おやつを取り出すゲーム
近年、ペットショップでは、様々な知育おもちゃが市販されていますが、中でも最も種類が多く一般的なのが、「コング」に代表される、おもちゃの中からおやつを取り出すタイプのものです。
おもちゃに小さな穴が開いていて、おもちゃを転がしながら中に詰めたおやつを取り出したり、おもちゃのボタンを押すことでおやつが飛び出したりしてくる仕掛けがあるものなど、様々です。
おやつを取り出すために試行錯誤が必要なので、わんこは頭を使わなくてはなりません。市販のおもちゃを使用しなくても、ペットボトルの空き容器を活用して手作りすることもできるので、お手軽に試すことができますよ。
ノーズワークゲーム
わんこの嗅覚がとても優れていることは、愛犬家でなくても周知の事実ですよね。このとびきりの嗅覚を使ったゲームも、わんこの脳に適度な刺激を与えてくれ、脳トレになります。
代表的なのは、一枚布のマットの上に様々な形状の布を縫い付けてあり、その布の隙間におやつを隠して宝探しを楽しめる、スナッフルマットと呼ばれる知育マットです。
他にも、パズルのピースをスライドさせながら、ピースの下に隠されたおやつを探すおもちゃなど、多少大掛かりなものも含め、様々なタイプが市販されています。
こちらも市販品を買わなくても、家にあるタオルやクッションなどを上手に活用することで、簡単な宝探しゲームをすることが可能です。裁縫が好きな人なら、スナッフルマットを自作してみるのも良いですね。
不規則な動きを楽しむゲーム
わんこはボール遊びや追いかけっこなど、動くものを追いかけるのが大好きですよね。普通のボール投げや追いかけっこでも運動不足の解消のためなら十分ですが、そこに脳トレの要素を加えるため、一工夫してみましょう。
追加したいのは、「不規則な動き」です。例えば、通常の丸いボールではなく、ラグビーボール型や卵型のボールを使うこと。
これらのボールは落ちる向きによって右に跳ねたり左に跳ねたりするので、わんこはボールが跳ねる方向を予測しながら動かなければならず、ただ追いかけるときよりも脳に刺激を与えることができます。
お散歩コースで楽しむ
毎日のお散歩の中にも、脳トレの要素を組み込むことは可能です。お散歩は、わんこのためには毎日欠かすことのできない日課ですよね。
それだけに、いつも同じ時間、同じ長さ、同じコースのお散歩をルーティンにしてしまってはいませんか?それでは、わんこの脳を刺激することはできません。
時には、新しいお散歩コースの開拓をしてみましょう。新しいお散歩コースには、新しい匂いがたくさんあります。新しい匂いを嗅いで「これは何の匂いだろう?」「誰の匂いかな?」と情報収集をすることで、わんこの脳には新鮮な刺激が加わります。
また、いつもアスファルトの道しか歩いていないのであれば、草地や土の道、木道や砂利道など、様々な地面の上を歩いてみることで、足の裏の触覚からも刺激が加わります。
新しいお散歩コースの開拓が難しければ、時間帯を少しずらすだけでも、いつもは出会わない人や環境、匂いとの出会いが期待でき、効果がありますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?わんこの飼育環境や医療技術が発達し、寿命が延びた現代では、わんこの認知症が大きな問題となりつつあります。
そんな中、わんこの脳に関する最新研究では、人間の場合も同様に、わんこも脳トレを行うことで認知症を予防・改善できるという研究結果が報告されているんですよ。
ぜひ、今回ご紹介した脳トレを日々の遊びの中に取り入れ、愛犬と長く健康に暮らしたいですね。