縄張り意識が強い犬の特徴5選

縄張り意識が強い犬の特徴5選

室内にいる犬が来客にけたたましく吠えて困る、来客どころか家の外を通る人に対しても歯を剥いて吠える、とお困りの方も多い、犬の「吠える」という行動ですが、これは縄張り意識からくることも多いようです。では犬の縄張り意識とはいったいどんなもので、どんな特徴があるのでしょうか。

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縄張り意識とは

テラスから吠える

縄張りはテリトリーとも呼ばれ、動物の個体や群れが他の個体を追い払ったりして占有する地域や土地のことを指します。

哺乳類に限らず鳥類や魚類に至るまで様々な動物たちがこの縄張りをもち生活をしています。野生の動物たちにとって縄張りは群れの防衛のため、食料の確保のため、繁殖のため、といったように群れが生存し続けるために必要な空間です。

縄張りをもつ動物はその地域から自分を脅かす可能性のある他の個体を排除する行動を起こします。その行動の多くは噛んだりつついたりといった直接的な攻撃行動もありますが、威嚇やマーキングなどの示威行動を見せる場合もあり、これらをまとめて縄張りの防衛行動といいます。

縄張りは個々の個体である場合もあれば、夫婦単位、家族単位、群れ単位など様々な形態があります。また、縄張り意識を持つ時期も、繁殖期のみであったり、通年であったりと動物の種類によって様々です。

犬にとっての縄張り意識

狼

犬の近縁であるオオカミは非常に広い面積の縄張りを必要とします。これは縄張り内で食料となる獲物を確保するためで、比較的獲物の数が多い地域では縄張りは狭く、反対にシカやカリブーなどの獲物の数が少ない地域では縄張りが広大になる傾向があります。

この縄張りに他の個体や群れが侵入することは、自分の群れの食糧が少なくなり生存が脅かされることに直結します。逆に自分の縄張り内で獲物が少なければ、食料を求めて狩りのエリアを広げる必要があります。

その際、群れ同士が鉢合わせをしてしまい喧嘩が発生することを避けるため、遠吠えなどでお互いの存在をアピールして「あっちへいけ」「こっちへ来るな」と言い合って争いをさけているんですね。

犬の場合はもちろん食糧となる獲物を狩りで得る必要はありません。そのため広い縄張りは不要なのですが、やはり動物の本能としての縄張り意識を持つ個体が少なくありません。これは犬が家族を群れとみなし、外敵や他の個体から群れを守ろうとする意識から発生しています。

縄張り意識が強い犬の特徴

隣の犬に吠える犬

縄張りは前述したとおり、群れの生活を守るための空間です。その空間を守ろうという意識の強い犬というのは、群れのリーダーの気持ちがあり、警戒心の強い犬ということになります。

来客や通行人に対して強く吠えるのは、相手を縄張りに侵入してきた外敵とみなしているからです。このような行動をしやすい犬には特徴があります。

  • 警戒心が強い
  • 怖がり
  • 自立心が強い

このような性格の犬の場合はもともと縄張り意識が強い犬とみて良いでしょう。

  • 信頼関係が薄い
  • 社会化されていない

このような場合は後天的に、自分が縄張りを守らなくてはと意識している可能性もあります。

警戒心が強く自立心旺盛と聞くと番犬としては優秀なようですが、実はとても憶病で守ってほしいのに飼い主が頼りないと犬が思っている可能性があります。

あるいはこの群れ(家族)のリーダーは自分であり、飼い主を守るべきメンバーと考えているのかもしれません。そのため、縄張り意識が強い犬たちは、日々大きなストレスを抱えているのです。

しかしいずれにせよ、本来のリーダーたる飼い主がしっかりと頼りになる存在であれば、犬たち自身は縄張りを主張する必要はありません。飼い主に任せておけば大丈夫、という信頼感を与えることで、犬たちに「縄張りを守らなければ」と考えるストレスから解放してあげることができるんですね。

まとめ

窓の外を見る犬

人間社会に生きる犬にとっては本来の意味での縄張りは不要です。縄張り意識が強い犬は不安と緊張にさらされており、家の中にいても屋外の気配を常に探っていて強いストレスにさらされています。

このような犬たちには少しずつでよいので様々な環境になれさせ社会化を進め、警戒心を解くことが必要です。また飼い主が信頼できる、安心できる存在となるよう、愛情をもって一貫したしつけを行ってきずなを深めていくことが大切です。

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