犬が欲しがる理由①おいしそう♪
飼い主さんが食べているものを犬が欲しがる理由と言えば、やはりそれがおいしそうなものだからだと思います。基本的に食べることが好きな犬の場合、どのようなものをおいしそうに感じるでしょう。それに、犬が食べているものとは違う香りがするなど興味を引かれやすいのだと思います。
また、飼い主さんが食べているものを一度でも“おすそわけ”してもらった経験のある犬は、特に欲しがる傾向にあります。普段食べている犬用のフードやおやつに比べて、人間用の食べものの方が味が濃いため、犬にとってもおいしいと感じやすいでしょう。
そのため、飼い主さんが食べているときに少しでも分けてもらい、そのおいしさを知ってしまった犬は「またもらえるかもしれない」と思って欲しがるのです。
飼い主さんをじっと見つめたり、前足をかけたり、テーブルに飛びついたりして「欲しい!」とアピールしますが、そのアピールに負けて食べものを与えてしまうと、そうすることで食べものをもらうことができると学習してしまうのです。
犬が欲しがる理由②特別なものに見える!
飼い主さんが食べているものを欲しがるとき、食べもの自体をおいしそうに感じているというだけでなく、飼い主さんが食べているから特別なものに見えて、欲しくなるということも考えられます。これは人だけでなく、他の犬が食べているとそれがとても良いものに見えるということもあります。
犬は毎日同じドッグフードを食べていることも多く、飼い主さんが食べている“他の食べもの”が特別なものに感じるのです。そのため、飼い主さんが食べているものが何であっても欲しがるでしょう。例えば、飼い主さんが犬が食べているドッグフードと同じものを食べていたとしても欲しがる行動を見せるでしょう。
ちなみに、こうした傾向を持つ犬の場合、偏食に陥ったときなどに飼い主さんが食べているふりをしたり、他の犬と一緒に食べさせたりすることで食べる意欲が湧くこともあります。
飼い主が食べているものを与えても大丈夫?
犬が飼い主さんの食べているものを欲しがることはよくあることですが、基本的には与えない方がいいでしょう。特に室内で一緒に生活している場合、飼い主さんが食べているものを与えると、“もらい癖”がついてしまうことが考えられます。
一度でも食卓などから食べものを分けてもらうことで、「またもらえるかもしれない」と思って飼い主さんが食卓についている間中期待してしまうでしょう。
期待するだけでなく「頂戴!」と飼い主さんにアピールしたり、食卓に飛びついてきたりと行動がエスカレートしていくことも。また、飼い主さんが食べているものや食卓に置いてあるものを食べていいと勘違いして、盗み食いするようになってしまうことなどもあります。
また、飼い主さんの食べものを与えることは、行動面だけでなく栄養面でも犬にとって悪影響を及ぼすことがあります。チョコレートやねぎ類、ぶどうなど犬の健康を害する食べものを与えないように注意していると思いますが、気をつけないといけないことはそれだけではありません。
人間用の食べものは塩分や糖分が多く、犬の体に刺激となる香辛料などが含まれていることもあります。一度食べただけでは問題なくても、繰り返し与えて蓄積されることで消化器官に負担をかけることがあるので注意しましょう。
まとめ
食事をしているときなどにキラキラとしたまなざしで愛犬から見つめられると、ついつい与えたくなってしまいますよね。飼い主さんが食べているものは特別なものに見えるので犬たちはとても欲しがると思いますし、一度でももらうとそのおいしさに魅了されてしまうかもしれません。
人間用の食べものを食卓から“おすそわけ”してもらう癖がつくと、もらえないことに犬がストレスを感じたり、飼い主さんに対して吠えたり噛んだりして食べものを要求するようになってしまうことなどもあります。
また、調理済みの人間の食べものは犬の体に負担をかけることもあるため、できるだけ与えないようにした方がいいでしょう。
犬が欲しがっていても与えないようにすることで、もらえないことが当たり前になり欲しがる行動もしなくなります。お互いにストレスなく食事をするためにも、できるだけ飼い主さんが食べているものは与えないようにすることをおすすめします。