犬の運動不足は深刻な不健康問題に!?
ご存知の通り、犬は四足で歩いたり走ったりしていますね四足で運動をすることで内臓機能や血液循環を促している動物のため、足をあまり動かさずに家の中で過ごしていると血液循環が悪くなり内臓疾患を招いてしまう可能性もあるんです。
しかし新しい生活様式で3密を避けたり、大雨や暑さのために思うようにお散歩に出られない状況で、飼い主の皆様は大変苦労されておられるかと思います。
なかなか厳しい状況で頭を抱えている日々かと思いますが、ここは少し深呼吸をしてみましょう。そして、気持ちを落ち着かせてから今愛犬にできることはなんなのか、無理せずお互いに楽しく過ごすにはどうしたら良いのかじっくり考えてみてください。
今回はなかなか思うようにお外で遊べないわんちゃん達が少しでも楽しめるように、飼い主さんのご負担が極力少なく「簡単」に家で手作りできるアジリティをご紹介します。用意する物は家にある物ばかりですので特別な道具はいりません。この機会にぜひトライしてみてください。
シニアにもおすすめ!家にある物を並べるだけのアジリティ
今回ご紹介させていただくアジリティは、わざわざ通販で購入しなければならないようなものではありません。家の中でアジリティを作るのに必要なのは「たたみ1~2畳分」のスペースと家の中にあるものだけ (大型犬の場合はもう少し広めのスペースが必要です。それぞれのおうちによってスペース確保をお願いします)。
大事なのは愛犬の足を動かすこと。鈍ってしまった「足の裏で踏む感覚」を呼び起こす助けをして、脳や体を活性化してあげましょう。
用意するもの
- クッション
- 梱包材(通称プチプチ)
- 座布団又はバスマット
- 好きなおもちゃやおやつ
コースの作り方
まず、愛犬が遊べるスペースを作りましょう。そして、そのスペースに「クッション」「座布団やバスマット」「梱包材」を並べてアジリティコースを作ります。
そう!たったこれだけでも犬のアジリティになるんです。
上下に運動するスロープや、小走りでハードルを越えていくような運動ではないですが、四足を使い足の裏で踏む感覚を鍛えることができたり、バランス感覚を養うことができます。そうすることで筋肉に刺激が行き脳も活性化していきます。
おもちゃやおやつで誘導しよう
はじめのうちは自らこのアジリティを踏み進めていくことはしないと思いますし、コースアウトもしてしまうかと思いますので、ここはお愛犬の好きなおもちゃやおやつで誘導してあげるましょう。
愛犬の顔の手前におもちゃやおやつを出して、愛犬がそれにつられているうちにいつの間にかコースを自然に踏み進めることができます。愛犬がうまくコースを踏み進めることが出来たらたくさん褒めてあげましょう。
それでも、コースアウトしてしまったり全く気乗りせずやらない場合もあるかと思いますがそれはそれでオッケーです。完璧を目指すと飼い主さんも愛犬も辛くなってしまいますので、はじめはうまくできなくてもそれも楽しんでみましょう。
愛犬がコースアウトして行く様子もまた可愛らしく面白いものですので、家族みんなで笑顔になれる時間となります。
また、アジリティの置いてある側面を段ボールで囲ってコースを作ると、コースアウトしにくくなるのでおすすめです。
コースづくりは自由に楽しく!
