犬の飼い主が意識すべき「夏の風物詩」10選
夏を彩る日本の風物詩は、人間にとって胸を踊らすものですが、時には犬に危険を与えることも。犬と夏の思い出作りをしたい方は、あらかじめ知っておくことがあります。
これから夏のイベントに参加する愛犬家の方は、犬が安心して過ごせる環境とは何か、いま一度考えてみてください。それでは、犬の飼い主が意識すべき「夏の風物詩」10選と注意点をご紹介していきます。
1.花火
日本の夏を代表する「花火」はとても美しいものですが、犬にとって避けたい天敵です。大きな騒音が苦手な犬は、連続して爆発するような花火は恐怖の対象となることもあります。犬にとって花火は、まるで銃声音を耳元で聞いているような音となるものです。
日頃から雷や工事現場の音を震えるほど怖がる犬は、花火の音にパニック状態になることがあります。怖がりな犬と一緒に花火を見に行くのは遠慮するほか、窓を閉めて音をシャットアウトするなどの準備と対策を行っておきましょう。
特に注意をしたいのが、てんかんや心臓病の持病がある犬です。不安な方はあらかじめ獣医師に相談をして、対策を行っておくことをおすすめします。
2.扇風機
暑さ対策として扇風機を利用する際には、犬がケガをしないように対策をしてください。扇風機は床に置くよりも、愛犬が手に届かない位置に設置することをおすすめします。また、扇風機だけで犬は猛暑は乗り切れません。クーラー+扇風機で室温調整をし、体温調節を行うようにしましょう。
3.海やプール
愛犬と一緒に海やプールへお出かけをする際にも、飼い主がいくつか注意すべき点があります。
- 熱中症
- やけど
- けが
- 溺れる
- 砂の誤飲誤食
- 水中毒
- 藻中毒
まず、ビーチサイドはとても暑くなっています。歩かせる際には日かげを選び、肉球やけどや体温の上昇に十分な配慮を行いましょう。落下している破片でけがをしないように、愛犬が安全に歩ける場所を確認することも忘れないでください。
そして水の中では愛犬から目を離さず、水や藻を飲み込んでしまわないように注視し続けます。思わず砂を飲み込んでしまうこともありますので、あらゆる危険から守りましょう。
4.夏のドライブ
愛犬を連れてドライブに出かける際には、犬の安全を確保した上で向かいます。以下のような危険から避けるための準備を行ってください。
- 熱中症
- ケガ
- 車酔い
まず車内の温度管理を徹底しましょう。直射日光が当たりやすいので、風通しを良くする、エアコンで温度を下げておきます。車の中ではキャリーやドライブボックスに入れて、愛犬を転倒させないよう安全を確保します。
急ブレーキや急発進にも注意をして、愛犬が車酔いしないような配慮もしてください。まずは、近距離のドライブから少しずつ慣らしていくことをおすすめします。
5.夜の散歩
日中の暑さを避けて、夜間に愛犬の散歩をするときにも気をつけたいことがあります。夏の夜は人出が増えるため、事故に巻き込まれないように注意をしましょう。夜のランナーや自転車などの接触事故が起きやすいので、暗い道は避け、ライトで照らしながら相手へ知らせるように心がけましょう。
6.バーベキュー
バーベキューを楽しんでいる間はつい油断しがちですが、犬が危険にさらされないように気をつけましょう。まず、人間の食べ物からは愛犬を避けて、玉ねぎなどを食べて中毒にならないようにします。
また、バーベキューの火でやけどをしたり、熱中症を起こしたりしないよう目を離さないようにしてください。
7.保冷剤や保冷マット
ひんやりした保冷剤や保冷マットは犬の熱中症対策にも役立ちますが、中身の誤飲事故が増えているので注意してください。犬の爪で保冷剤は破裂しやすいので、冷やすときは目を離さないようにします。
人間用の保冷マットは破損しやすいことをあらかじめ知っておいてください。保冷マットは、破損しないタイプのアルミ材を使った犬用保冷マットがおすすめです。
8.蚊やノミやダニ
夏に発生する虫は、犬の天敵ばかりです。蚊から感染するフィラリア症、犬のマダニ寄生やノミアレルギー性皮膚炎は夏に発症しやすいのでしっかり予防をするのはもちろん、草木が生える場所へ出かける際には気をつけてください。シャンプーやブラッシングをこまめに行い、異変にいち早く気づくようにしましょう。
9.夏の生き物
夏のレジャーにお出かけの際には、毒を持ったヘビやハチが生息しやすい山林は避けましょう。犬が噛まれたり刺されたりしてしまい、命を落としてしまうこともあります。またクマが出没する地域へは行かないようにしましょう。あらかじめ危険指令が出ていないか確認をし、愛犬から目を離さないことが大切です。
10.虫対策グッズ
犬を飼う中、虫対策として蚊取り線香や殺虫剤を使うのは危険です。蚊取り線香に触れてしまうとやけどをしたり、ひっくり返すと火災の原因になります。誤って食べてしまうと中毒症状を起こします。殺虫剤や噴霧をして対策を取り、犬が吸ってしまうと危険です。
先述にあった犬の天敵の虫たちから守るためには、必ず犬用の虫よけ対策グッズを用いるようにしてください。犬が万が一舐めてしまっても、安全が確保できる成分を使っているものを選ぶようにしましょう。
まとめ
愛犬と夏の思い出を作るときには、飼い主さんが安全を確保してあげるのが大切です。特に近年は猛暑になりやすいので、暑さ対策は万全に行ってください。そして、美しい花火は犬にとって恐怖体験となってしまいやすいことをあらかじめ覚えておきましょう。