①運動不足、ストレスが溜まっている
犬がいつにも増して吠えるようになった時は、運動不足で体力が有り余っていたり、精神的なストレスが溜まっている可能性が考えられます。
犬にとって吠えることは意思表示やコミュニケーションの手段ですが、要求がかなえられなかったりストレスが蓄積したりすると吠えという形に現れる傾向が強いとされています。
犬の吠えが増えたと感じた時、まずは散歩やコミュニケーションは年齢や体力に適している状態か、マンネリ化して犬が退屈していないかなどを確認してみましょう。
思い当たることがあれば、散歩や遊びの時間を増やしたり、コースを変えたり、新しいおもちゃを取り入れたりして、生活に変化をつけてみてください。
散歩に出ることは、単純に運動をして体力を発散するだけでなく、ニオイ・音・景色など犬がさまざまな刺激に触れる最高の機会です。
犬としての本能を満たすために散歩はとても大切な要素なので、その量や質を時々見直して調整することをおすすめします。
②不安や異変を感じている
犬が突然どこかに向かって吠えたり、飼い主さんの近くに来て吠えたり、それと同時にウロウロと動き回ったりする時には、不安や恐怖を感じている可能性があります。
犬は見慣れないものや理解出来ないものに対して警戒している時などに、吠えて遠ざけようとします。
家や家族など自分の大切なものに異変が起きた時などにも、それを周囲に知らせるために激しく吠える傾向があります。
そのため、家の中にいる時に外で物音がしたり、何らかの気配を感じた時などにも吠えることがあるのです。
また、自分自身が強い不安に襲われた時にも延々と吠え続けることがあります。特に飼い主さんと離れた時に不安を感じてしまう「分離不安症」でも、吠えやむことが出来ないという症状が見られます。
ただし、飼い主さんが犬とずっと一緒にいるということは現実的ではありません。そのため、分離不安の傾向が見られた場合は、症状が激しくなる前に少しずつ離れる状況を作って慣らしていくことが大切です。
③病気や怪我で苦痛がある
犬が寝ている時などに突然「キャン!」「ワンッ!」などと短く吠えることがある時、体のどこかに痛みや違和感を感じているのかもしれません。
犬はどこかに怪我をしていたり、苦痛を感じていてもそれを強くアピールしてくることはあまりないと思います。
しかし、突如襲ってくる痛みに対して、短く吠えたり、悲し気に「ヒンヒン」と鳴いたりすることがあります。
吠えた後に体のどこかを舐めたり噛んだりして気にしている様子が見られたら、特にその可能性が高いので全身のチェックをしてあげましょう。
見た目に傷や異変がなくても、同じような吠え方が続くようであれば、一度動物病院で健康診断を受けさせたり検査してもらったりするといいでしょう。
まとめ
犬の吠え方はいつもとは違う、異常に吠えるなどと感じた時は精神的または身体的に何らかの異変が起きていると考えるといいでしょう。
生活リズムに変化があったり運動不足になっていたりして、ストレスが溜まっている場合などには必要以上に吠えることが多くなります。また、不安や恐怖を感じている時に激しく吠えて飼い主さんに伝えようとすることも。
犬の吠えが気になる時には、生活に変化はないか、犬の体に怪我や病気はないか、など確認しましょう。思い当たることがあればその原因を取り除いてあげることで、異常な吠えも改善されると思います。
吠えは犬からのサインだと考え、そのままにしてトラブルを見過ごさないようにしましょう。