犬が悲しむ行動①無視される
犬は社会性を持つ動物のため、家族=群れの仲間である飼い主とのコミュニケーションに喜びを感じます。犬は親愛の情を表現するためのアイコンタクトやスキンシップ、遊びを飼い主に求めます。
そうしたときに応じてもらえないことで寂しさや悲しさを感じたり、ショックを受けたりする犬もいるのです。特にコミュニケーションを求めても、リアクションしてもらえず存在を無視するような態度を取られると、とても傷つくでしょう。
もちろん、仕事や家事に忙しい私たち人間は、いつでも犬に構ってあげられるというわけではありません。しかし、構ってあげられないとしても目を合わせて微笑んだり、頭を軽くひと撫でしたり、声をかけたりするだけでも、犬は「無視された」とは感じなくなります。
もっと構ってほしいという物足りない気持ちにはなるかもしれませんが、飼い主に存在を無視されるような悲しみは感じないはずです。
犬が悲しむ行動②だます、嘘をつく
犬は飼い主と遊んだりスキンシップを取ったりすることが大好きですが、何をされてもうれしいというわけではありません。犬の反応がかわいくて面白いからと、ついいたずらをしてからかうような行動をしてしまう飼い主もいるようですが、やりすぎは禁物!特におやつをあげるふりをして隠したり、お散歩に行くふりをしてやめたりするなど、犬をだますような行動は犬を悲しませるだけでなく、飼い主への信頼を失わせることにもなるので気をつけましょう。
犬が悲しむ行動③飼育放棄する
これ以上ない程犬を悲しませる行動と言えば、やはり飼育放棄することでしょう。これまで一緒に暮らしてきた大好きな飼い主と突然会えなくなり、暮らす場所も変わるということはとてつもない悲しみを与えると思います。
日本での犬の殺処分数は徐々に減ってきてはいるものの、その対象となる飼い主のいない犬の約2割は飼い主自身によって施設に持ち込まれた犬です。また、山の中など人目につかない場所に置き去りにされて保護された犬の数も含めれば、飼育放棄はさらに割合を増すと考えられています。
飼い主の飼育放棄の理由は「引っ越し」「思っていたよりも大きい」「うるさい」「言うことを聞かない」「近所から苦情が来た」「病気や痴呆で面倒を見れない」などが多いと言われています。また、飼い主自身の入院や死去によって飼い犬が行き場を失うということもあります。
これらの飼育放棄の理由は果たして本当に飼育できない理由になるものでしょうか?身勝手な人間の都合で悲しむ犬が、これ以上増えないことを望みます。
まとめ
犬には人間と同じような感情があるのか疑問視する声もありますが、犬と普段から関わっている人であれば犬も様々な感情を抱き、それに伴った仕草や行動を取ることを実感していると思います。「飼い主の死をきっかけに黒いラブラドールが真っ白になった」「同居犬がいなくなり食欲がなくなった」などのエピソードは数多くあり、それらを見ても犬がつらい、悲しいという感情を抱くことは十分にわかります。
ほとんどの飼い主は、愛犬には悲しい思いをさせたくないと思うことでしょう。しかし、犬との生活に慣れすぎてしまうと日常的な関わりや楽しいつもりのコミュニケーションによって、犬を悲しませてしまうこともあるということを忘れないようにしましょう。
犬は飼い主の所有物ではなく、私たちと同じ感情を持つ生き物であり家族です。どうか、飼育放棄などによって犬を絶望的な悲しみに陥れることだけは決してしないでください。
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20代 男性 匿名