犬を危険にさらすNG行為①放し飼い、ノーリード
犬を危険にさらす行為として、まず絶対にやめるべきことが、放し飼いやノーリードでの散歩です。最近では、住宅が密集している地域や都市部で放し飼いにしているということはほとんどないと思いますが、敷地がたっぷりとある地域では庭で放し飼いにしているということもあります。
外での放し飼いは犬がのびのびと自由に過ごすことができるため、快適に暮らせるように思いますが、事故や脱走の危険性があるため注意が必要です。普段は問題なく過ごしていても、雷など突然鳴る大きな音に驚いたり、気になるにおいが漂ってきたりすることで脱走してしまうことがあるのです。驚いたり何かに夢中になって出ていったりした場合、どこを走ってきたかわからなくなってしまい迷子になることも多いとされています。
また、散歩中に公園や河川敷などでノーリードにして遊ばせる人も少なくありませんが、これもとても危険です。「うちの子はいい子だから」と安心しているかもしれませんが、放し飼いと同様に突発的な音やにおいにつられて、呼び戻しができなくなってしまうことも。
また、近づいてきた子供に飛びついて転ばせてしまったり、犬が苦手な人を怖がらせてしまったりすることも。犬をノーリードにすることで、犬自身はもちろん周囲の人にも危険や不安を与えてしまうことがあるということを忘れないようにしましょう。
犬を危険にさらすNG行為②室内での喫煙
この20年ほどの間に、犬の室内飼いが一般的になってきました。一緒に過ごす時間が増えたことで、犬も飼い主さんも幸せを感じることが多くなったのではないかと思います。
しかし、犬と人間という異なる生活をする者が一緒に空間にいることで、様々なトラブルが起こることもあります。食事のおすそ分けをしすぎて肥満にしてしまったり、犬と人間では冷暖房での気温調整が合わなかったりということなどが多く見られますが、危険性が高いということで特に気をつけたいのが室内での喫煙です。
煙草を吸っている人以外にも副流煙による健康被害が出る可能性があるということは広く知られるようになりました。それは人間同士だけでなく、犬にも同じことが言えるのです。副流煙によって犬の健康を害することのないよう、犬のいる室内での喫煙は絶対に避けるべきことだと思います。
さらに、副流煙以外にも誤食ややけどなど、煙草によるトラブルは少なくありません。飼い主さんが口にくわえていた煙草に興味を持って吸い殻を誤食してしまったり、消したつもりの吸い殻に触れてやけどしてしまったりといったトラブルはとても多いようです。煙草にはニコチンが含まれています。誤って煙草を食べてしまうと、ニコチン中毒を起こしてしまいます。喫煙する場合は、場所や煙草の管理に十分に気をつけましょう。
犬を危険にさらすNG行為③車にそのまま乗せる
愛犬の病院やトリミングに通ったり、お出かけしたりするために車に乗せる機会は多いと思います。楽しい愛犬とのドライブですが、場合によっては犬を大きな危険にさらすことになりかねないのです。
犬を車に乗せるとき、ケージに入れたり犬用シートベルトをしたりせずそのまま乗せている場合はとても危険です。中には犬を抱っこしたまま運転している人を見かけることもありますが、絶対にやめてください。
ケージやシートベルトで固定されず、車内を自由に動き回れる状態では、万が一事故に合った場合、体の小さな犬はあっという間に車外に放り出されるかフロントガラスに激突してしまうでしょう。それにより命を落としてしまう可能性があることは容易に想像できることだと思います。
また、事故に合わなくても犬がウロウロしていることで飼い主さんの気が散ってしまうことも。さらにはアクセルやブレーキのある運転席の足元に入り込んでしまったり、開いている窓から飛び出してしまったりといった事故も実際に多く起こっています。
まとめ
散歩やドライブ、室内で一緒に過ごすことは、どれも愛犬との幸せな時間だと思います。そして、愛犬を楽しませようとノーリードで遊ばせてしまったり、車の中で自由に過ごさせたり、愛犬を傍らに煙草を吸ってくつろいだり、ということは多くの家庭で行われていることかもしれません。
しかし、悪気なく行われるそれらは愛犬を思わぬ危険にさらす可能性のある行為だということをぜひ認識してください。愛犬を思う気持ちがあるのであれば、ここで挙げた危険なNG行為はやめるようにして、別の方法で楽しませることができるように考えていきましょう。