ビビリな犬にはこんな特徴があります
ほんの少しの変化にも異常に反応してしまう
たとえば、飼い主さんが買ったばかりの新しい服を着ているだけで、警戒してしまうことがあります。見覚えがないからです。嗅いだことのないニオイもします。家に新しい家具がやってきたときにも、その家具に対して警戒してしまうことがあります。
家具に向かって吠え続けたり、噛みついて攻撃したり、その家具が置かれた部屋に寄り付かなくなることもあります。2つのことを例に取り上げましたが、ここまでくると、余程のビビリであることがわかりますよね。
ビビリは仕草や行動にもあらわれます
- 飼い主さんや家族以外の人や犬とは絶対に目を合わせない。
- 見知らぬ場所へ来ると、しっぽが下がり、耳を倒す。
- 他の人や犬を目の前にすると、身動きが出来なくなる。
- その場から逃げ出そうとする。
このようなことがあると、病院やトリミングへ連れて行くのも一苦労です。公園やドッグランで他の犬たちと楽しく遊ぶこともできません。お散歩中、他の人や犬とすれ違うことさえもできません。お困りの飼い主さんはとても多いと思います。そんなビビリな愛犬のためにできることを一緒に考えてみましょう。
ビビリだけどカワイイ愛犬のためにできること♡
1.もっとたくさん経験させてあげましょう!
ビビリだからといって、愛犬が怖がることを避けてばかりいませんか?飼い主さんが避けてしまうと、“あ、これは、やっぱり危険なものなんだ!”と、間違った学習をしてしまうことがあります。他の人や犬との交流が苦手なのであれば、ぜひ積極的に交流を持ってみてください。
いきなり触れ合うことや一緒に遊ぶことはできないかもしれませんが、公園やドッグランなど、他の人や犬が集まる場所へ出かけてみましょう。遠くから見ているだけでも構いません。ドッグランの隅の方に座っているだけでも構いません。愛犬が一歩踏み出すときまで見守ってあげてください。
2.同情しないこと
ビビリな愛犬に対して、可哀想だと同情していませんか?その同情する気持ちは、愛犬の怖がりな気持ちをさらに煽ってしまうことがあります。
もちろん、無理強いしてはいけませんし、嫌がっているときは、すぐに切り上げる方が良いです。ビビリな愛犬に対しては、同情する気持ちではなく、心にゆとりを持って、気長に付き合って行こう!一緒に乗り越えて行こう!という気持ちを持ってあげると良いです。焦らず、じっくり時間をかけて、ビビリを克服しようという気持ちが必要です。
3.過保護にしないこと
ビビリな犬は、飼い主さんから異常な過保護を受けていることがほとんどです。飼い主さんが常に守ってくれる状態であると、新しい経験をしたり、新しい刺激を受けることができなくなってしまいます。
そのため、ビビリを克服することはできません。さらにビビリが加速してしまう可能性もあります。安全には十分に配慮し、時には、愛犬に判断を任せてみても良いのではないでしょうか。
4.完璧を求めないこと
ビビリな性格で生まれてくる犬もいます。育った環境によってビビリな性格が形成されてしまう犬もいます。ビビリな愛犬に対して、何とか改善したい、と考えている飼い主さんが多くいます。
しかし、完璧を求めてしまうと、犬に大きな負担がかかってしまいます。ビビリな性格を完璧に改善することはできないかもしれません。しつけではどうにもならないことがあるかもしれません。生まれ持った性格や形成されてしまった性格を変えることは難しいです。
しかし、ほんの少しでも良い変化が見られたときは、たくさん褒めてあげてください。犬も飼い主さんの気持ちに応えたいと思い、変わろうと努力しています。
まとめ
ビビリな愛犬に対して飼い主ができることについて、
- もっとたくさん経験させてあげましょう!
- 同情しないこと
- 過保護にしないこと
- 完璧を求めないこと
この4つをテーマにご紹介しました。これは、私が実際にビビリな愛犬のために行い、効果を実感した、4つのビビリ犬克服方法です。私の愛犬(元保護犬)も極度のビビリ犬で、出会った当時は家から出ることさえも困難でした。
今でも他の人や犬と触れ合うことはおろか、近づくことさえも許しません。でも、どこへでもお散歩へ行くことができるようになりました。お散歩中にすれ違う人や犬には警戒し、吠えてしまうこともありますが…。家から出れた、お散歩できた、これだけでも大きな成長です。
みなさんのビビリな愛犬もきっと大丈夫です。ビビリなままでも大丈夫です。一歩ずつ進んで行きましょう。