犬に帽子は被せるべき?
人であれば日差しの強い夏も、寒さが厳しい冬にも帽子はお役立ちアイテムのひとつ。オシャレアイテムとして帽子が大好きな方は季節を問わず帽子を被られますよね。
犬で帽子を被っている子はあまり見かける機会がありませんが、人間と同じような理由で帽子が必要になることもあるようです。
犬に帽子を被せるタイミングとその効果
紫外線を防止するため
人と同じく夏の強い日差を防ぐため、紫外線対策として帽子が有効と言われています。被毛が豊かな犬ですが、実は犬にとっても紫外線は大敵なのです。犬が紫外線を浴びやすい部位は主に顔部分。中でも鼻は紫外線の影響が最も受けやすく、日焼けしてしまうこともあるようです。
また、目に紫外線を長時間浴びてしまうと目の病気を発症する危険性が高まります。犬は基本的に夜行性なので、人間の目と比べると犬の目は紫外線に弱いと言われています。白内障や角膜炎、また黄斑変性症などの防止にも紫外線をブロックすることが出来る帽子を被らせると効果的です。
白内障にかかってしまったワンちゃんも、紫外線をブロックするのが非常に大切。犬の白内障は目に紫外線を長時間浴びてしまう以外にも、遺伝や加齢などの原因があり、完璧に防止することは難しいとも言われています。
白内障にかかったうえで、更に紫外線を目に浴びると悪化の原因となってしまいます。白内障にかかってしまった子が、紫外線を防止するために帽子を被ることはとても有効と言われています。
暑さ対策として
暑い夏になると愛犬の熱中症が心配ですよね。クールネックなどで暑さ対策をされいる飼い主さんも多いと思います。炎天下の日には直射日光が頭部に当たるのを防ぐためにも、帽子を被せてあげると良いようです。特に被毛の黒い子は熱を吸収しやすいので、通気性の良い帽子を被せてあげると効果的でしょう。
防寒対策として
犬は基本的に暑さよりは寒さに強い生き物ですが、犬種によってはとても寒がりな個体もいます。特に体が小さい小型犬や超小型犬、また短毛種やシングルコートの犬種は、寒さに弱い傾向があります。
特に寒さが厳しい雪が降る地域では、室内の温度はポカポカと暖かく、室外は凍えるような寒さで温度差が激しいことも。急激な気温の変化は犬も体調を崩しがちです。体調管理、もちろん防寒対策としても暖かい帽子を被せてあげると良いでしょう。
ケガの防止や予防のため
お散歩中に愛犬の行動を見ていると、植え込みや雑草の中などに、突然頭を突っ込んでしまうことはありませんか?ケガをしていないかとヒヤヒヤしたことがある飼い主さんや、実際にケガをしてしまったワンちゃんもいるのではないでしょうか。
飼い主さんの目には届かない場所にある、木の枝などで頭や目のケガしてしまうこともあるようです。帽子を被せておくことで、予想外のケガを未然に防ぐことが出来るはず。
また老犬であれば、視力が落ち始め、室内でもテーブルなどの家具に頭をぶつけてケガをしてしまうことがあります。室内でも多少厚みのある生地の帽子を被せておくと、ぶつかったときの衝撃を軽減することが出来ます。また、出来てしまったケガを引っ搔くなどして、悪化させないためにも効果的です。
愛犬の帽子を選ぶときのポイント
せっかく愛犬に帽子を被せるのであれば、愛犬も気に入ってくれるような被り心地の良いものを選びたいですよね。用途や必要な効果などを考慮して、愛犬にぴったりな帽子を選んであげましょう。
犬用の帽子ってどんなの?
犬用の帽子はキャップにサンバイザーやハットなど、ほぼ人間と同じ種類の帽子が販売されています。違う部分と言えば耳を通す穴が開いていること。また、脱げないようにアゴの下でマジックテープで固定するものや、冬用のニット素材のキャップだとマフラーと一体型のものも販売されています。
選ぶときのポイント
当然ですが愛犬のサイズに合った帽子を選んでください。大きさだけでなく、愛犬の耳の位置や頭の形に合ったものを探しましょう。暑い季節に紫外線や暑さ対策で被せたい場合は、つば付きで日よけになるタイプを。
通気性が良く冷感素材の帽子がオススメ。つば付きの場合、愛犬の視界が悪くならない程度の物を選んでください。あごの下でマジックテープなどで固定するタイプの帽子は多少ゆとりのあるサイズを選びましょう。
まとめ
「犬に帽子を被せるなんて!?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませが、個体の体調や体質によっては、被らせてあげることで健康面のサポートができるのが帽子です。個体の性格によっては、帽子を被ることを断固拒否する子もいると思うので、無理に被せるのではなく、ゆっくりと慣れてもらいましょう。