『子犬』の可愛らしさは特別!?
子犬、成犬、老犬。愛犬家であれば犬は何歳でも「カワイイ」と感じるはず。特に共に暮らす愛犬であれば、何気ない生活のなかで月日を重ね、どんどん成長していく愛犬や、年老いていく愛犬を見て、愛情が増していくものだと思います。
初めて愛犬と出会った日から、愛しい気持ちが増している飼い主さんがほとんどではないでしょうか。しかし人はより小さな「子犬」に対して強く「カワイイ!」と感じる人が多いはず。
「カワイイ」とは?
そもそも「カワイイ」と感じる気持ちは、愛情をもって大切にしたいもの、愛らしい魅力を感じるもの、幼さが感じられるものに対して持つ感情のよう。「カワイイ」という感情が人にあるからこそ、子孫を残したい、お世話をしたい、養いたいなどの本能がくすぐられるようです。
人によって「カワイイ」と感じる対象はそれぞれかもしれませんが、「子犬」を「カワイイ」と感じる人は相当数でしょう。人が子犬をよりカワイイと感じる理由を調べてみました。
なぜ人は『子犬』をよりカワイイと感じるのか?
人に弱いものを守りたいという本能があるから
どうやら人には「弱いものを守りたい」という本能があるようです。子犬の小さくて柔らかい体、そして体のバランスの割には大きな頭、丸くて大きな瞳や、太くて短い四肢などは幼さの象徴ですよね。
生物学で使われる言葉に「ネオテニー」という言葉があります。幼さを残したまま、子孫を作る能力を持つ存在のことで幼形成熟のことをいいます。
子犬が成犬になる年齢は犬種や体の大きさにより異なりますが、超小型犬であれば8ヶ月頃、中型犬であればちょうど1歳になる12ヶ月頃。大型犬であれば15ヶ月頃に成犬になると言われています。体はすくすくと成長を続ていても、行動や表情はどことなく幼さが残っている頃ですよね。
しかし、犬は成犬になる前でも子供を作ることができるほど大人になっているのです。
犬は犬種によって成犬になると、凛々しさやたくましさが増し「かっこいい」という印象に成長する犬種もいると思います。しかし、そんな犬種であっても成犬になる前は、見た目の幼さ、また無邪気で好奇心いっぱいな性格は子犬ならではの愛らしさがあり、まさに「ネオテニー」だと思われます。
人がこのネオテニーを「カワイイ」と感じるのは、母性本能や保護本能が働いているから。この本能が自然と働くことで「お世話したい」「養いたい」などの感情が私たちに芽生えるようです。ネオテニーの特徴である「幼さ」は、人にとって「か弱く愛らしく守りたい存在」となっているようです。
小さくて丸いから
人は小さくて丸いものを「カワイイ」と感じることが多いよう。子犬は小さくてモフモフしていて、眠たくなると丸くなって寝ることがありますよね。まさに人が感じる「カワイイ」存在そのものです。
そして小さくカワイイイものは、人の「守りたい」という気持ちを刺激するので、愛情をもって優しく子犬のお世話をすることができるのです。
ご自宅の事情にもよると思いますが、大型犬よりも小型犬や超小型犬を飼われている方のほうが多いのも、「小さいままでいてほしい」と感じている飼い主さんが多いからではないでしょうか。成犬になっても体は小さく、何歳になってもヌイグルミのような愛らしに魅力を感じている方も少なくないと思います。
人に害を及ぼすことがないから
子犬は手取り足取り色んなことを教えてあげなければ何もできません。もちろん、目を離したすきにイタズラをすることはありますが、それすら私たち飼い主が、愛犬を守る行動を取らなければ、怪我をしてしまう危険性があります。子犬はある意味とても無力なのです。
子犬がどんなに飼い主さんを噛もうとしても、大きな怪我をする危険が少ない甘噛み。犬が好きな方であれば子犬を見て「怖い」という感覚は持たないはずです。子犬に対しての印象で、人の脳裏に「大きな害は及ぼすことないだろう」という感覚が刷り込まれているのかもしれません。
まとめ
我が家の愛犬は現在5歳。共に過ごした月日と共に、愛しい気持ちは増していくばかりですが、今でもたまに子犬の頃の写真を見返すことがあります。子犬の容姿、行動、ちょっと甲高い鳴き声など、全てが可愛くて子犬の存在自体が「癒しの塊」のようなものですよね。
子犬は「カワイイ」からこそ、人の保護心理が働き、その「カワイイ」に人は癒されているようですね。