嫌な言葉①『犬がかわいくない』
- 「顔が潰れていてかわいくない」
- 「真っ黒で表情がわからなくておもしろくない」
- 「小型犬なのに大きい、太っている」
- 「大きくて怖い」
- 「雑種なんて安っぽい」
自分が大切に思っている、愛おしいと思っている愛犬のことを「かわいくない」と言われて嫌な気持ちにならない人はいないと思います。犬は犬種によって容姿や持たれる印象が大きく異なるため、その犬について知らない人から勝手なイメージであれこれ言われるのはあまり気持ちのいいものではないですよね。
特に足が短い・鼻(マズル)が潰れている・よく吠えるなど、犬種の特性として容姿や行動に特徴があるとそれらを他人から指摘されることがあります。犬種ごとの体型や気質は、元々仕事に役立てるために特化させてきた部分ですが、そうした背景を知らない人にとってはいい印象が持たれないことがあるのです。
嫌な言葉②『犬のしつけが出来ていない』
- 「この犬頭悪いね」
- 「しつけが出来ていない」
- 「うちの犬は出来るのに何で出来ないの?」
散歩をしている時に他の人から犬を触られることなどもあると思います。そうした時に犬に対して「おすわり!」「お手!」などと指示を出す人も少なくありません。
しかし、犬は必ずしも誰の言うことでも聞くとは限りません。信頼している飼い主さんやよく知っている相手の指示にしか従わない犬もいますし、指示の出し方が飼い主さんとは異なることから理解出来ないという場合もあります。
そのため、他人から唐突に出される指示に対して無反応な犬も多くいますが、そうした犬に対して「しつけが出来ていない」「バカ犬だ」などと言った言葉をかける人もいます。それらの言動は、犬を飼ったことがない人や犬に関する知識がない人に多く見られます。
実際筆者の愛犬はさまざまな指示に従うことの出来る犬ですが、初対面の人から「お手」などと言われても基本的には反応しません。(「おすわり」程度であれば渋々やることもあります。)
指示を出されたことに戸惑い、私に助けを求めるようにアイコンタクトを取ってくることが多くあります。そして、飼い主である私がその相手と親し気に話したり、少し時間が経って和やかな雰囲気になると指示に従うようになるのです。
嫌な言葉③『犬を甘やかしている』
- 「犬を甘やかしている」
- 「だからバカ犬になるんだ」
- 「ダメな飼い主のせいで犬がかわいそう」
犬の飼い主が他人に言われる嫌な言葉に対して「何も知らないくせに!!」と思うことがあると思います。
犬が怪我や持病、老化などで十分な運動が出来ない場合にカートに乗せて散歩をしている時や、皮膚病の治療や熱中症対策で洋服を着せている時などに「犬を甘やかしている」「犬を人間扱いしてダメな飼い主だ」などと言われることがあります。
愛犬のためを思ってしていることでも、犬に関する知識がない人や置かれている状況を知らない人からは心ない言葉をかけられてしまうことがあるのです。出会うすべての人に状況を説明するわけにはいきませんから、悔しい思いをしている飼い主さんも少なくないと思います。
まとめ
あるアンケートでは犬の飼い主の約3割が「愛犬に関して他人から嫌な言葉をかけられたことがある」と答えています。人によって嫌な気持ちになる言葉はそれぞれ異なりますが、大切にしている愛犬を貶めるような言葉や、大切にしている気持ちをバカにするような言葉には多くの人が傷つくと思います。
相手を傷つけるような言葉をかけることについては、犬を飼っている・飼っていないということに関わりません。犬のことをよく知らない人に言われることで傷つくこともありますし、犬を飼っている同士だからこそ傷つくこともあるでしょう。
その言葉で相手がどのように感じるかという想像力をしっかりと働かせれば、相手を傷つけることを減らすことは出来ると思います。自分が言われたらどう思うかを考えるという、最低限の気遣いをすることはどのような関係性であっても大切なことだと思います。