犬が苦手な音の実例
インターフォン、サイレン
「インターフォン」や「サイレン」の音が鳴ると、吠え出す犬もいらっしゃるのではないでしょうか。我が家の犬達もインターフォンの音が昔から嫌いで、鳴り終わった後も、しばらくの間吠え続けることがあります。人工的に作られた大きな音は、本能的に命の危険を連想させると言われています。
雷
「雷」の音は、犬に限らず人間でも苦手な方もいると思います。おなかに響くような雷の振動音、お天気の悪い日は、家の中にいても嫌でも聞こえてきますよね…。どこかに逃げようとしたり、テーブルの下に隠れたり、震えが止まらなくなったり…雷でパニックになった犬が取る行動は様々です。
花火
夏には欠かせない風物詩である「花火」。人間からすると、音も含めて花火の見どころですが、花火の破裂音は犬にとって非常に大きく聞こえるため、恐怖に感じることもあります。
その他
日常でよく耳にする「ドライヤー」「掃除機」「車やバイクのエンジン音」といった生活音も、犬のストレスの原因になることがあります。特に掃除機は犬の位置に近い高さで音が響くことから、尚更不快に感じるようです。
苦手な音を克服させるには?
1. 怖い印象をなくす
「音が鳴る=怖い」というイメージを払拭させるには、音以外のことに注意力を向くようにするのがポイントです。方法はいくつかあります。
- 音が鳴ったら落ち着くまで撫でる
- 抱っこすることで安心させる
- おやつを与え、音から注意を逸らす など
2. 音に慣れさせる
Youtubeやインターネットの動画サイトに載っている映像を見せて、苦手な音を聞かせ、普段から慣れさせることも大事です。
最初から大きな音量で聞かせると犬も驚いてしまうので、小さめの音量から聞かせてみて、徐々に音量を大きくしていくと慣れやすいと思います。
3. 真の原因を突き止める
実は、音自体が苦手なのではなく、音が鳴った後の人間の行動を嫌がっているケースもあります。例えば、インターフォンが鳴ったら飼い主がバタバタと慌ただしく動き始める、車のエンジンがかかると飼い主さんがどこかに出かけてしまう…など。
原因の本質を見抜くことができれば、新たな対処方法を見つけることができるはずです。
逆に犬が好きな音ってなんだろう?
袋を開けるときのガサガサ音
ドッグフード、おやつの袋を開けるときに聞こえる袋のガサガサ音。袋を開ける音がするだけで「ごはんの時間を知らせる合図」と思い込み、テンションが上がってはしゃぎ出す犬の姿が目に浮かびます。
お気に入りのおもちゃの音
「プープー」「ピッピッ」と音の鳴るおもちゃ、みんな大好きですよね。その中でも、きっとそれぞれお気に入りのおもちゃがあるはず…!
遠くで音が鳴っても、お気に入りのおもちゃの音ならすぐに気付き、飼い主さんの元に駆け寄ってくるのではないでしょうか。
まとめ
苦手な音を聞かせないよう、家にいる間は回避できたとしても、外で不可避の場面に出くわすこともあると思います。どんな音が苦手なのかを予め把握した上で、対処法が分かっていると、犬のパニックを防げます。
吠えたり暴れたりしてパニック状態のときは、名前を呼んだり体を撫でて、まずは犬を落ち着かせてあげましょう。