犬が理解していない『間違った叱り方』4選

犬が理解していない『間違った叱り方』4選

トイレを失敗した時、うるさく吠えて鳴きやまない時など、犬と一緒に暮らしていると深く愛情を注いでいても、厳しく犬を叱らなければいけない場面があります。犬は、3~4歳くらいの子どもと同じくらいの知能だと言われていますが、言葉が通じない分、正しく飼い主さんの意思を理解させるように叱るのは人間の子どもを叱るよりも難しいことかも知れません。犬が理解出来ないような間違った叱り方をしないように、今回は「間違った犬の叱り方」についてご紹介したいと思います!

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犬が理解していない『間違った叱り方』4選

ソファを破壊して怒られる犬

1.柔らかな口調で叱る

犬は私たちの言葉を理解していないので、犬を可愛がる時に話すのと同じ口調で犬を叱っても、効果がありません。

2.タイミングを外して叱る

人間との生活の中で、犬が守るべきルールを破っている時には、しっかりとその場で叱る必要があります。犬は、人間でいうと、3~4歳くらいの知能を持つと言われています。

個体差によって、非常に知能の高い犬もいますが、家庭でコンパニオンアニマルとして飼育されている犬の場合、ほぼ、幼稚園児くらいの知能だと考えましょう。

つまり、犬を叱るということは、人間の3~4歳の子どもに向かって叱るのと同じです。

その時期の子どもは、数時間前のいたずらや失敗に関して叱っても、その時のことを覚えていません。ですから、犬を叱る時にタイミングを間違えて叱っても、なぜ、叱られるのか犬には理解できないのです。

3.罰を与えて叱る

犬は、人間のように本を読んだり、言葉で物事の善悪を教えてもらってなにかを学習することは出来ません。自分が体験した記憶によって、さまざまなことを学習します。

ですから、人間と生活するうえで人間が作ったルールを犬が破った時、そのことをペナルティとして叩いたり、閉じ込めたりすると、犬には「嫌なことをされた」という記憶だけが残ります。

例えば、犬がルールを破ったから手や棒でたたく、と言うことを繰り返すと、犬は人間の手を怖がるようになります。そうすると、何気なく触れようと手を伸ばしただけで犬は恐怖を感じて、自分を守るために攻撃するようになる可能性が高くなります。

「叱る事」は犬の心を傷つけることではありません。あくまで、人間と犬が心地よく幸せに暮らすために必要なルールや秩序を犬に教えるために行うものです。

4.無表情で犬の顔を見ずに淡々と叱る

声にも抑揚がなく、無表情で犬を叱っても、犬には言葉が理解できないので、飼い主さんの意思が伝わりません。

犬が尻尾の動きや目の動き、歩き方などで意思を伝える「カーミングシグナル」と呼ばれるボディランゲージを使うように、私たち飼い主も、しっかりと厳しい口調で、犬とアイコンタクトをし、毅然とした態度を犬に示すことが愛犬へと意思を伝えるボディランゲージとなります。

犬に間違った叱り方を続けるとどうなるか

指をさされる犬

犬の行動を制御出来なくなる

犬が飼い主さんの意思を理解出来ていないのですから、犬の行動を制御出来なくなります。

犬の問題行動に対処出来なくなる

犬の行動を制御出来なければ、激しく吠える、散歩時に強く引っ張る、破壊行動をするなどの問題行動があっても、対処出来ません。

犬と意思を通じ合うことが難しくなる

間違った叱り方を続けていると、犬は飼い主さんのことを信頼しなくなります。当然、犬はとても利口な動物ですから、信頼していない相手からいくら叱られても犬の心には響きません。

そして、犬は家の中で飼い主さんのルールなど理解出来ずに自由気ままに振舞うようになり、飼い主さんの「マテ」「おいで」などの指示すら犬が理解しなくなります。あるいは、飼い主さんの指示を無視するようになります。

まとめ

上目遣いの犬

人間も、叱られてばかりだと心が委縮して、能力を伸ばすことが出来ません。犬も同じです。

飼い主さんが「自分の意思を理解出来ないのか」と愛犬を叱ってばかりで、嫌な記憶を蓄積させるよりも、大好きな飼い主さんに笑顔で褒められて、楽しい経験を積み上げていく方が愛犬にとっても、飼い主さんにとっても必ずプラスに作用します。

「間違った叱り方」は、愛犬の意欲を奪って、飼い主さんとの信頼関係も失ってしまうことになります。逆に「正しい叱り方」をすることで、飼い主さんとの絆も深まります。

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