また、クッションや座布団などの数は増やしてもいいですし、梱包材なしでクッションや座布団ブランケットなどを使ってコースを作るのもいいですよ。自由に楽しく作ってみましょう。
シニア犬にオススメのトレーニング
シニア犬で元気な子の場合は、老化防止やリハビリとして後ろ足だけでクッションや座布団の上に立たせて、後ろ足を鍛える運動をするのもおすすめです。
後ろ足だけで立たせる時は、わんちゃんの前足を飼い主さんが持ってあげ支えながら無理のない範囲で行います。犬は後ろ足が弱りやすいので、今のうちからこのように運動して予防していきましょう。
シニア犬であまり動けない場合はクッションや座布団の上だけを四足で立たせるだけでも構いません。また、自力で思うように立てない場合は獣医師の許可が取れている場合に限り、飼い主さんがお腹を支えてあげて立たせてあげたり、介護用ハーネスを使用しても良いですね。
足の裏で踏む感覚を鍛えることができますし、いつもと違う感触を踏むことで脳を刺激することができます。
段ボールでできる簡単手作りハードル
自粛生活以来、通販での買い物をされている方も多くいらっしゃるかと思います。通販が続くと段ボールが家に増えてしまいがちですよね。そこで、そのいらない段ボールを使って簡単な手作りハードルを作ってみてはいかがでしょうか?
用意するもの
- 長方形の段ボール
- ガムテープ
- ものさし又は雑誌
ハードルの作り方
①まず段ボールの組み立てをくずし、写真のように開いてください。
②次に段ボールを折る作業に入ります。写真にある「a~f」を内側に向かって折り曲げます。
③a~fをガムテープで止め、当たるとケガに繋がりそうなところも一緒にガムテープを貼っていきます。
④最終的に段ボールを立てて使うので、写真の線のついているところに山折りをつけます。
折れ線が元々入っていない部分は、ものさしや雑誌などを使って折り目をつけるとやりやすいですよ。
⑤山折りをつけたら段ボールを立てて完成です!ちなみに、この要領を覚えちゃえば大きいサイズの段ボールや小さいサイズの段ボールでも作れますし、何個か作って並べて、続けてハードルを飛べるコースを作っても楽しめますよ。
⑥完成したものに100円ショップで購入できるカッティングシートやおうちで余っている包装紙などを貼ってアレンジしても楽しく作れますよ。ぜひお試しください!
小型犬向けほぼ並べるだけ箱アジリティ
こちらも簡単であっという間にできてしまう簡単アジリティです。シニア~パピーまであらゆる世代のわんちゃんも楽しめますのでぜひトライしてみてください。
用意するもの
- 正方形の頑丈な箱(紙おむつの箱やおしりふきなどの箱がおすすめ)2個~いくつでも
大小の正方形の箱のできるだけ頑丈な箱を用意します。紙おむつの入っていた箱は結構硬めに作られているのでおすすめです。
箱アジリティの作り方
①大きい箱のテープで留められていない、開いている側の四方を中に入れ込みます。
②次に小さい箱も大きい箱同様に、テープで留められていないところを四方中に入れ込みます。
③そして、大小の箱を横に並べれば完成です!こちらもおうち段ボールハードル同様に数をもっと増やしてもいいですのでそれぞれのおうちでアレンジして楽しんでみてください。
④箱を並べたところにクッションを置いたりしても楽しめます。
※写真では5キロのうちの愛犬が乗っています。
大型犬の場合は、なかなか大きくて頑丈な箱が見つからないかと思いますので、大小のクレートとクッションを用意すると同じような感じで楽しむことができます。
⑤わんちゃんが乗る部分に滑り止めとして、100円ショップなどで購入できる芝生風のカッティングシートを貼るのもおすすめです!
それぞれのアジリティで遊ぶ時の注意点
それぞれのアジリティは必ず飼い主さんの監視の元、わんちゃんと楽しむようにしてください。決してわんちゃんだけで遊ばせないよう、ケガのないように注意しながら遊びましょうね。また、それぞれのアジリティの並べ方などはおうちのスペース事情により異なるかと思いますので、それぞれのおうちによってアレンジして並べてみてください。
最後に
いかがでしたか?今回いくつかの家で簡単に作れるアジリティをご紹介させていただきました。どれもおうちにある物や手に入りやすい物で作れますので、「巣ごもり生活」をしている間に愛犬と楽しみながら作ってみてはいかがでしょうか。
この記事で愛犬とおうち時間を有意義に過ごすお手伝いが少しでも出来れば幸いです。今後も無理せず、楽しい時間が飼い主さんとわんちゃん達に訪れることを願っています。