チェックする4つのポイント
愛犬のうんちをチェックするポイントは、
- 色
- 固さ
- 内容物
- 被膜の有無
の4つです。この4つのポイントをふまえて、毎日の愛犬のうんちをチェックしてみましょう。
健康なうんちの様子はどんなもの?
上記の4つのポイントをふまえた"健康なうんち"の目安は、
- チョコレートのような濃い茶色
- つかむとホロッと崩れるくらい固め
- 異物や寄生虫などが混じっていない
- ゼリー状の被膜が付着していない
という様子です。色についてはフードの色に左右されることもありますので、どんなものを食べているかをふまえてチェックしてみましょう。
色に異常があるうんち
1.緑のうんち
通常うんちが緑色になることはありませんので、愛犬が芝生や草などを食べ過ぎていないかチェックしてみましょう。
胆汁が多く含まれている場合、深緑っぽく見えることがあります。草などの緑色のものを食べていない場合は、胆汁の可能性があります。
2.黒いうんち
茶色というより黒に近いうんちは血便である可能性が高いです。うんちが黒っぽくなるときは胃や小腸からの出血が疑われます。
3.赤が混ざっているうんち
赤い箇所があるうんちも血便である可能性があります。赤い場合は鮮血ということで、小腸や結腸、大腸、肛門など肛門から近い部分が出血していることが疑われます。
4.黄土色のうんち
黄色や黄土色のうんちの場合、肝臓やすい臓、胆のうなどの部分でトラブルが起こっていることが疑われます。
5.異物が混ざっている
うんちの中にプラスチック片やラップ、ひもなどの異物が混ざっている場合は、愛犬が食べてはいけない物を食べてしまったことが考えられます。
誤食した物が全てうんちとして排出されていれば良いのですが、内臓のどこかで引っかかっている恐れもありますので、一度病院で相談してみると安心です。また、うんちの中に寄生虫を発見した場合にも早急に病院で虫下しの処置を行いましょう。
6.形がない下痢のうんち
様々な要因で少し柔らかめな日もある
愛犬のその日の体調や飲水量、食べた物などによっては、うんちが「ちょっと緩いかな?」と感じる日もあると思います。理想は手でつかんだときにも形が崩れないほどのやや固めですが、少しやわらかい程度で次のうんちで通常の固さに戻る場合は、それほど心配ありません。
水様便が続く場合は早急に受診を
しかし、明らかに形がない水様便の場合は体内で何らかのトラブルが起こっている可能性が高く、脱水を起こす危険もあるため、早めに受診するようにしましょう。
7.粘膜が付着している
粘膜便(粘液便)とは?
うんちの周りにゼリー状の粘膜が付着していることを「粘膜便(粘液便)」と呼びます。この粘膜便が出るときは大腸のトラブルが疑われます。大腸炎で腸粘膜が剥がれ落ちてしまったり、粘膜が過剰に分泌されたりすることで、うんちと一緒に排出されてしまうという状態です。
他の異常も見られる場合は受診を
粘膜便は何でもない健康なときや、少し疲労がたまっているときにも見られることがあります。その1回だけ粘膜が付着している場合にはあまり心配はいりませんが、繰り返し粘膜便が出る場合や色や形状など、他の異常もある場合には受診するようにしましょう。
まとめ
身体の中を通って排出されるうんちには、体内で起こっているトラブルが表れやすいです。愛犬の体内を直接見ることはできませんが、うんちをチェックすることで病気の早期発見に繋がります。愛犬のうんちをチェックするときのポイントは「色・固さ・内容物・被膜」の4つです。
- 色に異常が見られる
- 形がないくらい緩いうんち
- 異物が混ざっている
- 粘膜が付着している
などの場合は病気のサインである疑いがありますので、放置せず早めに受診する方が良いでしょう。