犬にトウモロコシを与えて大丈夫?
夏場になると、スーパーや屋台などで見かけるようになるトウモロコシ。茹でると甘く、人間であれば醤油などを表面に塗って食べるのも美味しいですよね。
そんなトウモロコシですが、犬に与えても大丈夫なのでしょうか。答えは『YES』です。味付けなどをしなければ、犬にトウモロコシを与えても問題ありません。
犬にトウモロコシを与える際の適量
犬が1日に食べるトウモロコシの量は、約10~15gと少なめが適切です。後に紹介しますが、食べ過ぎてしまうと様々な問題を引き起こす恐れがあるので、適量を守って与えることが与えても良い条件となります。
犬にとっても栄養のあるトウモロコシ
トウモロコシには多くの栄養素が含まれています。その栄養素は、犬にとっても栄養効果をもたらしてくれます。主にトウモロコシに含まれている栄養素は以下の通りです。
- セルロース
- ビタミン
- マグネシウム
- カルシウム
- カリウム
- 葉酸
これらの栄養素により、便通が良くなったり、免疫力の向上効果が期待できたりします。また、『葉酸』は妊娠期の母犬にとっても重要な栄養素です。自力で生成することは難しく、限界があるため、積極的に摂るべき栄養素です。
犬に『トウモロコシ』を食べさせるときのNG行為
トウモロコシは、犬にとっても栄養が豊富であるため、与えても良い食材です。しかし、犬にトウモロコシを食べさせる際は、いくつか注意しなければいけないことがあります。ここでは、犬にトウモロコシを食べさせるときのNG行為を紹介します。
1.芯ごと与える
通常、トウモロコシは芯に多くの実が付いている状態で売られています。スーパーで購入するトウモロコシもこの形状のものが多いです。そのため、愛犬が食べきれる量の実が付いているトウモロコシを芯ごと与えてしまう飼い主も多いです。
しかし、犬にとってトウモロコシの芯は非常に危険です。飲み込みやすい形状とサイズなので、くわえながら遊んでいる最中に誤飲してしまい、窒息や消化管閉塞を引き起こす恐れがあります。
芯は硬いので、犬は噛んだときの感触を楽しんでしまうかと思いますが、トウモロコシを与える際は、必ず芯が取った状態で与えましょう。
2.大量に与える
トウモロコシは、炭水化物を含んでいるため、大量に食べてしまうと肥満になってしまう恐れがあります。また、大量に食べてしまうと消化不良を起こす可能性もあります。
また、コーンは犬がアレルギーを発症しやすい食材の1つでもあります。通常、アレルギーが発症した後、検査をしてアレルゲン特定するのですが、アレルゲンを特定する前に、その食物を大量に食べてしまうと、痒みが悪化することがあります。
アレルギー症状を発症すると、脱毛や痒み、下痢、嘔吐といった症状が現れます。特に初めて与える際は、少量のみを与えるようにしましょう。
3.生のまま与える
トウモロコシは、加熱処理をせずに食べると消化や吸収が悪くなってしまいます。そのため、生のまま与えてしまうと、犬の体内で消化しきれず、体内に留まってしまいます。
すると、便秘や下痢、中には嘔吐など、お腹の調子を崩す原因となってしまうため、必ず茹でて加熱処理をしてから与えるようにしてください。加熱処理をしても大量に与えるのはやめましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。トウモロコシは、今回紹介したようなNG行為に気を付けることで、安全に犬も食べることができます。ぜひこの夏は適量を守り、愛犬の様子を見ながらトウモロコシの味を一緒に楽しみましょう。