犬がおなかを壊した!どんな症状がある?
犬がおなかを壊したときによくみられる症状には、
- 下痢をする
- 嘔吐する
- 嘔吐や下痢を繰り返す
- ごはんを食べなくなる
- おなかがキュルキュルと鳴る
- 元気がなく、うずくまる
などの症状があります。一度の下痢や嘔吐であれば、しばらく様子をみてみようかな、と考えるかもしれません。しかし、何度も繰り返すようであれば、飼い主さんも落ち着いてはいられないでしょう。
このような症状があるとき、どのようなことが原因なのか、どのような対処法があるのか、いくつかご紹介しますので、緊急時にぜひお役立てください。
犬がおなかを壊した!原因と対処法
1.ごはんを他のものに変えた
ごはん(ドライフードなど)を急に他のものに変えると、犬はお腹を壊しやすいです。主に下痢の症状がみられ、胃腸に負担がかかってしまうことが原因です。
新しいごはんが原因であると気づかず、そのまま与え続けてしまうと、いつまでも下痢の症状は治まりません。新しいごはんが原因であると気づき、元のごはんに戻したとしても、下痢の症状を繰り返すことがあります。
適切な対処法
胃腸に負担がかかり、炎症を引き起こしている可能性があります。炎症はすぐには治らない可能性が高いです。すぐにかかりつけの病院で診察を受けましょう。下痢止めや抗生物質が処方されることがあります。
1日の間に何度も下痢を繰り返す場合には、1食分絶食をさせても構いません。胃腸を休めることができます。また、ごはんの切り替えは、基本的には、いつものごはんに新しいごはんを少しずつ加えながら、10日ほどかけて行います。
1日目は「いつもの9割:新しいの1割」、3日目は「いつもの7割:新しいの3割」のように少しずつ割合を変えていくと良いです。10日目には「いつもの0割:新しいの10割」となりますね。もともと胃腸が弱く、下痢や軟便をしやすい犬である場合には、もっと時間をかけて切り替えると良いでしょう。
2.緊張とストレス
強いストレスを感じたとき、緊張したとき、犬はおなかを壊してしまうことがあります。
- 季節の変わり目
- どこかへ預けられたあと
- トリミングや病院へ行ったあと
- 暮らす環境が変わったとき
このようなときに強いストレスを感じたり、緊張したりし、胃腸に負担がかかることで下痢をすることがあります。ストレスや緊張から解放されたあとは、下痢の症状も治まります。
適切な対処法
たとえば、“トリミングや病院へ行き、自宅に戻った直後に下痢をしたが、その日の夜(または翌朝)には正常の便に戻った”ということがあります。食欲や元気があるようであれば、しばらく様子をみても良いでしょう。
また、季節の変わり目には、寒暖の差が激しい日があります。
犬が過ごしやすい環境へと整えてあげる、こまめにブラッシングやマッサージをしてあげる、ストレス発散のための遊びや運動やお散歩の時間を増やしてあげるなどの対処法も良いです。
3.逆流性胃炎(長時間の空腹)
犬が突然、白や黄の液体や泡を嘔吐することがあります。あまりにも空腹である時間が長かったため、逆流性胃炎が起きたのではないか、ということが原因として考えられます。食欲や元気はある、ということがほとんどです。しかし、連日繰り返す場合には、かかりつけの病院で診察を受けましょう。
適切な対処法
空腹であったことが原因となり、胃の中へ逆流した胆汁や十二指腸液が胃粘膜を刺激したことによる嘔吐です。嘔吐が一度だけである場合、食欲や元気がある場合、他の症状がない場合には、絶食の必要はないでしょう。ごはんや水を与えて構いません。
まとめ
犬が突然おなかを壊したときに考えられる原因には、
- ごはんを他のものに変えた
- 緊張とストレス
- 逆流性胃炎(長時間の空腹)
などがあり、症状や対処法についてご紹介しました。おなかを壊したことによる下痢や嘔吐をすること以外にも、他に症状はないか、よく愛犬の様子をみてみましょう。
すぐに病院へ連れて行ってあげることができるのであれば、症状が出てすぐに診察と治療を受けることで、愛犬が苦しむ時間を減らしてあげることができます。