「自分の体を相手にこすりつける」のは犬の挨拶だった!
犬は、自分の体を使って自分の意思を相手に伝えて、犬同士で上手にコミュニケーションをとることが出来るとても社会性の高い動物です。
動物が自分の意思を相手に伝える時にするボディランゲージを「カーミングシグナル」と言います。
飼い主さんの体に愛犬が体をこすり付けるのは、この「カーミングシグナル」で、犬同士の挨拶の一つと考えられます。
本当の犬の気持ちは、あくまで推測の域を出ませんが、「相手の体に自分の体をこすりつける」と言う行動を「カーミングシグナル」と考え、犬の心理について考えてみましょう。
犬が飼い主の体に体をこすり付けてくる心理3つ
1.甘えたい
飼い主さんから叱られたり、雷や来客など苦手なモノと向き合わなければならなかったりする時に飼い主さんに体をこすり付ける場合は、「飼い主さんに甘えたい」「飼い主さんに守ってもらいたい」という心理が働いているのかも知れません。
また、「甘えたい」という心理の中には、「撫でて欲しい」という要求が含まれていたら、体全体を飼い主さんにこすりつけるのではなく、頭だけをぐいぐいと飼い主さんの手や腕に押し付けてくることもあります。
この場合は、犬同士のコミュニケーションとしての「カーミングシグナル」ではなく、犬自身が人間と一緒に暮らす環境の中で学習したコミュニケーションの方法だと考えられます。
2.愛情表現
犬は、親しい相手に自分のニオイを付けたり、逆に好きな相手のニオイを自分の体につけたくなる習性があります。
3.嬉しい
私たち人間は、喜びを分かち合ったり、親愛の情を伝えるために「習慣」としてハグをしたり、衝動的に相手を抱きしめたりすることがあります。犬の場合は、嬉しさや楽しさを強く感じた時、その衝動に突き動かされて飼い主さんに体をこすり付けることがあります。
まとめ
愛犬の目が輝いて飼い主さんをまっすぐに見つめている、絶え間なく、激しく尻尾を振っている…その様子を見れば、どんな心理かなど分からなくても、愛犬から愛されていることをしっかりと実感出来るはずです。
その感情を受け止めて、飼い主さんも愛犬の愛情表現に負けないくらいしっかりと、「私も愛しているよ!」と言葉にし、表情や行動にも愛情表現を示してあげましょう。