体当たりする犬の心理①喜んでいる
犬が飼い主に体当たりをする心理としてまず考えられるのが、「うれしい!」という気持ちのあらわれです。
飼い主さんが帰宅したときやお散歩に行く前、ご飯のときなど、犬がうれしくてたまらないときに、その気持ちを抑えきれないかのように体当たりしてくることがあるのです。「おかえりー!!」「わーい、散歩だー!!」「ご飯だー!!」と、とっても単純ですがかわいい気持ちが爆発している様子がよくわかります。
また、人に構ってもらうことが大好きな犬は相手をしてもらえそうな人に会うと飼い主さん以外にも体当たりすることがあります。これも犬にとっては喜びをあらわすための表現方法ですが、犬の体の大きさによっては相手を転ばせてしまったりすることがありますので注意しましょう。
体当たりする犬の心理②興奮している
飼い主さんに対して「うれしい!」と喜びの気持ちを伝えるためだけでなく、ワクワクとした気持ちが抑えきれなかったり、興奮しすぎたりして体当たりすることがあります。
ドッグランなどで他の犬と走り回って遊んでいるときや、家でおもちゃ遊びをしている最中などに興奮状態で体当たりするときは、犬自身無意識で行っていることもあります。
このような興奮状態になると、飼い主さんの呼びかけの声などが耳に入らない状態になってしまっていることがあります。呼び戻そうとしても帰ってこなかったり、落ち着かせるために座らせたくても全く指示が通らなかったり…。犬が見境なしに体当たりするほど興奮してしまうと、脱走や怪我などトラブルの原因になることもあるので注意が必要です。
興奮しすぎる前にこまめに声かけをするなど、犬のテンションをコントロールするようにしましょう。
体当たりする犬の心理③要求がある
犬が飼い主さんに何か伝えたいことがあるとき、要求したいことがあるときに体当たりをすることもあります。要求吠えをするように「遊んで!」「散歩に行こう」「早くご飯を頂戴」など、要求があるときに体当たりすることでアピールをするのです。
犬が要求のために体当たりしてきたときは、その要求には応じないようにしましょう。これは体当たりだけでなく、吠えや引っかきなど、犬から飼い主さんへの要求行為があるときに心がけたい対応ですが、要求行為は応じれば応じるほどその行動が強化されてしまいます。
そのため、体当たりという形で何かを要求してきているとわかったときは、あえて無視をして「体当たりをしてもあなたの要求には応えない」という意思を伝えるようにしましょう。
まとめ
犬が体当たりをしてくるときは、うれしい気持ちや興奮を抑えきれないという状態であることが多いと思います。「うれしくてたまらない!楽しい!」という気持ちのあらわれなので微笑ましい行動ではありますが、体当たりによって飼い主さんも犬自身も怪我をする可能性があるので気をつけましょう。
犬が興奮状態になっていると感じたら、飼い主さんはできるだけ冷静になり犬のテンションを落ち着かせるようにしてください。
また、何かをしてもらいたくて体当たりしてくるときはその要求に応えないようにしましょう。体当たりをすることで要求が伝わると学習させてしまわないように、まずは無視をします。犬が落ち着いて座ったり、こちらが望む行動を取ったりしたところで犬の要求や希望に応えてあげるといいでしょう。