犬にありがちな性格
人間と同様に犬や猫も個体によって性格が異なり、それによって行動パターンなども変わってきたりします。
せっかく家族に迎えた犬が、一緒にスポーツをしたいのに内向的であまり外で運動をしたがらないタイプだったり、ふれあい活動などに参加したいのに人に対してシャイなタイプだったりするとお互いにストレスになってしまいますよね。
性格は後天的な経験などによって多少影響されますが、生まれついた性質というものは遺伝要素も関係してくるので犬種によっておおよそ〇〇な犬ということができます。
それでも個性というものはあるので、ある程度事前にこの個性が分かっていれば生活するうえで犬とうまくやっていけるかどうかなどを予想することも出来るでしょう。この時点でのミスマッチが減れば、「こんなはずじゃなかった」ということもありません。
では、犬たちに多い性格はどんなものがあるでしょう。一般的に、犬たちの性格タイプは5つほどに分けられるといわれています。
1.攻撃的な性格
生まれつき自信家で欲求に素直なタイプが多い性格です。カッとなってすぐ行動に起こすタイプとも言えます。
ジャーマンシェパード、ドーベルマン、ロットワイラーなど大型の犬種の場合は自分に自信があるタイプが多いので、攻撃的な一面が見えることがあります。また小型犬であってもチワワやポメラニアンなども飼い主に対する支配欲が強い個体の場合も攻撃的な性格といえます。
いずれの場合も自分が強いことを見せつけたい!という欲求を押さえられない子が攻撃的な行動に走る傾向があるため、後天的にこれを抑えるためには衝動的な欲求を押さえるようなトレーニングが重要です。
2.シャイな性格
遺伝的な要素もありますが、社会化不足など後天的な育成環境による部分が大きいのがこの性格です。奥手で憶病、大きな音にびっくりして震えてしまったり、知らない人がくるとどこかへ隠れてしまったり、一向に家族にも慣れなかったりします。
早くから親や兄弟犬と引き離されて孤独に育った犬や、大きくなるまでに家族以外の人間と接触をしなかった犬などは、よりシャイになってしまう傾向があるようです。
3.パニックになりやすい性格
恐怖を感じたり驚いたりすると、とたんにパニックに陥ってしまうタイプです。ばたばたと落ち着きがなくなるだけならまだよいのですが、恐怖が強すぎ恐慌状態に陥るとその感情がコントロールできずに威嚇行動や攻撃行動に変化する可能性があります。
4.社交的な性格
精神的に落ち着いていて、社交性に富んだタイプです。このタイプは遺伝的な要素も大きく影響し、犬種によって社交性がある犬、あまり社交性がない犬とある程度分けてしまうことが可能です。
もちろん母犬と兄弟犬と、生後8週間ほどゆっくりと社会化された犬も、精神的に落ち着いていて社交的な性格を得ることが多いです。
家庭犬に迎える場合、皆さんこちらの社交的で穏やかな犬を希望されると子どもやお年寄り、先住犬(猫)などともうまく生活していけるでしょう。
5.独立心旺盛な性格
日本犬に多いのがこのタイプです。飼い主やその家族は認めているものの、それほど強い興味を示さず自立していく性格です。このタイプの犬が人の気を引こうとしているときは、よほどの理由(ものが拾えない、〇〇がしたいなど)があると考えて、犬が何を要求しているのかよく観察してあげましょう。
まとめ
家庭に犬を迎えようと考えた場合、自分が求める生活スタイルや性格にあった犬を選ぶことが大切です。純血種の場合は長い年月をかけてブリーディングされ、性格や体の特徴などがある程度決まっているため大きくなった時の生活を予想しやすいと言えます。
番犬を期待したい場合、家の中で家族として暮らしたい場合、スポーツやアウトドアなどを楽しみたい場合、などそれぞれライフスタイルが合いそうな犬種の特徴や性格タイプをよく調べるといいですね。