアをチェックして、健康な状態を維持できるように心を配りましょう。