犬の散歩は1日に何分行けばいいの?犬種や体調別の目安を徹底解説

犬の散歩は1日に何分行けばいいの?犬種や体調別の目安を徹底解説

犬たちは散歩が大好きで、隙あらば「お外に行こう!」という子が多いですね。しかし実際は人の生活の時間に合わせた散歩時間になることがほとんどでしょう。犬たちの健康のためにも欠かせない散歩ですが、いったい1日にどのくらい歩けばよいのでしょうか。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

散歩の目的

犬たちと散歩

運動

犬たちにとって散歩は特別に楽しい時間です。散歩の大きな目的はズバリ運動のためです。

運動不足は肥満の原因になったり、筋力や循環器の機能低下を招きます。また適切な運動をしないと人間同様、いやそれ以上に犬たちはストレスが溜まります。健康な体作りとストレス解消のためにも、日々の運動=散歩は欠かせません。

コミュニケーション

また散歩の目的は運動以外にもありますね。犬と飼い主がコミュニケーションをとる時間は在宅でももちろん可能ですが、外でなければできないこともたくさんあります。

歩き方や走り方のチェックもできますし、外ならではのしつけトレーニングをする時間にもあてられます。

ほかの犬とのお付き合いの様子を観察したり、外の音やにおいなどの刺激に対する反応をみてゆっくり慣れさせたり、近所の子供たちとコミュニケーションをとってみたりと、外ならではの経験を積む良いチャンスにもなりますね。

適切な散歩量

嬉しそうな犬

犬たちの身体的、精神的健康のためにも散歩はとても大切ですが、その量や時間といったものにも配慮してあげましょう。

健康のための運動が、足りなければ問題がありますし運動量が多すぎて負担になるようでも困りますよね。小型犬と大型犬では必要な運動量が異なりますし、若い犬と老犬でも必要な散歩量の違いがあるでしょう。

ではまず犬の大きさによる目安を見てみましょう。

小型犬(チワワ・トイプードル・シーズー、パグなど)

チワワ

一説によると小型犬は体が小さく家の中でも十分に運動が可能なので、外出を伴う散歩は必要としないとも言われています。

確かに彼等は骨格も小さく骨も細いため、過度な運動は関節を痛めてしまう危険もあるためスポーツなどにはあまり向いていないといえます。

しかしいくら小さな犬でも散歩はリフレッシュや社会化など運動以外のメリットもあるため、なるべくなら外へ連れ出して一日二回程度は散歩をしてあげると良いでしょう。

その際の時間ですが、一日あたりおよそニ十分から三十分程度を目安にすると良いようです。一度にたくさんの時間を歩かせるより、朝晩の二回などに分けると関節の負担も減りますね。

小型犬でも運動量が必要な犬種

ジャックラッセルテリア

ただし小型犬と呼ばれる犬種でも特に運動量が必要な犬種がいます。

無尽蔵のスタミナを誇るジャックラッセルテリア、筋肉量が多いミニチュアシュナウザーやボストンテリア、肥満になりやすいフレンチブルドッグなどは一日当たりの散歩の時間を一時間くらいとる必要があります。

中型犬(コーギー、柴犬、ダックスフンドなど)

柴犬

小型犬に比べると体も少し大きく、全身の筋肉と関節がバランスよく成長するタイプです。これらの犬種は肥満防止のためにも一日一時間(朝晩各三十分以上)程度の運動が好ましいといわれています。

また、体が少し大きくなるので、人間の歩幅でゆっくり歩くと運動的には物足りないと感じる子もいるかも知れません。

少し速足で歩いてあげたり時折走らせてあげられると良いでしょう。ドッグランなどで思いっきり走るとストレス解消につながります。

この中型犬の部類に入りますが、ボーダーコリーは特に必要運動量が多い犬種です。週に一度は思い切り走り回れる環境で、筋肉を維持してあげてください。

大型犬(レトリバー各種、秋田犬、セッター、ダルメシアン、シェパードなど)

ゴールデンレトリバー

中型犬よりさらに大きく、必要な運動量も多いグループです。骨格、筋力ともに十分な強度がある半面、運動不足で肥満になったり筋力が衰えたりすると関節などに負担がかかりやすい犬種でもあります。

これらの犬種の場合、一日あたり一時間から二時間の散歩が必要です。単純に歩く距離で考えると3~4km程度になるでしょうか。結構な長距離ですね。この距離をしっかり歩かせます。

大型犬の場合もともとの体重もあるので、あまり走らせすぎると四肢や関節に負担が大きくなるため注意が必要です。

特に若年犬(生後一年未満)の場合は骨の成長期に当たるため、過度な運動負荷は股関節の形成に影響が出やすいといわれています。

老齢犬

散歩中の老犬

どんな犬でも7歳、10歳と年を取るにつれて運動量が減少していきます。

体力については個体差があるので一概に「散歩はこのくらい」とは言えませんが、いつも通りの散歩をしているのに犬が帰りたがった、帰宅してから荒い呼吸がなかなか収まらないなどの様子が見られるようなら、散歩の距離や時間を短くしてあげるタイミングかもしれません。

一緒に歩いているときに様子をよく観察し、疲れすぎたり具合が悪そうだったりしないよう、調節をしてあげましょう。

また散歩になるとテンションが上がって大はしゃぎする犬も、歳をとるとぐるっと歩いて帰ってくる途中でぐったりとしてしまったり、歩けなくなってしまうこともあります。

いつもと様子が違うなと思った時は、かかりつけの病院に相談をすることも大切です。

まとめ

散歩する犬

つい先日ドイツで犬の散歩時間についての法案が提出されそうだという話がありました。しかし犬種や体格によって犬の散歩の量は異なります。

また年齢や体調によっても必要な運動量は異なるため、一概に「一日何時間」と決めることはできません。

犬にとっての必要な散歩量をまとめましたが、犬の個性もありますし、飼い主さんの体調や生活リズムによってこの通りにできないこともあるかも知れません。お互いが納得できるペースをすり合わせていくことも大事ですね。

また犬をこれから飼おうという方は、おおよそこのくらいの散歩が必要なのだということをよく覚えておいて犬種選びの参考にしてください。

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