夏場に犬が「良質の睡眠」を取るための工夫5選

夏場に犬が「良質の睡眠」を取るための工夫5選

睡眠は健康と寿命に直結しています。今、愛犬の寝床はどのような環境ですか?『夏場に犬が「良質の睡眠」を取るための工夫』についてまとめました。ぜひご参考ください。

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

犬に必要な睡眠時間ってどれくらい?

眠る白いチワワ

“寝てばかりいる”なんて言われてしまう犬ですが、私たち人間に必要な睡眠時間が6時間から8時間ほどであるのに対して、犬に必要な睡眠時間は12時間から18時間ほどであるとされています。

子犬や老犬であれば、より睡眠時間は長くなりますし、成長や健康の維持のために、より良質な睡眠を必要とします。暑い夏場は、私たち人間でさえも寝苦しく、次の日に前日の疲れが残ったままであることがありますね。

犬たちはどうでしょう。暑いことだけではなく、エアコンの冷たい空気にカラダが冷やされ過ぎてしまい、睡眠の妨げになっていませんか?体調の変化に十分に注意しつつ、夏場の愛犬の良質な睡眠について、ぜひ一緒に考えてみましょう。

睡眠環境を整える

ベッドの横で眠る柴犬

1.夏には夏用の寝床を用意する

夏場は、ひんやりとする冷感素材のベッドやブランケットを用意してあげると良いです。通気性の良いものもおすすめです。季節に適した寝床を用意してあげましょう。

そして、何より愛犬が気に入っているものを用意してあげると良いです。新しいものよりも、自分のニオイが染みついた使い慣れたものを好む傾向にあります。

2.寝床は一定の場所にする

寝床をあちこち変えるよりも、一定の場所にした方が犬は落ち着きます。自分だけの寝床として認識することができるからです。

また、窓際は外からの音などに刺激を受けやすく、落ち着くことができない可能性が高いです。周りの環境に影響されることのない、静かな場所を選んであげると良いです。

3.エアコンの風を避ける

寝床は、エアコンの冷風が当たらない場所に用意してあげると良いです。とくに、扉が閉められたケージの中に入ってお留守番をする場合、カラダを冷やし過ぎてしまう可能性があります。

暑くなったときは、寝床から出て、犬が自身で冷風が当たる場所や部屋の中でもとくに涼しい場所へと移動するはずです。

4.温度だけではなく湿度にも注意する

犬が快適な環境で良質な睡眠をとるためには、室内の温度だけではなく、湿度の調整も行ってあげると良いです。犬が快適だと感じることのできる温度は22℃くらい、湿度は60%くらいであるとされています。

部屋に温度計や湿度計を置き、すぐに把握することができるようにしておくと良いです。ダブルコートの犬とシングルコートの犬、小型犬と大型犬、その犬種が生まれた環境(暑い国、寒い国)など、犬それぞれに適した環境の違いがあります。

温度22度、湿度60%が全ての犬に快適であるとは限りません。愛犬に適した温度や湿度を見極めてみましょう。

5.犬それぞれに専用の寝床を与える

多頭飼いをしている場合には、犬それぞれに専用の寝床を用意してあげると良いです。大きなベッドや広い寝床を用意し、みんなで使ってね、としている飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

本当にその環境は愛犬たちに良質な睡眠を与えることができているでしょうか。愛犬たちの様子をうかがいながら、よく観察し、一度考えてみましょう。

中には、みんなで一緒に眠る方が安心できる、という犬もいます。しかし、本当はひとりでゆっくりのんびり眠りたい、と感じている犬もいるかもしれません。

まとめ

眠る白いフレブル

夏場に犬が「良質の睡眠」を取るための工夫として、

  • 夏には夏用の寝床を用意する
  • 寝床は一定の場所にする
  • エアコンの風を避ける
  • 温度だけではなく湿度にも注意する
  • 犬それぞれに専用の寝床を与える

この5つをご提案させていただきました。

お留守番中、用意された自分の寝床ではなく、ソファーの上や飼い主さんのベッドの上で寝たがる犬もいますね。飼い主さんのニオイがし、心から安心でき、落ち着ける場所なのかもしれません。

ソファーやベッドで寝かせるのは良くないのでは?と考えるかもしれませんが、愛犬がそこで眠ることで良質な睡眠をとることができるのであれば、無理にやめさせる必要はないのではないでしょうか。

しかし、自分の寝床の環境が良くないことが原因でソファーやベッドを選ぶ犬もいます。今の環境が愛犬に適した環境であるかどうか、見直してみるのも良いと思います。

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