1.匂いに興奮!
飼い主さんの匂いは至極のアロマ
飼い主さんが1日着ていた服には、飼い主さんの匂いが移っています。鼻の利く犬にとって、飼い主さんの脱ぎたてほやほやの服は至福のアロマです。そんな飼い主さんの匂いに反応し、嗅いでいるうちに嬉しくなって興奮気味になると服の上でゴロンゴロンと転がることがあります。
知らない匂いに興味津々!
飼い主さんの匂いだけでなく、外出していたときの服にはいろいろな匂いが付いています。中にはわんちゃんの興味を引くような匂いや初めて嗅ぐ匂いもあり、それらに興奮気味になっているという可能性もあります。
2.飼い主さん大好き!
犬は、
- 嬉しい!
- 楽しい!
- 甘えたい!
という感情のときにも仰向けでゴロゴロぐねぐねすることがあります。飼い主さんの匂いに包まれることでポジティブな気持ちになっていることが考えられます。愛犬の表情がゆったりとしていたり笑顔のように見えたりする場合には、飼い主さんに対する「大好き!」の気持ちの表れでもあるのです。
3.好きな匂いをまといたい
犬にとって「匂いの情報」はとても重要です。犬が仰向けで背中をこすり付けるようにゴロゴロぐねぐねするのは、
- 好みの匂いを自分に付けるため
- 自分についた嫌な臭いを消すため
という本能的な行動でもあります。飼い主さんの服の上でゴロゴロ転がる場合、飼い主さんの匂いが好きなので自分に移そうとしていることも考えられます。
4.「これは自分の物!」という主張
犬が身体をこすり付けるのは「その場に自分の匂いを残す」という目的もあります。これはマーキングのような意味を持ち、自分の匂いを残すことで「ここは自分の場所」「これは自分の物」と主張します。飼い主さんの服に自分の匂いをこすり付ける場合は「これはボクのお気に入り!」と所有権を主張していることも考えられます。
5.満足・リラックス
犬が仰向けで背中をこすり付けるようにゴロゴロする仕草は「満足しているとき」「リラックスしているとき」によく見られます。ごはんを食べた後のくつろぎタイムにもよく見られますね。
犬は苦手なものには自ら近付こうとしませんので、自ら飼い主さんの服の上でゴロゴロと転がるということは「飼い主さんが大好きで、匂いを感じていたい」と思うからです。このようなことから、愛犬が服の上で転がるときは心が満たされており、飼い主さんの匂いにリラックスしているということが考えられます。
止めさせる方法は?
1.出しっぱなしにしないことが1番
愛犬が服の上でゴロゴロしてしまうと抜け毛が付いてしまいます。気にしなくてもいい服なら良いのですが、フォーマルな服や繊細な作りの服だと困ってしまいますね。まずは何より、愛犬にゴロゴロされたくない服は「出しっぱなしにしないこと」が1番です。
2.「ダメ」としつけを行うなら「大好き」をしっかり伝えよう
しつけによって止めさせたい場合に「この服は良くて、この服はダメ」という区別を犬に伝えるのは難しいので、しつけを行うときには矛盾がないように「服の上はダメ」というルールを伝えていきましょう。
ただ、愛犬が「大好き」という気持ちで行っている場合もあるため、服の代わりにスキンシップによって飼い主さんも愛犬に「大好き」をしっかりと伝えてあげましょう。
まとめ
愛犬が飼い主さんの服の上でゴロゴロ転がるときの気持ちは、
- 服の匂いに興奮気味
- 飼い主さんが大好き
- 好きな匂いをまといたい
- 「これは自分の物」という主張
- 満足やリラックス
などが考えられます。犬は飼い主さんの匂いが大好きです。飼い主さんの服は愛犬にとって幸せな気持ちになるアロマテラピーのような存在なのかもしれません。服の上に乗ってほしくない場合は服を出しっぱなしにしないことが一番の解決方法です。しつけによって止めさせる場合には服の代わりにスキンシップを充実させて、愛犬にしっかりと「大好き」を伝えてあげるようにしましょう。