犬がわざとする行動①トイレの失敗やいたずら
愛犬にされて困る行動として多くの飼い主さんが口を揃えるのが、「トイレの失敗」や「家具などへのいたずら」です。特にトイレの失敗は片付けの手間があるだけでなく、衛生的ではないことやにおいがつくことなどから飼い主さんの大きな負担となります。また、留守番などで目を離している間のいたずらに悩まされる人も少なくないでしょう。
トイレトレーニングや室内での過ごし方に関するしつけが完了しているにもかかわらず、トイレの失敗やいたずらをくり返す場合には犬がわざとしている可能性が考えられます。飼い主さんからの注目を集めたり関心を持ってもらったりするために、飼い主さんが本当に困る行動をするのです。
こうした行動を起こさせないためには、犬が粗相やいたずらをした時に騒いだり犬に話しかけたりせず、淡々と片付けをすること。それらの行動は犬にとってうれしいこと=飼い主さんがかまってくれることにはつながらないということを覚えさせる必要があるのです。
犬がわざとする行動②散歩で座り込む
犬が散歩中に座り込むことが増えたり、足を引きずったりすると「どこか調子が悪いのかな?」と心配になりますよね。歩きたがらない愛犬を見てかわいそうに感じて抱っこしたり、カートやキャリーに入れて外出したりするようになることがあるかもしれません。
しかし、そうした行動も犬がわざとしている可能性があるということを忘れてはいけません。全身に怪我がないかをチェックし、動物病院で健康診断を受けても問題が全く見当たらないのであれば「抱っこして欲しい」「歩くのが面倒」などの理由でわざと歩くことを拒否していることが考えられます。
また、特定の場所やルートでだけ座り込んだりする場合はそこを通りたくない何らかの理由があるのでしょう。以前に怖い思いをしていないかなどを思い返してみるなどして対策を考えましょう。
犬がわざとする行動③ご飯を食べない
犬がご飯を食べない時には体調が悪いのではないかと心配するのが当然です。食欲不振はさまざまな病気の初期症状としても挙げられるので、ご飯を食べたがらない時は健康チェックが必須です。
しかし、食べないこと以外に体調や行動に変化がない場合などにはわざと食べずにいるということが考えられます。食べないことで飼い主さんが手で食べさせてくれたり、もっとおいしい食べ物が出てくることを待っているのです。
これまでにそうした経験をしたことのある犬は、それを覚えていて、毎日同じドッグフードに飽きた時などにわざと食べないという行動を起こすことがあります。
犬がわざとする行動④聞こえないふり
犬を呼んだ時など、何度呼んでも振り返ったり寄って来ない時にはわざと聞こえないふりをしていることがあります。特に普段であれば聞こえるはずの場所や距離であったり、おやつを持っている時に呼べばすぐに反応する場合などは明らかに聞こえないふりをしていると考えられます。
確かに遊びやにおいかぎなどに夢中になって集中している時は、本当に聞こえていない(意識が聴覚に向かない)こともあります。しかし、他のことをしていて飼い主さんのところに行きたくない時には、犬もわざと知らんぷりすることがあるのです。
まとめ
犬は私たちが思っている以上に、飼い主の行動や反応をよく見ています。そして、自分がどのような行動をすると飼い主がかまってくれるか、注目してくれるかということをよく覚えているのです。
犬の困った行動やいつもとは違う行動の理由をしっかりと見極めて、犬たちの賢い行動に振り回されないように注意しましょうね。