『ペットホテル』と『ペットシッター』の違い
ペットホテルとは
一度は愛犬をペットホテルに預けたことがある飼い主さんも少なくないはず。下見をして、信頼できそうなホテルを選んで預けても、離れている間は愛犬が心配でたまらないのではないでしょうか?ペットホテルはサロンや動物病院と併設されているものや、ペットホテル専門のショップもあります。
個体ごとにケージに入れて管理するタイプや、大きなお部屋で全頭を一緒に遊ばせてくれるタイプがあります。個体の性格により合っているタイプを選択することができますが、飼い主さんとも離れ離れなうえ、住み慣れた自宅を離れるので、ホテルへの宿泊を苦手に感じるワンちゃんは少なくありません。
ペットシッターとは
いっぽうペットシッターは飼い主さんのご自宅にシッターさんが来て、留守番している愛犬をお世話してくれるサービス。ペットシッター業を経営している会社もあれば、個人で開業されているシッターさんもいます。
愛犬にとっては住み慣れた自宅を離れることなく、お留守番することができるので、ホテルに預けられるよりはストレスが少ないと考えられます。
しかし、自宅で行われる業務なので鍵を預けなければなりません。いくらペットシッターさんとは言え、初回の利用時ではほぼ他人。不在中に自宅に入ってもらうことに、不安を感じる方も少なくないはずです。
またシッターさんがお世話に来ていない時は基本的に愛犬は長時間ひとりぼっち。ホテルの場合、24時間、もしくは営業時間中はスタッフさんが愛犬を管理してくれますが、シッターさんにお世話を依頼した場合、愛犬が急に体調を崩してしまった時に、対応が遅れてしまう可能性もあります。
ホテルとペットシッターはどちらもメリット・デメリットがあります
ホテルとペットシッター、どちらもメリット、デメリットがあるものの、どうしてもホテルが苦手なワンちゃんにとってペットシッターはとてもありがたいサービス。
愛犬、飼い主さんともども、相性が合うシッターさんが見つかればとても心強い存在になってくれるはず。信頼できるペットシッターさんを見つけるためにも、愛犬を預けるべきでないペットシッターの特徴を探ってみましょう。
犬を預けるべきではない『ペットシッター』の特徴3選
1.正規の届けを出していないペットシッター
ペットシッターとして業務を行うには、国や自治体に登録することが義務付けられています。ペットシッターとしてお仕事をするには、先に書いたように、個人で開業する、ペットシッターの会社に登録する、そしてフランチャイズを運営する会社と契約を結び加盟店として活動する、の3つのケースがあります。
この3つのどこにも属していない場合、正式な手続きをせずにペットシッターのお仕事をしている、いわゆる「ヤミ開業」の可能性があるので注意が必要です。
2.「動物取扱業」の登録がされていないペットシッター
ペットシッターのお仕事をするには特別な国家資格は必要ありませんが、動物愛護管理法により動物取扱業の登録が義務付けられています。登録せず営業した場合は、業務停止命令、また100万円以下の罰金に処されることも。
個人で開業しているシッターさんの場合、もちろんその個人が「動物取扱業の責任者」となりますが、会社でシッター業務を行っている場合、代表者のみ、または主要なシッターさんだけが動物取扱業の責任者であり、他のシッターさんは責任者資格を有していないケースが非常に多くあります。
動物愛護管理法では「全てのシッターさんが動物取扱責任者の資格要件を満たすこと」とありますので、しっかりとホームページで登録の情報が公開されているシッターさんを選びましょう。
3.事前打ち合わせを行わないペットシッター
ペットシッターを選ぶ際、多くの方が、おそらくネットを利用しホームページで業務内容や料金体系など詳細情報を確認し、気になるシッターさんへ電話やメールで問い合わせをするかと思います。この電話やメールのやり取りだけで、鍵を送らせようとするシッターさんは選ばないでください。
初回利用時には前もって直接会って、事前に打ち合わせをしてくれるシッターさんを選びましょう。飼い主さん不在の中、いきなり知らない人が自宅に入ってきたら愛犬は恐怖心でいっぱいになります。愛犬とシッターさんも必ず飼い主さんと一緒に顔を合わせておきましょう。
まとめ
ペットシッターを利用するのには、やや躊躇することもありますよね。大切な愛犬を預ける上に、自分自身が不在の状況で自宅に入ってもらうわけですから、多くの不安があると思います。
信頼できるかはもちろん、愛犬との相性も大切ですし、シッターさん自身の人柄も実際にお世話してもらって初めて分かることもあると思います。
可能であれば事前に繰り返し打ち合わせを行い、犬への愛情が深く責任感のあるシッターさんを選びたいですね。また保険や補償内容がしっかりしていることも大切です。