犬に使うべきではない『NGブラシ』の特徴
毎日のように行うブラッシングですが、ブラッシングをする際に使うブラシは何を使っても良いというわけではありません。犬の皮膚に適した犬用ブラシを使うことが推奨されています。ここでは、犬に使うべきではないNGブラシの特徴を紹介します。
ブラシ部分が硬い
犬に皮膚は人間の皮膚よりも弱いため、人間が使っても問題ないくらいの硬さを持つブラシであっても、犬にとっては痛みを感じたり、皮膚が傷ついてしまったりすることがあります。
そのため、実際に犬の体に当てて使うブラシの毛先などが硬いブラシは控えてください。犬の中には硬めのブラシを使うことで、『痛気持ちいい』感覚に陥る犬もいますが、それを良いこととして勘違いせず、皮膚を気遣ってあげてください。
プラスチック製
犬用ブラシでも、さまざまな素材で作られているブラシがありますが、できるだけ避けてほしいNGブラシの特徴として、プラスチック製のものが挙げられます。
特に静電気を発生しやすいタイプの被毛を持つ犬種(トイプードルなど)の場合、プラスチック製のブラシを使用してブラッシングすることで、ブラッシング中に静電気を発生してしまう恐れがあります。
すると、犬の皮膚も傷みますし、何より犬が「痛い!」と感じ、ブラッシングに対して恐怖心を抱いてしまう恐れがあります。
一度でも怖い思いをしてしまうと、しばらくブラッシングをさせてくれなくなってしまうこともあるので、できるだけ静電気を発生しやすいプラスチック製のブラシは避けましょう。
犬の被毛タイプに適していないもの
ペットショップのブラシ売り場を見てみると、さまざまな種類のブラシが販売されていることに気付きます。「いったい何が違うの?」「どれを選ぶべきなの?」と戸惑ってしまい、最終的に適当に選んでしまう…という人も多いでしょう。
これは、犬の被毛タイプに合わせて、さまざまなタイプのブラシが販売されています。そのため、愛犬の被毛タイプに合ったブラシを選択することが重要です。間違ったブラシを使ってしまうと、皮膚を傷つけたり、被毛を無理に抜いてしまったりする恐れがあります。
【被毛タイプ別】愛犬に合ったブラシタイプは?
先にお話ししたように、愛犬にブラシを選ぶ際は、愛犬の被毛タイプを確認した上で、適したブラシを選ぶ必要があります。基本的に、犬用ブラシは下記のような種類があります。
- ピンブラシ(ラバーブラシ)
- 獣毛ブラシ
- スリッカーブラシ
- コーム
ヨークシャーテリアやロングコートタイプのチワワなど、長毛種の場合は、ピンブラシを使います。ピンブラシを使って全体を梳かし、汚れを落とします。最後にコームで毛並みを整えて完成です。
反対に、柴犬やパグなどの短毛種の場合は、ピンブラシで軽く全体の汚れを梳かしながら取り除いた後、獣毛ブラシを使って毛並みやけのツヤを出します。
そして、トイプードルやポメラニアンなど、特に毛が絡みやすい犬種は、最初にスリッカーブラシでダマになった部分を解く作業が必要です。これを行わずに全体をブラッシングしてしまうと、被毛を引っ張り皮膚を傷める原因となります。
この時、スリッカーブラシは優しく扱うようにしてください。力を強く込めてブラッシングしてしまうと、皮膚に傷を付けてしまいます。あくまで、毛玉を解く道具として使いましょう。
そしてこちらも最後にコームで毛並みを整えて完成です。長毛種、毛が絡みやすい犬種は共に、最後にコームで仕上げをすることを忘れないでください。
意外と使いがち?こんなブラシはやめて!
最後に、意外と犬を飼っている人が、愛犬のブラッシングにと使っているブラシの中から、「このブラシはやめてほしい」具体的な例を紹介します。皆さんは下記のようなブラシ商品を使っていませんか。
人間用ブラシ
犬のブラッシングをする際、基本的には犬用ブラシを使用することが推奨されています。しかし、「なかなか良いブラシがない」という理由から、とりあえず人間用で…とドラッグストアなどで販売されている人間用ブラシを使っていませんか。
人間用ブラシは、人間の頭皮に合わせて作られているため、人間よりも皮膚が弱い犬には適していません。無理に人間用ブラシでブラッシングしてしまうと、皮膚を傷めてしまい、フケが大量に出たり、皮膚炎を発症したりする恐れがあります。
人間用ブラシは、犬用ブラシよりも手軽に、安価に購入できるため、節約としてつ飼う飼い主さんが多いですが、人間用ブラシは犬にとって悪影響なのでやめましょう。
エチケットブラシ
犬や猫の抜け毛を掃除する為に使われるエチケットブラシですが、意外にもこのエチケットブラシを犬や猫の体に直接使うという人も多いです。
しかし、エチケットブラシはそもそも犬の体に合わせて作られている商品が少なく、犬の皮膚を傷つけてしまう恐れがあります。また、無理に抜け毛を取り除く行為なので、健康な被毛も余計に取り除いてしまう恐れがあるのです。
家具や衣服に付いた抜け毛を取り除くには適していますが、犬や猫などのペットの体に直接ブラッシングで使うことは避けましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬の皮膚はとても繊細なので、適していないブラシを使ってしまうと皮膚を傷め、皮膚炎や傷の原因となる恐れがあります。犬に使うべきではないNGブラシの特徴に当てはまるブラシを使っていた方は、ぜひ買い替えを検討しましょう。