犬にとっての『本当に幸せなこと』を理解しましょう
飼い主さんには、愛犬を幸せにする責任があります。愛犬を幸せにするために飼い主さんは、愛情を注ぎ、お世話を毎日きちんと行い、安全で快適な環境を与え、健康管理も行う必要があります。
でもこれらは基本的なことであり、このほかにも飼い主さんたちはそれぞれ、愛犬の幸せのために様々な工夫や努力をしているかと思います。
その工夫や努力をする上で大切なのは、人目線ではなく犬目線に立って、犬にとって本当に幸せなこととは何かを理解することではないでしょうか。
それを理解していないと、よかれと思ってやったことが逆に愛犬を苦しませてしまうことにもなりかねません。そこで今回は、犬にとっての『本当に幸せなこと』をご紹介していきたいと思います。
犬にとっての『本当に幸せなこと』①飼い主と適度な距離を保つこと
飼い主さんとのコミュニケーションの時間は、犬にとって至福のとき。コミュニケーション不足は、犬のストレスになります。今は、日中仕事などで留守がちな飼い主さんが多いと思いますが、たとえ短時間でも愛犬としっかり向き合う時間を毎日作ることが大切です。
では、四六時中飼い主さんとずっと一緒に過ごせたら犬は幸せなのかと言うと、そうとは言えません。飼い主さんといつもべったりで過ごしていると、飼い主さんと離れたときに不安を感じてストレスになります。
場合によっては、分離不安(飼い主さんと離れると大きな不安を感じ、問題行動や体調不良を起こす心の病気)になって、留守番すらできなくなることも。
つまり、離れすぎずくっつきすぎずの適度な距離を保つ方が、犬にとっては幸せなのです。飼い主さんが家で過ごすことが多い場合でも、飼い主さんと愛犬が別々に過ごす時間を意識的に作り、愛犬を一人の状況に慣らしておきましょう。
犬にとっての『本当に幸せなこと』②飼い主が頼れる存在であること
飼い主さんが頼れる存在なら、犬は幸せです。元来群れを形成する犬にとって、頼れる飼い主の存在は精神安定剤のようなもの。「飼い主さんがいれば、何が起きても大丈夫」と信じて、安心して過ごすことができます。
反対に飼い主さんが頼れない存在だと、犬は不安やストレスを抱えながら暮らすことになります。頼れる飼い主になるには、愛犬に毅然とした態度で接し、正しい行動を教え、導くことが大切です。
犬にとっての『本当に幸せなこと』③飼い主が気持ちを分かってくれること
犬は言葉を話さない代わりに耳から尻尾まで全身を使って、様々な仕草や行動で飼い主さんに気持ちを伝えています。こうしたボディランゲージを飼い主さんが正しく読み取って、コミュニケーションを取ることが犬の幸せにつながります。
飼い主さんに気持ちを理解してもらえなければ、愛犬のストレスはたまる一方です。尻尾を振っていても喜んでいるとは限らないなど、犬のボディランゲージは意外と奥が深いので、飼い主さんはそれをしっかり学ぶ必要があります。
犬にとっての『本当に幸せなこと』④犬らしくいられること
愛犬と一緒に生活しているとつい忘れてしまいがちですが、犬は人とは違う生き物です。犬には物を噛みたい欲求、探索欲求、動くものを追いかけたい欲求などがあります。こうした欲求が満たされ、犬らしくいられることは犬にとって幸せなことです。
愛犬の幸せのために、遊びを通して欲求を満たしてあげるのがおすすめです。例えば、引っ張りっこ遊びは物を噛みたい欲求を満たし、宝探し(隠したおもちゃやフードを探す遊び)は探索欲求を満たし、ボール遊びは動くものを追いかけたい欲求を満たします。
また散歩のときは、衛生的で安心な場所を選んでにおい嗅ぎをさせてあげましょう。においを嗅ぎたい欲求が満たされます。
まとめ
犬にとっての『本当に幸せなこと』をご紹介してきました。人目線で愛犬の幸せを考えてしまうと、何が愛犬にとって本当に幸せなことか見失ってしまいがちです。でも犬目線に立ってみると、愛犬の幸せのためにするべきことが見えてきます。ぜひご紹介したことを参考に、愛犬を幸せにしてあげてくださいね。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 ジャッキーママ
家の中は、フリーで暮らしてますが、イタズラすることは全く無しです。
うんちをする事で、自分の気持ちを表現しているかの如く場所も考えてます。
14歳とおじいちゃんですが、大丈夫な時はオシッコしかしてません。