犬は仕草で気持ちを伝える生き物
いつも一緒に過ごしている愛犬。また、これから犬を迎え入れようとしている方でも、犬の本音って気になりますよね。
犬は人間のように、言葉で気持ちを伝えることは出来ませんが、仕草や行動で感情を伝えてくれる生き物です。
飼い主さんに伝えたいことがある時、また犬同士でコミュニケーションをとる時は、態度や仕草などのボディランゲージ、また鳴き声で感情や気持ちを表しています。
犬にとってボディランゲージは人間の言葉のような物。全世界の犬に共通するコミュニケーションになります。犬の祖先である狼から受け継がれているもので、本能的に刷り込まれているのだとか。愛犬の「本音」に近づける、代表的な仕草をいくつかご紹介していきます。
犬の仕草でわかる『本音』4選!
1.おじぎのような仕草
犬がお尻をグッと高く上げて、前足を前に伸ばし、頭を低く下げ前傾姿勢の状態で、おじぎのなような仕草をすると時は、「一緒に遊ぼう!」と誘っている仕草。
迎え入れて間もない子犬でも、飼い主さんに対して見せてくれる仕草だと思います。犬同士で遊びに誘う時にも見せるこの仕草は「プレイバウ」と呼ばれる姿勢で、尻尾は高く上がりブンブンと振られていることが多いよう。
ワクワクした表情で瞳を輝かせ、気持ちが高まると「ワンッ!」と吠えることもあります。生き生きとした愛犬の姿を見て、一緒に遊びたくなる飼い主さんも多いはず。
ちなみに似ている姿勢でも、前足を折りたたんだ状態で、尻尾が下がっていたり、股の間に挟んだままの姿勢の時は、お腹が痛いと感じているサイン。強い痛みがある時の姿勢なので、遊びに誘われていると勘違いしないよう注意しましょう。
2.飼い主さんの口元を舐める
愛犬が飼い主さんの口元を舐めるのは、もっとも基本的な愛情表現のひとつになります。犬の祖先である狼も行っていた、「信頼」の気持ちを表す仕草です。
「大好きだよ」の気持ちはもちろん、飼い主さんを信頼しているだけに、愛犬自身が不安な気持ちを抱えている時にも、気持ちを落ち着かせるために飼い主さんの口元を舐めることがあります。
大好きで大切な飼い主さんを、一日に何度もペロペロしてしまうワンちゃんもいるのではないでしょうか。朝起きて「おはよう」の挨拶であったり、出先から帰宅した時は、大喜びで必死に口元を舐める子もいるでしょう。
可愛い愛犬からの愛情表現は嬉しいものではありますが、犬から人へ口径感染する感染症もあります。特に小さなお子様、高齢者、また免疫力が落ちている時は、愛犬からペロペロしてもらうのはほどほどにしましょう。
3.前足でタッチしてくる
犬が前足で軽くタッチしてくるのは、何かしら、「おねだりしたいこと」がある時。その時の状況によって、愛犬の「おねだりしたいこと」の内容は違うでしょうが、多くは構ってほしい時や、もっと自分に関心を向けてほしい時にすることが多いようです。
その他、「お散歩に行きたい」「オヤツが食べたい」などの要求がある時にすることも。
我が家の愛犬も、よく前足で軽くチョンチョンとタッチしてきます。いつも「オヤツほしいのかな?」と思ってしまいますが、毎回オヤツの要求ではないよう。
「一緒にいてほしい」「撫でてほしい」と感じている時にも、タッチしてくることがあるのです。愛犬が何を求めているかは、その時の状況で飼い主さんが見極めてあげてくださいね。
4.歯を剥き出しにする
犬歯がはっきりと見えるほど、歯を剥き出しにする仕草は、威嚇や怒りの表れ。
信頼している飼い主さんに対して見せる表情ではないと思いますが、お散歩中に知らない人や犬が急に近づいてきた時、また来客があった時などに、相手に対して歯を剥き出してしまう子もいるかもしれませんね。
怒りで興奮している時は、刺激すると危険なので、怒りの対象から遠ざかるようにしましょう。
まとめ
言葉が通じ合う人間同士でも「本音」となると、なかなか見極めるのは難しいもの。言葉でコミュニケーションがとれない犬は更に難しいですよね。
犬にももちろん感情がありますが、人間ほど複雑な感情は持ち合わせていないようなので、仕草と感情は素直に繋がっていることが多いと思います。
中には個性的な子もいて、嘘をついたり、飼い主さんをからかったりする子もいるようです。少しでも愛犬の「本音」に近づけるよう、たくさんコミュニケーションをとりましょうね。