犬は『自分の名前』を理解できている?どう認識しているの?

犬は『自分の名前』を理解できている?どう認識しているの?

私たち飼い主は、愛犬に必ず『名前』を付けます。2019年の総合1位は『ココ』という名前だったそうです。しかし、犬は自分の名前を『名前』として理解できているのでしょうか。また、自分の名前をどのように認識してるのでしょうか。

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『犬の名前』…犬は理解しているの?

名前入りのごはん皿

今回は、犬の名前を犬自身が理解しているのかという疑問について、解説していきます。長く空人間の家族として親しまれてきた犬。最近では、犬の名前ランキングも発表されていて、2019年の総合1位、女の子1位は共に『ココ』、男の子の1位は『コタロウ』でした。

さて、このように犬に対して飼い主が名付ける『犬の名前』ですが、犬自身は自分の名前を『名前』として理解しているのでしょうか。結論から言うと、犬は自分の名前を『名前』として理解していません。

「でも、うちの子は名前を呼ぶと必ず振り返ってくれるよ」という飼い主さんも多いでしょう。しかし、犬には『名前』という概念は存在しません。そのため、『名前』としては認識していないのです。

犬は名前をどのように認識しているの?

見上げるトイプードル

名前を『名前』として認識していない犬たち。しかし、こちらが名前を呼ぶと、ちゃんと振り返ってくれたり、近付いてきてくれたりと、何らかの反応を見せてくれますよね。この様子を見ていると、「名前として認識しているのでは?」と思えてきます。

しかし、前述したように犬に『名前』という概念はありません。では、どのように『名前』を認識しているのでしょうか。

犬は人間が呼ぶ『名前』を一種の『言葉』として捉えています。『名前』という概念はない犬ですが、共に暮らしていくうちに、1つ1つの言葉に意味があることを理解していきます。そのため、飼い主が愛犬に『名前』を呼びかけ続けたことで、「自分に話しかけている」という認識は持っているのです。

「自分に話しかけている」という認識には2つのパターンがある

こちらを覗くヨークシャーテリア

ですが、この「自分に話しかけている」という認識には、大きく分けて2パターン存在します。1つは「これから良いことが起こるかもしれない」というポジティブな認識です。もう1つは「また怒られるかも」というネガティブな認識が挙げられます。

なぜ同じ認識であってもこのように印象が異なるのでしょうか。それは、飼い主が『犬の名前』を呼んだ後に起こす行動に関連しています。

例えば、愛犬の名前を呼んだ後に、ごはんをあげていたり、散歩に連れて行ったりと、愛犬にとって嬉しいことが起こる場合、犬は『名前』という言葉を「良いことが起こる魔法の言葉」として捉えるようになります。

しかし、愛犬の名前を呼んだ後に、叱ったり、怒ったりする頻度が高い場合、犬は『名前』に対してネガティブな印象を持ちます。そのため、名前を呼ばれる度に「また怒られるのかも」「嫌な事が起こるぞ」と身構えるようになってしまうのです。

犬が名前に反応してくれない…なぜ?

窓の外を見る犬

犬にとって1つの『言葉』として捉えている犬の名前ですが、中には愛犬の名前を呼んでも反応してくれないというご家庭もあります。日が浅い場合は、自分に対して話しかけている言葉として認識していない可能性が高いですが、そうでない場合は以下の理由が考えられます。

  • 嫌な事が起こる前触れとして聞こえないふりをしている
  • 名前が長く聞き取りづらい
  • 毎回違う呼び方で犬自身が覚えていない

1つ目は先ほど話した通りです。「これから嫌な事が起こる」と認識しているため、あえて無視をしているケースです。では、続く2つの理由を1つ1つ見ていきましょう。

名前が長く聞き取りづらい

この記事の冒頭で、「2019年の総合1位、女の子1位は共に『ココ』」という話を持ち出しましたが、2文字と非常に簡潔で聴き取りやすいですよね。同じく、『コタロウ』も文字数としては4文字ですが、音的には『コタロー』と聴き取りやすい語呂です。

このようにシンプルで短い名前は、犬にとっても聞き取りやすい言葉です。そのため、犬も反応しやすいのです。

しかし、5文字以上の長い名前の場合、犬自身が聞き取りづらく、反応してくれない可能性があります。そのため、できるだけ3~4文字の名前が理想的と言えるでしょう。

ですが、飼い主さんの中には、どうしても5文字以上の名前を愛犬に付けたいという方もいるでしょう。その場合は、家族で3~4文字で収まる『呼び名』を決め、その呼び名で呼ぶようにすると反応してくれるようになります。

毎回違う呼び方のため犬が覚えられない

前述したように、長い名前の犬の場合、『呼び名』で呼ぶご家庭が多いです。しかし、家族の中でも1人1人が違う呼び名で呼んでしまうと、統一性がないため、犬は『呼び名』を覚えることができません。

混乱してしまっている犬は、すべての呼び名に応えなくなり、ある特定の呼び名には反応するものの、他の呼び名には反応しないなど、犬自身の統一性もなくなります。

これを解消するためには、家族全員が同じ呼び名で統一することが重要です。呼び名を統一することで、愛犬も「自分が呼ばれている」サインを認識することができ、すべての呼び名に反応してくれるようになります。

まとめ

犬と家族

いかがでしたでしょうか。犬は自分の名前を『名前』としては理解していません。しかし、「自分に話しかけている」ことは認識しているため、愛犬が聞き取りやすい名前で呼んであげてくださいね。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    50代以上 男性 もも父ちゃん

    名前は理解していないのですかね うちの愛犬は2文字 ももですが愛犬に2文字の言葉で読んでも振り向かないです 例えば
    すず ここ いろいろ有りますがどの名前で呼んでも知らん顔 ももで振り向く
    理解していないのでしょうか 不思議です
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