犬に強要してはいけないNG行為7選
愛犬のためにやっていることが、もしかすると「嫌だなあ」と思わせているかもしれません。飼い主による行き過ぎた行動は「ドッグハラスメント」になりかねないので、この機会にぜひ第三者の視線で見つめ直してみましょう。
まずは、犬に強要してはいけないNG行為7選をご紹介していきます。それぞれの項目のアドバイスもぜひ参考にしてください。
1.抱っこすること
抱っこしようとすると逃げたり嫌がる犬は、抱っこに対して苦手意識があるのでしょう。もしかすると「抱っこをすると嫌なことされる」と思っているのかもしれないので強要せず、少しずつ慣らすようにしてください。
多くの犬が「抱っこが痛いよ」と感じているので、安定した抱っこを心がけてみてください。人間の子どものような抱っこは犬にとって厳しいので、前足とお尻がしっかり安定させて伏せの体勢での抱っこを。
抱っこは爪切りなどのケアをする時にできた方が便利なので、少しずつ覚えさせていきましょう。
2.しつけルールを厳しく覚えさせること
飼い主としての責任を果たすべく「お手!」「おすわり!」などしつけルールに厳しくなっていませんか?そのまま強要してしまうと愛犬にストレスばかり与えてしまうことになります。
楽しくしつけルールを覚えさせるコツは、できたらおやつを与える、たっぷり褒めることです。怒鳴って無理やり従わせるようなしつけはやめましょう。
3.愛犬に友達を作らせようとすること
散歩中に出会った犬に無理やり近づけるのはNG。愛犬に友達を作らせようとしても、それは迷惑なだけかもしれません。
犬にも個性があり、人間と同じようにすぐに友達になれるものでもありません。ドッグランでほかの犬に興味を示さなくても焦ることはなく、たとえ友達ができなくても愛犬が可哀想と思わなくても大丈夫です。
4.無理やり洋服を着せること
洋服を着せようとすると暴れるワンちゃんも多いですよね。そこで無理やり着せてしまうと、ますます嫌がってしまうでしょう。
犬の洋服は子犬の頃から慣れさせておくこと、洋服を着たらおやつのご褒美をあげることがポイントです。皮膚の保護や体温調整にも役立つので、少しずつ洋服に慣らしていくようにしましょう。
5.嫌がっているまま散歩に連れて行くこと
決して珍しくはありませんが、中には「散歩は嫌だよ~」という犬もいます。そこで運動不足になってしまうから・・・と散歩を強要してしまうよりも、散歩を嫌がる理由をよく調べてみてください。
もしかすると怠けているのではなく、嫌いな犬がいる、天気が気になる、体調がよくない・・・などの愛犬が散歩に行けない理由があるのかもしれません。
もし心当たりがなければ、1度獣医師に相談してみるといいですね。
6.ケアを無理やりすること
愛犬の健康を優先したい・・・けど、あまりにも嫌がるときは見守ってみて。次のような愛犬のケアは少しずつ慣らしていきましょう。
- 歯磨き
- 爪切り
- お風呂
- ブラッシング
など。
できたらご褒美をあげてみてください。ここで押さえつけてしまうと、抱っこ=嫌なことと覚えてしまいます。
7.留守番ばかりさせる
お留守番嫌いな犬は多いですが、飼い主さんが家を出ようとすると尋常ではなく大騒ぎをしたり、留守中に大暴れをしている時は要注意。
もしかすると分離不安かもしれないので、留守番を強要し続けるのはよくないです。まずは獣医師に相談をし、今後のしつけについて考えましょう。
見極めよう!犬のストレスサイン
犬は言葉が話せませんが、態度でストレスを示します。飼い主さん自身が「強要しすぎたかな?」と知るためにも、犬のストレスサインの代表的なものをご紹介していきます。
ブルブル震える
犬が全身をブルブルッと震わせている姿は「もうイヤ・・・」と言っているストレスサインでもあります。そんな時、後ろ足で体をボリボリ掻いている行動もよくすることもあるのでよく観察してみてください。
目をそらす
人間のように犬も嫌な気分の時は、スッと目をそらします。その場から離れる犬も多く、名前を呼んでも無視することもあるでしょう。
あくびをする
犬のあくびは「眠い」ではなくストレスサイン。しつけトレーニング中にと大あくびを見せられたら、「もう飽きたよ~」というサインなのでしょう。
息が荒くなる
無理やり強要されると犬も大きなストレスを感じ、「ハァハァ」と荒い息をすることがあります。暑くもないのに呼吸が荒い時は、まずは愛犬を休ませることを優先しましょう。
まとめ
犬に強要してはいけないことの多くは、飼い主さんが「犬のために」行う行為ばかりです。もし、しつけトレーニング中に犬がストレスサインを見せてきたら休憩をしてあげてください。それでも体調に異変を感じた場合は、早めに獣医師に相談を。