飼い主の元気がなくなると愛犬はどうなる?
愛犬と長く一緒に暮らしていると、自分自身の感情が愛犬に伝わっていると感じる瞬間があると思います。犬も人間同様に喜怒哀楽の感情を持つ生き物。
「楽しい」と感じることもあれば、「哀しい」と感じることもあるからこそ、飼い主さんとの信頼関係が築け、しつけもできるのかもしれません。
飼い主さん自身に辛いことがあって元気が出せない時や、嫌なことがあって落ち込んでしまった時、その「感情」を察知しているワンちゃんは少なくないはずです。
飼い主さんの元気がなくなると、愛犬も元気がなくなるの?
犬は地球上でもっとも古くから人と共に生活をしている動物です。その長い歴史の中で、人の声のトーンや表情、またニオイからとても敏感に人の感情を理解できるようになったのではなかと考えられています。
また、本来犬は群れで生活をする生き物。群れの仲間たちと、うまく生活していくためにも、仲間たちの気持ちや感情を読み取り、気配りをする必要もあったようです。飼い主さんは愛犬にとって群れの仲間であり家族です。
犬が飼い主さんの気持ちを敏感に察知できるのは、野生時代の習性が残っているのもひとつの理由かもしれません。
飼い主さんがストレスを感じている時、疲れ切って疲弊している時、体調が悪い時など、様々な理由で元気が出せない時、多くの犬はその状態を察知しているはず。
しかし、全ての犬が飼い主さんと一緒に元気がなくなるわけではないようです。もちろん、飼い主さんを心配する子もいますが、我関せずとマイペースな子もいるので、全ての犬が飼い主さんと一緒に元気がなくなってしまうわけではありません。
飼い主さんと一緒に元気がなくなる犬の性格は?
飼い主さんが元気を出すことが出来ない時、一緒になって元気がなくなってしまうタイプのワンちゃんは、「感受性が豊かな子」になります。
もともと犬は人間より感受性が豊かな生き物ですが、その中でも特に感受性が高い子は、飼い主さんの感情や思考、行動に心が影響されやすいようです。
「一緒になって元気がなくなってしまうなんて優しい子…」と感じるかもしれませんが、犬の中でも特に感受性が高い子は、ある意味、外的刺激に敏感なため繊細で、やや神経質な性格になるようです。
感受性が高い犬はその繊細さから、ちょっとした物音や刺激などにも弱く、激しく反応してしまうため、興奮しやすい子もいるよう。やや精神的に弱い傾向にあります。
感受性が豊かなだけに、飼い主さんの元気がない時は、もちろん影響されてしまうでしょうし、飼い主さんの笑顔を見ることができなくて、元気がなくなってしまうこともあると思います。
元気が出せない時の愛犬との接し方
正しい接し方ってあるの?
辛いことがあって、どうしても元気を出すことができない時でも、できるだけ愛犬には心配をかけたくないですよね。
元気を出せない時、愛犬とどう接するのがベストなのか、100点満点の模範解答はないと思います。無理に笑顔を作って元気なそぶりを見せても、感受性が高いワンちゃんには「無理してる…」と見破られてしまうと思います。
飼い主さんの無理のない範囲で、優しい笑顔と態度で接しましょう。
してはいけない接し方
してはいけない接し方として、ストレスを愛犬にぶつけないこと。また、必要以上に落ち込みすぎないよう心がけていただきたいと思います。
愛犬にストレスをぶつけてしまうと、飼い主さんは、大切な愛犬に対してとってしまった行動に、自己嫌悪を抱いてしまうでしょうし、愛犬は心が傷つき更に元気がなくなってしまいます。
また、必要以上に落ち込んで、ネガティブな言葉を愛犬にかけてしまうことも、更に愛犬を辛い状況に追い込んでしまいます。
心がけたいことは
感受性が豊かな犬は飼い主さんの影響をうけ、元気がなくなってしまいます。感受性が豊かなだけに、飼い主さんの感情や体調不良がうつってしまうこともあるようです。
科学的に理由が証明されている訳ではありませんが、飼い主さんと同じ病気になってしまうワンちゃんも少なくないよう。犬はそれほど飼い主さんの影響を受けてしまうのです。
逆に考えると飼い主さんが元気になれば愛犬も元気になるはず。「大好きな愛犬のために元気を出そう!」と思考を切り替えることができれば、力も沸いてくるのではないでしょうか。
上記にも書きましたが、優しい笑顔と態度、そして愛犬へのいつも通りの愛情の気持ちを忘れることなく接しましょう。
まとめ
どんなに「立派な飼い主でありたい!!」と思っていても、落ち込んで元気がなくなることもあるのが人間です。
生きていると元気がなくなってしまう時もあるということを、理解してもらうのも良いかもしれません。どんなに元気がなくなっても、愛犬への優しい気持ちはいつもと変わらずに接しましょうね。