犬に触ってはいけない6つの瞬間!
犬は大好きな飼い主に触れられることで、幸福ホルモンを分泌し、ストレスを緩和したり、不安を解消できたりします。
そのため、基本的には飼い主に触れられることを好みますが、タイミングによっては触られたくない時や、しつけ上、悪影響を及ぼすタイミングがあります。今回は、そんな犬に触ってはいけない6つの瞬間を紹介します。
1.食事中
野生で暮らしていた時代、犬は毎日必ず食事にありつける環境ではありませんでした。そのため、食べられる時にしっかり食べることが何よりも大切だったのです。
現在は人間と一緒に暮らすことで、毎日確実にごはんが食べられるようになりましたが、その頃の本能的習性は未だに残っています。
そのため、ごはん中は他の敵にとられまいとする本能が働いているため、触ってしまうと犬にとってストレスになったり、攻撃的になったりすることがあります。
2.トイレ中
トイレ中は、敵に襲われる危険性が非常に高まります。そのため、常に気を張った状態でトイレをしている犬が多いです。この状態で触ってしまうと、ストレスになったり、途中で排泄行為を止めてしまったりします。
少しでも安心してしっかり排泄してもらうためには、飼い主が不用意に近付いたり、触ったりせず、遠くからそっと見守ってあげることが大切です。
3.寝ている時
寝ている時、愛犬の可愛い笑顔についつい触りたくなってしまいますが、基本的には寝ている犬にわざわざ近づき触る行為はNGです。
犬の睡眠は浅いため、少し触られただけでも警戒心が強まり、起きてしまうのです。しっかり良質な睡眠をとらせてあげるためには、寝ている時には不用意に触らず、静かに見守ってあげてください。
4.悪い事をして叱っている時
愛犬が悪い事をしたために叱っている最中、ついつい可哀想になり撫でてしまう…という人もいると思います。しかし、これでは犬が「叱られている」と認識できないため、しつけを行う上で逆効果です。
悪い事をして叱っている時は、絶対に撫でたり高いトーンの声で話しかけたりと、優しい接し方はやめましょう。ピシッと「ダメ」と低い声で叱り、その後、しばらくの時間は距離を置くなどして「ダメなこと」と学習させます。
5.離れた場所で休んでいる時
飼い主から離れた場所で休んでいる時、「何をしているのかな?」「寂しくないかな?」という理由から、わざわざ近寄り、撫でてあげる飼い主は多いです。
飼い主としては良かれと思って行っている行為ですが、わざわざ飼い主から離れた場所で休んでいるということは、1匹で静かに休みたいという意思の表れです。
せっかく1匹でのんびりと休んでいるのですから、わざわざ近寄り触ることはありません。犬の方から「かまって」とアピールしてきたら撫でたり遊んだりとコミュニケーションをとってあげてください。
6.飼い主が帰宅した時
外出先から帰宅した時、大喜びで迎えてくれる愛犬を見て「ただいまー!」と飼い主側もハイテンションで触れてしまうことは、珍しくありません。しかし、この当たり前のようにやっている行為が、次回の外出時に愛犬のストレスを増幅させることに繋がります。
帰宅時に飼い主が大げさに喜ぶことで、犬は「飼い主が外出することは、一大事である」と認識してしまいます。そのため、次回から飼い主が外出する時、余計に不安を煽ってしまうのです。
「外出しても絶対に帰ってくるから、そんなに大喜びすることじゃないのよ」というスタンスで接することで、犬も「飼い主さんは何とも思ってなさそう」「そんなに大したことじゃないのかも」と認識させる必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬は基本的に飼い主とのスキンシップを好みますが、常に触られることでストレスを感じてしまうこともあります。また、タイミングによっては上手くしつけられない原因にもなるので注意が必要です。