大型地震が来たら、犬はどうする?飼い主が必ず準備しておくべきことやモノ8選

大型地震が来たら、犬はどうする?飼い主が必ず準備しておくべきことやモノ8選

日本では、今後も大型地震の発生が注視されています。もし大型地震が来たら、あなたは大切な愛犬を守り抜く自信や覚悟がありますか?もしものときのため、今からしておくべき準備をご紹介します。

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大型地震に備えて準備しておくべきこと

東京都の災害時避難所

避難所の場所とルールの確認

大型地震の発生後に身を寄せるべき、最寄りの避難所の場所を確認しておきましょう。また、その際に気になるのが、避難所に愛犬と一緒に入れるかどうかということではないでしょうか。

ここで誤解したくないのが、「同行避難」と「同伴避難」の違いです。同行避難とは、災害時にペットとともに避難することを指しますが、避難所では人間とペットが別の場所に案内されてしまう場合もあり、必ずしも愛犬と一緒の空間で過ごすことができるとは限りません。

一方、同伴避難とは、避難所でも飼い主さんと愛犬が一緒の空間で過ごすことができることを指します。自分の家の最寄りの避難所が「ペットお断り」なのか「同行避難可」なのか「同伴避難可」なのかを確認しておかないと、いざというときに途方に暮れることになりかねません。

あわせて、同伴避難を希望する場合にはどこに身を寄せればいいのか、同伴避難が難しい場合には代替手段があるかをしっかり考えておきましょう。

ハウスのしつけ

同伴避難が可能だった場合でも、手放しで安心するわけにはいきません。一部のわんこ連れ専用の同伴避難所であれば別かもしれませんが、ペット連れでない人も一緒の避難所の場合等には、避難所内ではクレートやハウスの中にわんこを入れておくことを求められることがあります。

普段からクレートやハウスの中で過ごしているわんこであれば問題ありませんが、普段は室内で放し飼い状態の場合、クレートやハウスの中に入っていることがストレスとなり、激しく吠えてしまう恐れがあります。

普段からハウスのしつけをしっかりしておき、クレートやハウスの中でも落ち着いて過ごせるようにしておきましょう。

社会化

ヘルメットを被った男性と犬

ハウスのしつけと同様に最低限の社会化をしておくことも、避難所生活の成功を左右する重要な鍵になります。

せっかく同伴避難ができたとしても、社会化が十分でない場合、周りの人や犬に過敏に反応して無駄吠えをしてしまったり、威嚇をしてしまったりして、結果として避難所にいづらくなってしまい、愛犬と一緒に避難所を去らなくてはいけなくなってしまうケースがあります。

ハウスのしつけ、無駄吠えのしつけ、トイレのしつけ等、最低限のしつけをマスターして社会化を済ませておくことで、避難所でも周りの人に愛され、周りの人に逆に癒しを与えられるようなわんこになるでしょう。

迷子札やマイクロチップの装着

どんなに注意していたとしても、地震発生後の混乱の中で、愛犬とはぐれてしまうことがあるかもしれません。そんなときに愛犬を捜索する手掛かりとして有効になるのが、迷子札やマイクロチップです。

もし愛犬がどこかで保護された場合、迷子札やマイクロチップをしていれば、飼い主さんの情報が保護してくれた人に伝わり、再会の手掛かりになります。

特にマイクロチップはわんこの体内に埋め込むため、災害後の混乱の中でも紛失するリスクは極めて低く、また、装着していない場合と比べて保険料等も安価になるのでオススメです。

大型地震に備えて準備しておくべきモノ

非常用持出袋

キャリーバッグやスリング

愛犬と一緒に逃げる際、愛犬をリードで引っ張っていくのも間違いではありませんが、大型地震後の荒れた地面を歩かせるのは怪我のリスクも高く、また小型犬の場合には瓦礫を乗り越えるのが難しいこと等も考えられます。

そんなとき、キャリーバッグやスリングがあると、愛犬を安全に同伴することができるため、安心です。クレートやハウスで運ぶのも良いですが、足場の悪いところを歩くことや、非常用品など他の荷物を一緒に運搬することも考慮すると、リュックタイプやスリングタイプで両手が空くものがより望ましいでしょう。

非常用フード・水

災害用のフードや水を準備しておくことも忘れてはいけません。持病があって療法食を常食にしている場合や、偏食が強くてフードにこだわりがある場合には特に重要です。

よく、災害用備蓄品には家族が3日間生き延びられるだけの食糧と水を準備しておくべきだといわれますが、わんこのフードや水はそれよりも長い期間を見越して準備するべきでしょう。人間用の救援物資が早く届いても、わんこ用の救援物資が届くまでには更に長い期間がかかると予想されるからです。

ウェットティッシュやタオル

災害時に衛生状態を保つためにあると便利なのが、ウェットティッシュやタオルです。お散歩帰りに愛犬の足を拭いたり、体臭がきつくならないように拭き取りのケアに使ったり、万が一、避難所等で粗相をしてしまった場合の後始末に使うこともできます。

わんこのためだけでなく、自分たちの衛生状態の確保のためにもいろいろ用途があるので、多めに準備しておくと便利でしょう。

愛犬の写真

災害後の混乱で愛犬とはぐれてしまった場合、迷子札やマイクロチップをもとに連絡を待つことはできますが、ただ待つだけではいられないのが飼い主さんの心中でしょう。

飼い主さんが能動的に愛犬を探すために有効なのが、愛犬の写真を使ったちらしやポスターを作ることです。文字だけのちらしやポスターよりも情報量が格段に多くなり、効果も高まります。

スマホの中にたくさん写真データが入っていても、印刷機器が使えない状況であれば意味がありません。愛犬の最近の写真を1枚持っているだけでも安心感が違います。

まとめ

災害現場のレスキュー隊と犬

いかがでしたでしょうか?できれば起きてほしくない大型地震ですが、いつ誰が当事者になるかは誰にもわかりません。阪神淡路大震災や東日本大震災など、過去の事例からも様々な教訓を学ぶことができますから、実際に困ったという被災経験者の声も勉強しながら、今からできる準備をしておきましょう。

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