犬が散歩中に興味を示す「危険な物」5選
毎日散歩を行う飼い主さんは、好奇心旺盛な愛犬の行動に危険を感じたことはないでしょうか。家の外には野性の生物や、体内に入ると危険な物にあふれています。
しかし、犬にとっては興味の対象となる物ばかりなので、飼い主さんはあらゆる危険から守らなければなりません。まずは、犬が散歩中に興味を示す「危険な物」について知りましょう。
1.草むら
草むらの中を散歩するのは人間も犬も気持ちいいものですが、そこにはノミやマダニが潜んでいるので注意をしたいものです。
ノミやマダニは草むらに隠れており、犬が通るときに飛び移ります。マダニはバベシアやSFTS(重症熱性血小板減少症候群)といった命に関わる病気を媒介しますし、ノミはアレルギー症状を引き起こしたり、条虫などの寄生虫を媒介します。
ノミやダニは予防薬を投与することで被害を免れることができます。しっかり予防しましょう。
2.水の溜まっているところ
ちょっとした水溜まりや貯水してある場所が好きな犬は多くいますが、水のあるところには蚊がいます。刺されて「フィラリア症」を発症してしまうと、命を脅かしてしまうため、蚊は犬にとっては天敵。
蚊はそこら中にいるので怖くなってしまいますが、しっかりフィラリア予防を行えば発症することはほぼありません。対策を怠らないようにした上で、楽しく散歩をしましょう。
3.食べると危険な植物
散歩中に草花をむしゃむしゃ食べてしまう犬もよくいますが、中には中毒を起こす危険な植物があります。
- スイセン
- チューリップ
- アサガオ
- 紫陽花
- スズラン
- ソテツ
身近な植物の例をあげると、このようなものがあります。どれも家庭の花壇や公園に咲いている植物ばかりなので、うっかり愛犬が食べてしまわないように見張ってください。犬のいる家庭では中毒を起こす恐れのある植物は植えないほうが良いですが、家の庭に植える際には、愛犬が近づけないようにするなど配慮を行いましょう。
4.河川敷や田んぼや畑の周辺
分かりにくいのが、農薬や除草剤を撒いた場所での散歩です。河川敷や田んぼや畑の周辺を散歩する際には、あらゆる薬剤が使われている恐れがあるため、飼い主さんは注意を怠らないでください。
散歩コースになりやすい場所に使用されていることが多く、もし万が一舐めてしまうと中毒を起こす可能性があります。おう吐や下痢、呼吸困難などの異変が起きたらすぐに獣医師へ連絡をして、処置を行わないといけません。
5.ほかの犬や動物の排泄物
散歩中に、ほかの犬や動物の排泄物の匂いを嗅ぎたがるワンちゃんは要注意。排泄物から寄生虫やあらゆる病気に感染する危険があります。ほかのワンちゃんのお尻を嗅いでいる間に、感染してしまうこともなくはありません。しつこく嗅いだり舐めたりしてしまわぬよう、飼い主さんが注意をしてください。
散歩中の危険を避けるための対処法
愛犬を危険から守って楽しく散歩をするために、飼い主さんができることを行いましょう。ここでは、散歩中の危険を避けるための対処法をいくつか提案いたします。
ブラッシングをする
散歩から帰宅をしたら、愛犬の体をすみずみまでブラッシングしましょう。砂ぼこりを払い落しながら、異変がないか確かめてあげてください。ブラッシングを行うことで、散歩で疲れた心身を癒す効果も期待できます。
タオルでよくふき取る
濡れタオルで愛犬の体をよく拭いて、皮膚炎から守ります。顔周りを清潔にすることも大切ですが、足の指の間もしっかりと仕上げふきを行って、皮膚がただれないようにしましょう。肉球がケガをしていないか、ふき取りながらチェックを行います。
ノミやマダニチェック
ブラッシングやふき取りをしながら、被毛にノミやマダニが付着していないかチェックをしましょう。特に草むらに入った後は、念入りに確認をしてください。
黒い砂状のものが付着していれば、ノミの糞です。マダニは皮膚にくっついて血を吸いますが、引っ張って取ると口が皮膚に残ってしまうので自力で取ろうとせず病院へ行きましょう。ノミやマダニは寄生しないように予防薬を投与することをお勧めします。
洋服を着せる
犬の皮膚や被毛を守る意味でも、洋服やレインコートを着せることもおすすめです。
寒い時期の雨の中の散歩では、レインコートを着ることで泥汚れ防止になるだけでなく、体温低下を防ぐこともできます。
また、草むらが大好きなワンちゃんや、被毛が長いワンちゃんは洋服を着た方が虫や草の種、汚れなどが付着しにくくなり、お手入れも楽になります。
散歩中のしつけを見直す
好奇心旺盛な犬には、散歩中好き勝手に歩かせないよう、飼い主さんがしっかり主導権を取るようにします。
リードは短めに持ち、草むらに飛び込んだり、排泄物に向かっていったりするのを制止しましょう。飼い主さんが、危険物が落ちていないか確認をしてから進むことで、愛犬をしっかり守ることができます。
ワクチン接種で予防する
愛犬の命を守るためにも、ワクチン接種は怠らないようにします。狂犬病は狂犬病に感染している犬にかまれなければ感染の恐れはありませんが、日本では1年に1回接種することが義務付けられています。
また、混合ワクチンで予防できる病気は思いのほか身近にあります。ワクチンで予防できる病気はしっかり予防してあげましょう。
まとめ
楽しい愛犬との散歩中には、あらゆる危険があることをぜひ覚えておいてください。犬が歩く前に、飼い主さんが気づくように絶えず注視することを忘れないようにしましょう。防げることは未然に防ぐことで、もっとお散歩を楽しむことができますよ。