ペット可物件とは
ペット可物件とは、管理規約によって、犬や猫などのペットの飼育が認められている物件のことを言います。アパートやマンションはもちろん、一軒家でもペット可物件はあります。
どんなペットでも一緒に暮らせる?
ペット可物件とは言っても、飼育することができる動物の種類や大きさなど、物件の管理者や所有者によって条件が異なります。
(例)
- 小型犬または猫(一頭のみ)
- 多頭飼い可(小型犬または猫)
- 中型犬以上可(一頭のみ)
ペットと暮らすことを目的とした物件
また、ペットと暮らすことを目的として建てられた物件もあり、ペット専用の洗い場が設置されていたり、ペットと遊べるスペースが設置されているなど、ペットが暮らしやすい環境が用意されていることもあります。
室内には、ケージやトイレを設置するためのスペースの確保、滑りにくい床素材、ニオイを吸収してくれる壁素材など、ペットの人が快適に暮らせる環境が用意されていることもあります。
ペット可物件を探すときのポイント
1.いつからペット可物件になったのか
- ペット可物件として建てられた家なのか
- 借り手がおらず、物件の付加価値を高めるためにペット可物件にしたのか
どちらであるか、意外と重要なポイントです。ペット可物件として建てられた家である場合、はじめからペットを飼育するための規則が設けられており、入居者の飼い主としての意識も高い傾向にあるため、入居者同士またはオーナーと入居者とのトラブルも起きにくいです。
一方で、付加価値を高めるためにペット可物件となった家である場合、鳴き声やニオイなどによるご近所トラブル、退去後の壁や床など室内の汚れや傷の修繕費用やクリーニング費用など、大きなリスクが伴いやすいです。
2.飼育条件と不動産会社またはオーナーとの話し合い
“共有部分を抱きかかえて移動することができるペットであること”という条件が多いようです。そのため、ペット可物件であっても、中型犬以上は断られてしまうことがほとんどです。
他人に飛びついてしまったとき、小型犬は安全だけど中型犬以上は危険、という認識もあるようです。しかし、しっかりとしつけられた中型犬以上の犬である場合、話し合いによっては許可されることもあります。
超小型犬や小型犬であっても、他人によく吠えたり威嚇する犬だと判断された場合、拒否されてしまうこともあります。
ペット可物件とは言っても、条件は管理する不動産会社やその物件のオーナーによって大きく異なるため、十分な飼育条件の確認と話し合いが行われることが必要です。
3.退去時の敷金の取り扱いについて
ペット可物件の中には、敷金礼金ゼロの物件があります。選びたくなってしまうかもしれませんが、実際にペットと暮らす場合には、敷金が必要になる場合がほとんどです。
また、ペットと暮らす場合には、通常の敷金にプラスして1ヶ月分多く必要になる場合もあります。もし、敷金を支払う必要がある場合、退去時の敷金の取り扱いについて、契約前に必ず確認してほしいです。
基本的には、敷金は原状回復のために使用されます。ペットと暮らす場合、ペットが原因である傷や汚れやニオイなどの原状回復は、通常の敷金ではなく、別途で支払わなければならないことがあります。
そのため、契約時に敷金を支払ったのになぜ?というトラブルが起きてしまいやすいです。
まとめ
ペット可物件を見る時に必ずチェックしたいポイントとして、
- いつからペット可物件になったのか
- 飼育条件と不動産会社またはオーナーとの話し合い
- 退去時の敷金の取り扱いについて
この3つについてご紹介しました。入居後にトラブルが起きてしまうと、すぐに別の入居先を見つけることができなかったり、愛犬をどこかへ預けなければならなくなってしまうなど、生活することができなくなってしまいかねません。
私は、「片手で抱えることができるなら中型犬もいいですよ」と言われたことがありましたが、中型犬を片手で抱えられる人でなかなかいませんよね。ちょっとおかしな条件を設けているペット可物件もありますので、十分な確認をした上で契約するようにしましょう。
ペットホームウェブ様の「ペット可物件の探し方7:ペット可物件ならではの見学・内見チェックポイント」こちらの記事もおすすめです。気になる方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。