1.電気コード
電気コードのゴムのような歯ごたえを好きになってしまうのかもしれません。電気コードがちぎれた状態で知らずに通電してしまうと火災の原因となる恐れもありますし、通電中のコードを愛犬が噛んでしまうと感電する危険もあります。愛犬の目線の範囲内にありがちな「電気コード」は愛犬の破壊行動の標的になりやすいので注意が必要です。
2.クッションやぬいぐるみ
仕事から帰宅すると部屋中に綿や羽根が散乱…というショッキングな光景に、呆然としてしまった経験のある飼い主さんもいらっしゃるかと存じます。私は大切にしていたテディベアを愛犬に破壊されたこともありました。
犬にとって「噛む」「引きちぎる」という行動は狩りの行動ですので、クッションやぬいぐるみで狩りごっこをしてしまいたくなる子も多いですよね。遊んでいるうちに中身の綿や羽根を食べてしまうと危険なので注意が必要です。
3.木製の家具や柱
木製の家具や椅子の足、家の柱などをガシガシと噛んでしまう子もいます。しっかりと噛める硬さで、なおかつ金属のように硬すぎない木は格好の標的となってしまいます。家具や柱などは気軽に買い替えるには負担が大きいので困ってしまいます。
4.靴やスリッパ
飼い主さんの匂いを濃厚に感じられる靴やスリッパは、犬にとっては大変魅力的で興味をそそられるモノです。口で咥えたり手で抱えたりすることができるサイズであるというところも、愛犬の破壊行動の標的になりやすい理由であると考えられます。また、以前靴やスリッパをいじっていたら飼い主さんが笑ったり「もう~!」などとリアクションをしてくれたりしたのが嬉しかったために行っているということも考えられます。
破壊行動を止めさせる方法2つ
1.壊しても良い安全なおもちゃを与える
犬にとって「噛むこと」「引きちぎること」は本能に基づいた行動なので、愛犬に「絶対に何も噛んじゃダメ!」と叱るのはとても酷なことです。特に生後3~6か月頃の乳歯から永久歯へと生え替わる時期の子犬の場合は、歯がグラグラしたりムズムズしたりして物を噛みたくなってしまいます。そして子犬ゆえにやんちゃ盛りな時期ということも相まって、破壊行動が顕著に見られやすい時期です。
まずは愛犬に「噛んでも良い安全なおもちゃ」を用意してあげることが平和な解決方法と言えるでしょう。そして「噛んではダメな物」を壊してしまったときに明確に「ダメ」ということを伝えていきましょう。
2.ストレスがないか見直す
成犬の破壊行動は「ストレス」が原因であることが多いです。有り余った体力や心のモヤモヤなどのストレスを、激しい破壊行動によって発散しようとしていることが考えられます。
- 運動不足
- 退屈を感じている
- 長時間の留守番
- 分離不安
- スキンシップ不足
など、愛犬が心身ともにストレスを感じていないかを見直してあげましょう。愛犬の破壊行動はただ単に叱るだけでは解決できないことも多くあります。その破壊行動の裏にある愛犬の状態に目を向けてあげることが重要です。
まとめ
今回は「犬が壊してしまいやすい物4つ」と「愛犬の破壊行動を改善する方法2つ」を解説いたしました。犬が破壊してしまいやすいものは、
- 電気コード
- クッションやぬいぐるみ
- 木製の家具や柱
- 靴やスリッパ
などがあります。私も昔、まだ子犬だった愛犬に何度もヘアアイロンのコードを食いちぎられました。通電していなかったことが不幸中の幸いです。ヘアアイロンはまた買い直せば良いけれど、愛犬が感電してしまったら取り返しがつきません。
しかしながら、大掛かりな家具を何度も壊されていたら気軽に買い直すことも負担が大きいですし、クッションを破壊されて中身を撒き散らかされたりお気に入りの靴を破壊されたりしてしまってはガッカリしてしまいます。愛犬の破壊行動を改善していくには、ただ叱るだけでは効果的ではありません。
- 「壊していいおもちゃ」を与える
- ストレスを抱えていないか見直す
という2つが解決の糸口となります。犬にとって「噛む」「引きちぎる」という行動は本能的なものなので、それを完全に抑制することは難しいです。そのため、噛んで遊んでも良く壊しても安全なおもちゃを用意してあげた上で「噛んではいけない物」を教えていくことが1つの解決方法です。
そして、愛犬の破壊行動はストレスのサインである可能性もあるため、愛犬がストレスを抱えていないかを見直してあげることも大変重要です。