大人しくスリングに入るために
1.慣れさせておく
お出かけのためにスリングを用意することがあるかと思います。しかし、いきなりスリングに入ることができない犬もいます。スリングに入る前から嫌がり、逃げ回ってしまうかもしれません。入ってはみたものの、飛び出そうとしてしまうかもしれません。
無理に入れようとすればするほど、スリングが嫌いになってしまいます。お出かけのときに大人しくスリングに入ってもらうためには、普段からスリングに入ることに慣れさせておくと良いです。
はじめは嫌がるかもしれませんが、心地よいものだと分かってもらうことができれば、自分から入ってくれるようになります。スリングから飛び出してしまうことや落下には十分に注意し、お家の中で練習してみましょう。
2.適切なものを選ぶ
スリングにもいろんなタイプがありますね。サイズも違いますし、素材も違います。スリングを嫌がるときは、適切なサイズであるか、愛犬が好む素材であるかなど、考えてみると良いです。いろんなタイプを試していくうちに、愛犬が心地よく入ってくれるスリングに出会えるかもしれません。
たとえば、リュックタイプと斜め掛けタイプがあります。リュックタイプは、両肩で愛犬の体重を支えることができ、安定させやすいです。
そして、愛犬が自由に体勢を変えることができるものがあります。斜め掛けタイプは、片方の肩に負担がかかり、飼い主さんにも愛犬にも負担がかかりやすいです。そして、愛犬が自由に体勢を変えることができないものが多くあります。
3.適切な位置で抱っこする
抱っこする飼い主さんの負担も、抱っこされる愛犬の負担も、抱っこする位置によって変わります。飼い主さんの重心と愛犬の重心の距離が近い方が負担が少ないとされています。
たとえば、斜め掛けタイプのスリングを利用している場合、愛犬の位置はどこにあるでしょうか。飼い主さんの太ももの辺りでしょうか。
それとも、お腹の辺りでしょうか。飼い主さんの重心と愛犬の重心の距離を近くするためには、低い位置ではなく、飼い主さんのお腹の辺りが良い位置です。抱っこする人によって、変わることがありますので、どの位置で愛犬を抱っこすることが楽なのか、肩ひもを調整しながら適切な位置を決めておくと良いです。
抱っこする飼い主さんが楽だと、抱っこされる愛犬も楽ですので、大人しくしていてくれます。
4.薄めより厚めが良い
スリングは、生地が厚く張りがあり、伸びない素材のものがおすすめです。
たとえば、リュックタイプのスリングは、底の生地が厚く張りがあり、伸びない素材のものがあります。箱に入っているようなイメージです。そのため、犬が自由に体勢を変えることができます。
伸びない素材であると、犬が動いたとき、手足に負担がかかりにくいです。伸びる素材であると、動きにくく、安定しないことで、手足をくじいてしまうことがあります。
おすすめのスリング!メリットとデメリット
リュックタイプのスリング
両肩で愛犬の体重を支えることができるため、飼い主さんの肩の負担が減る分、愛犬も楽に入っていることができます。飛び出すことがないよう、完全に覆うことができるものもあり、覗き窓がついたタイプもあります。
デメリットは、コンパクトに収納することができないことです。また、愛犬のカラダに対して広すぎるものを買ってしまうと、中で愛犬のカラダが安定せず、揺り動かされてしまうことがあります。狭すぎるものを買ってしまうと、愛犬が自由に体勢を変えることができません。
布製の斜め掛けタイプのスリング
使用されている飼い主さんを多く見かけますが、“暴れてしまう”という意見もあるようです。コンパクトに収納することができるため、いざというときのために持ち歩いている、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
人混みの中を歩かなければならないときなど、サッと取り出して使えるので便利ですよね。また、洗濯機や手洗いで気軽に洗えることも嬉しい点です。デメリットは、飼い主さんの片方の肩にばかり負担がかかってしまうことです。
また、愛犬が自由に体勢を変えることができないスリングが多くあります。手足が安定せず、中でケガをしてしまわないか、不安にもなりますよね。
まとめ
犬をスリングに入れたとき大人しくさせる方法として、
- 慣れさせておく
- 適切なものを選ぶ
- 適切な位置で抱っこする
- 布製の斜め掛けタイプのスリング
この4つのご提案をさせていただきました。これからスリングを利用しようと考えている方、愛犬がスリングの中で暴れてしまって困っている方など、お役立ていただけると嬉しいです。