①急な外泊、長時間の外出
犬を飼うことになったら、絶対にやめなければならないのが『急な外泊』です。犬がいない状況であれば、飲み会や遊びで終電を逃して帰れなくなっても問題ありませんし、仕事や遊びが長引いて外泊して帰ることになっても構いません。
しかし、犬が家で待っているのであれば、そうした予定外の外泊は絶対NG!!外泊となれば食事を与えることもできませんし、排泄の処理などをすることもできません。そして何より、「飼い主さんが帰ってこない」という状況に犬はとても不安になってしまうからです。
いつもであれば「暗くなれば帰ってくる」など、感覚的なスケジュールで生活し、飼い主の帰りを待っている犬にとって、いつまで経っても飼い主が帰ってこないというのは大きな恐怖となるでしょう。
また、長時間放置することで犬が体調を崩したときにすぐに対処できない、トラブルに対応できないなどの危険性も生まれます。犬が家で待っている状況であれば、自分の都合だけで自由気ままに過ごすことはできないと考えた方がいいと思います。
②家族同士の喧嘩、物への八つ当たり
犬は一緒に暮らす家族や仲間の間で争いが起こることを嫌います。家庭内で喧嘩が起こると、家の中に緊張感が生まれて犬はそれを敏感に察知します。
また、喧嘩の中での怒鳴り声や金切り声、泣き声などは犬を不安にさせますし、物のぶつかる音や壊れる音は恐怖を与えるでしょう。
もちろん家族の中で喧嘩が起こることは自然なことでもありますが、できるだけ冷静に話合いをするようにしたり、犬の目の前では喧嘩をしたりしないようにするなど、配慮してあげるといいと思います。
人間の子どもの場合、夫婦喧嘩や暴力行為を目の前で見せることも精神的な虐待に当たるとされていますが、犬にとっても似た影響があると考えられているのです。
③室内での喫煙や食べ物の置きっぱなし
犬を飼うことになったら、いたずらをされてしまわないように家の中を片付ける必要があると思います。飼い主が困るだけでなく、犬にとっても危険を及ぼす可能性があるものについては特に注意が必要です。
これまでは食べかけのお菓子や飲みものなどをテーブルの上に出しっぱなしにしていたとしても、犬を飼うことになったら必ず片付けるようにしなければなりません。特にチョコレートなど、犬が食べてはいけない成分や材料が入ったものを、犬が口にしてしまうと大変危険です。
また、喫煙についてもかなりの配慮が必要とされます。副流煙や受動喫煙について、近年では厳しく扱われるようになってきましたが犬にとっても同じ危険性があります。
そのため、犬が同じ空間にいるときに喫煙をすることは控えるべきでしょう。さらに、吸い殻や煙草を置きっぱなしにすることで、誤飲・誤食の事故が多数起きているので十分に注意してください。
まとめ
犬と生活をすることはとても楽しいことですが、その反面、人間だけで暮らしていたときは気にしていなかったことにも注意や配慮が必要になることがあります。
急な外泊や長時間の外出は犬にとって大きな負担となります。また、家庭内で起こる喧嘩は犬を不安にさせ、精神的に追い詰めてしまうことがあるということを覚えておきましょう。
さらに、食べものを置きっぱなしにしたり、室内で喫煙をしたりすることが犬の健康を害する原因となることも。飼い主さんの生活習慣やスケジュールが、犬の生活や健康面を大きく左右するということをぜひ忘れないようにしてください。