犬が死んでしまう可能性アリ…『超危険な事故』
私たち飼い主がいくら気を付けていても、少し目を離した隙に、とんでもないことをやらかしてしまう犬は多いです。「いたずら、しないの!」という程度で済めば良いのですが、中には怪我してしまったり、最悪の場合、死に至ったりする危険性のある超危険な事故も…。
そんな犬を死に至らしめる危険性のある『超危険な事故』は、外だけでなく、家の中でも起こり得ます。ここでは、犬が死んでしまう可能性のある『超危険な事故』の例を紹介します。
交通事故
最初に頭に思い浮かぶ超危険な事故は、『交通事故』でしょう。最近では、飼い犬の放し飼いが減ったこと、屋外犬が減ったことなどが影響し、一昔前に比べると飼い犬が交通事故に遭う件数は減っています。
しかし、だからといって事故件数が0になっているということではありません。特に、現在では散歩中に交通事故に遭ってしまうケースが多いので、散歩中、飼い主はしっかり愛犬の行動を注視していなければいけません。
「うちの子は普段から良い子だから…」と過信してしまっている飼い主をよく見かけますが、犬は突然突拍子もない行動を起こしやすいです。
散歩中、好戦的な犬に遭ったとき、興味を惹く物が道路の反対側にあったとき、突然恐怖を感じたときなど、興奮状態に陥ることで、いつもはお利口な犬が突然道路に向かって走り出すということはありえます。
犬友と話に夢中になっていたり、愛犬の行動を観察せず別のことに気をとられていたりすると、愛犬の突然の行動に飼い主が反応できず、リードが離れてしまい、交通事故に…というケースもあります。
また、交通事故に遭ってしまった際、骨折だけでなく内臓に大きなダメージが起こることがあります。最悪の場合は、亡くなることもありますので、家からの飛び出しや散歩中に首輪が抜けたりしないように、十分気をつけましょう。
食中毒
これは散歩中だけでなく、家の中でも起こり得る超危険な事故です。散歩中に道端に落ちている物、あるいは植えられている植物を食べてしまったり、家の中で落ちている食べ物を口にしてしまったりすることで食中毒症状を起こします。
飲み込んでしまった物によっては非常に重篤な症状を引き起こす恐れがあるのです。中には、死に至る物もあるので、どんな食べ物、植物であれ、愛犬の拾い食いには注意しなければいけません。犬が誤飲、誤食してしまうことで死に至る危険性のある中毒症状を引き起こす物は、以下のとおりです。
- ブラックチョコレート
- ネギ類
- マカダミアナッツ
- アルコール飲料
- カフェイン系飲料
- たばこ
- 動物用ノミ駆除剤
- 殺虫剤
散歩中に注意したい植物は以下の通りです。公園や他の家の花壇などに咲いている花には、特に注意が必要です。できる限り近付かないようにしましょう。また、家の中で観葉植物としておいている場合は、愛犬が活動しない部屋に置くようにしましょう。
- イヌサフラン
- クリスマスローズ
- ヒガンバナ
- ワラビ
他にも注意が必要な植物は多いです。死に至らなくても、心臓麻痺や心肺停止、昏睡状態に陥る非常に危険な植物は多いので、観葉植物を含め気を付けましょう。
誤飲による窒息・腸閉塞
外でも起こり得る事故ですが、特に飼い主が油断しやすい家の中で起こることの多い超危険な事故です。落ちている物を誤飲することで、喉に詰まってしまい窒息してしまったり、中には腸閉塞を引き起こしたりする恐れのある物もあります。
基本的に、物を誤飲してしまったときは、自分で対処しようとせず、すぐにかかりつけの動物病院に電話をし、診察、対処してもらえるかどうかを確認し、病院へ連れて行くことが重要です。特に死亡事故になりやすい危険物は、以下の通りです。
- ひも
- 靴下
- タオル
- 竹串
- アイスの棒
- 小さなおもちゃ
ひもや糸などは飲み込み消化管などにひっかかると、腸がギャザーを寄せるようになってしまい非常に危険な異物です。また、犬の遊び道具としてそのまま与えてしまいやすい靴下やタオルも注意が必要です。犬の噛む力は強いため、端などを噛み千切り、その断片を飲み込んでしまう恐れがあります。
家の中にあるものの中には、犬にとって危険なものがたくさんあります。誤って飲み込まないように、「出しっぱなしにしない」「届く場所に置かない」などの対策が重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回紹介した死に至りやすい超危険な事故は、どのご家庭でも起こり得る事故です。もしもこのような状況に陥ってしまった場合、自分で対処しようとせず、すぐに動物病院に相談することが生死を分けることになります。迷わず、すぐに病院へ電話、あるいは連れて行くようにしましょう。