留守番の不安や問題点①ストレス、いたずらが増える
外出自粛の影響で在宅勤務になったり、お出かけをすることがなくなり自宅で過ごす時間が長なっている人が多いと思います。そのため、日頃犬だけで留守番をしている時間にも飼い主が自宅にいるという状況が増えていることでしょう。
一緒にいる時間が長くなると犬たちは喜ぶと思いますが、この事態が落ち着いてまた外に働きに出るようになったり、いつも通り外出できるようになったりすると犬の生活リズムもまた変わってしまいます。
今までずっと一緒に過ごしていた状態から、また急に留守番時間が長くなってしまうことは犬に思わぬ影響を及ぼすことがあります。
そうした生活リズムの変化に柔軟に対応できるタイプの犬もいますが、中には寂しさを感じて分離不安症を発症してしまったり、ストレスからいたずらやトラブルを引き起こすようになってしまったりすることもめずらしくありません。
なぜ今までのように一緒にいられないのか、なぜ自分だけ留守番しなければならないのかなど事態を理解できないからこそ、犬も混乱しこれまでできていた留守番もできなくなってしまうことなどが考えられます。精神的に不安定になり、甘えん坊になったりスキンシップを多く求めるようになったりすることもあるでしょう。
留守番の不安や問題点②生活リズムや体調の乱れ
これまで留守番をしていた時間に飼い主が自宅にいるようになったり、また急に留守番をさせられるようになったりと生活リズムが乱れることは犬にとってあまりいいことではありません。
日頃からそのような生活を送っているのであれば、犬も慣れているのでストレスを感じたり不安になったりすることはないと思いますが、この緊急事態に伴う急な変化にはなかなか対応できないという犬も多いと思います。
飼い主が家にいると気になって眠れなくなってしまったり、落ち着いて休めなくなってしまったりすることもあるでしょう。
食事や散歩の時間が変わったり、睡眠不足になったりすることで心身に悪影響を及ぼすことも。ストレスから免疫力が低下して体調を崩してしまうというのは、人間に限らず犬にも起こりうるだと考えられています。
久しぶりに犬に留守番をさせる方法や注意点
普段は仕事などで家にいない時間にも在宅するようになり、犬と一緒にいられる時間が増えることはお互いにとって幸せなことかもしれません。
しかし、いずれまたこれまでと同じ生活に戻ることを考えれば、通常留守番しているはずの時間に必要以上に遊んだりスキンシップを取るような過ごし方は少し控えた方がいいかもしれません。
もちろん、生活の変化に臨機応変に対応できる犬もいますが、そうでない犬の場合はまた留守番時間が増えたときにこれまで以上の寂しさを感じるようになってしまうでしょう。
それが分離不安につながり、留守番中にいたずらをしたりパニックを起こしたりするようになってしまうことも。そうした不安感を防ぐために、生活の変化による犬への影響をできるだけ小さくしてあげるようにすることが大切です。
元の生活に戻り留守番をさせるようになる場合は、できれば短時間から留守番に慣らすなどして急激な変化が起こらないように配慮してあげるようにするといいでしょう。
まとめ
新型コロナウイルス感染拡大予防のため、日本では外出自粛が求められ多くの人の生活に大きな変化が出ていることでしょう。家で過ごす犬たちの生活にも影響が出ており、留守番の必要がなくなったり散歩に出れなかったりと生活リズムが乱れてしまっていることもあると思います。
一緒にいる時間が増えることは犬と飼い主にとってうれしいことではありますが、いずれ元の生活に戻るときのことも考え、できるだけこれまでの生活リズムや犬なりのペースを崩さないようにしてあげることも大切です。
犬たちの心身に影響が出ていないか、いつも以上にしっかりと観察して適切なケアができるよう気を配ってあげてくださいね。