犬にオムツが必要なとき
介助が必要になったとき
- 体調を崩し、下痢が続いているとき。
- 手術や病気をし、寝たきりで静養しなければならないとき。
- ケガで手足を自由に動かすことができず、上手く排泄することができないとき。
このように、若い犬にも介助が必要になるときがあります。とくに、排泄の介助が必要なとき、オムツを使うことで、犬も飼い主さんも快適に過ごすことができます。
犬の身体が汚れてしまうことを軽減することができますし、トイレ以外で排泄をしてしまったときのお掃除も不要です。
介護が必要になったとき
犬も高齢になれば身体が衰え、飼い主さんの介護なしでは生活することができない、そんな日が訪れるかもしれません。
若い犬の介助とは違い、排泄の時間が把握できず、オムツなしでは粗相が増えるでしょう。お留守番の間、夜中の飼い主さんが眠っている間にも、何度も排泄したくなります。
トイレまで行くことはできるものの、身体に不自由があり、シートからはみ出てしまうことがあります。老犬や介護が必要な犬のトイレの失敗は、叱ることができません。
しかし、粗相が続くことで、犬も人もストレスがたまり、イライラし、感情的に犬を怒ってしまうことがあります。そんなことを避けるためにも、介護にはオムツを利用する方が良いでしょう。
犬にオムツを使うべきタイミング
1.犬同伴OKのお店やドッグカフェを利用するとき
マーキングや粗相をしてしまう可能性があるため、マナーとしてオムツを使うことがあります。とくに、犬同伴OKのお店では、オムツを使うことが必須だ、というほど重要な役割を持ちます。
ドッグカフェであれば、マーキングや粗相をしてしまっても、温かい目で見てもらうことができるかもしれません。
しかし、犬同伴OKのお店でのマーキングや粗相は、あってはならないことです。
2.公園や広場などの公共の場を利用するとき
犬のお散歩を許可している公園や広場もありますが、公共の場である限り、排泄をさせるべきではありません。排泄個所を水で流しても、やはり残り香が気になります。排泄物が感染源になってしまうかもしれません。
そのため、オムツを使い、排泄物によって公共の場を汚してしまわないようにしましょう。
3.友人のお家へお呼ばれしたとき
慣れない環境におかれることで、不安や緊張やストレスを感じ、粗相をしてしまうことがあります。友人が犬と暮らしていたり、犬に理解のある人であったとしても、できる限り避けた方が良いです。
事前に排泄を済ませて行かれるとは思いますが、思わぬマーキングや粗相に備え、オムツを使うことをおすすめします。
4.車で長時間の移動をするとき
どうしても車で長時間の移動をしなければならないときは、オムツを使うことで車を汚してしまうことを防げます。高速道路を走っているとき、トイレに行きたくなっても行けないつらさ、私たちも味わったことがありますよね。
犬は我慢強い動物なので、いつまでも我慢してしまいます。しかし、子犬や老犬は我慢することができず、粗相してしまいやすいです。
5.動物病院へ行くとき
恐怖や緊張から、動物病院へ行くときに限って粗相をしてしまう、という犬がいます。診察台に乗せられた瞬間、勝手におしっこが出てしまう、なんてことがあります。
恐怖や緊張とは逆に、たまに会うことができる大好きな獣医さんとの再会が嬉しくて、粗相をしてしまうこともあります。よく、“うれしょん”と表現されますよね。
オムツを使うときの注意点
オムツを嫌がり、脱ごうとして、噛みちぎってしまうことがあります。ただ、噛みちぎって脱いでしまうのであれば問題ないのですが、注意しなければならないことは、誤飲です。
喉や食道に詰まってしまうこと、腸閉塞、窒息などの恐れがあります。オムツに使われている吸収剤は、水分を含むことで膨らみますが、消化されることなく排出されます。
しかし、誤飲したものの全てが確実に排出されるとは限りません。オムツを噛みちぎってしまったときは、誤飲の可能性を疑い、すぐに診察を受けることをおすすめします。
まとめ
犬にオムツを使うべきタイミングには、
- 犬同伴OKのお店やドッグカフェを利用するとき
- 公園や広場などの公共の場を利用するとき
- 友人のお家へお呼ばれしたとき
- 車で長時間の移動をするとき
- 動物病院へ行くとき
このようなシチュエーションがあり、マーキングや粗相を防がなければならないときです。犬も飼い主さんも周りの人も不快な思いをすることがないよう、マナーや配慮としてオムツを使うことをおすすめします。