こんなシチュエーションは不安だ…
1.不慣れな人に抱っこされたとき
抱っこされることが大好きなワンちゃんも、相手が不慣れな人であれば、不安に感じてしまいます。飼い主さんに抱っこされたときの嬉しい表情と比べてみてください。一目瞭然です。不安な気持ちから暴れてしまい、ワンちゃんが落下してしまう可能性があります。
また、一緒に暮らす家族であっても、小さな子供さんはワンちゃんを正しく抱っこすることができないことがあります。床に座らせてから抱っこさせるなどし、安全を守りましょう。
2.人混みを歩くとき
スッと上手に歩いているように見えるかもしれませんが、人混みを歩くとき、不安に感じてしまいます。ワンちゃんにとって、人間のカラダはとても大きな存在です。人混みの中を歩くということは、たとえば、車が行き交う中を私たちが歩くことと同じようなものです。車は同じ方向へ進んで行きますが、人間は違います。あっちへこっちへ行き交い、急に走り出すこともあります。人混みは避けて歩く、もしくは抱っこして歩いてあげましょう。
3.初めての場所へ行くとき
お出かけや旅行など、初めての場所へ行くとき、不安に感じてしまいます。知らない音、知らない声、知らない匂い、知らない風景。どれもワンちゃんの不安を煽ってしまうことがあります。私たちと同じように、初めての場所でもワクワクし、楽しむことができるワンちゃんもいます。知らないことに対しても好奇心が強いのでしょう。
しかし、しっぽを下げていたり、耳を倒していたり、カラダを震わせるなど、少しでも不安な様子であるときは、無理に連れ出さず、気持ちが落ち着くまで車内で待つなどすると良いです。
4.高いところに乗せられたとき
たとえば、病院の診察台に乗せられたとき、不安に感じてしまいます。注射などを経験し、診察されることが怖いこともありますが、診察台などの高いところに乗せられたとき、不安に感じることがあります。トリミング台も同じですね。自宅で爪切りをするとき、テーブルの上に乗せていると大人しくなる、というワンちゃんもいます。
お散歩の後、洗面所で手足を洗ったあと、洗濯機の上に乗せて歯磨きをすると嫌がらない、というワンちゃんもいます。苦手な爪切りや歯磨きよりも、高いところに乗せられたことへの不安が強いからなのではないでしょうか。
5.見知らぬ犬とすれ違うとき
お散歩中、向こうから見知らぬ犬と飼い主さんが歩いてくる姿が見えたとき、不安に感じてしまいます。とくに、怖がりなワンちゃんに多いのではないでしょうか。歩かなくなってしまったり、逃げ出そうとしたり、飼い主さんの後ろに隠れようとするワンちゃんがいます。もしかすると、相手の犬が自分よりも強そうに見えたのかもしれません。
犬は、相手のニオイを嗅ぐことで、情報を得ようとします。ニオイから相手の強さを判断することもできるとされています。愛犬が不安そうにしているときは、無理にすれ違うことなく、道を変えるなどすると良いです。
しかし、あまりにも他の犬との交流を避けてばかりいると、犬社会を学ぶ機会を逃してしまうこともあります。相手の犬や飼い主さんの様子を見て、すれ違うことができそうなときは、ぜひチャレンジしてみましょう、愛犬にとっても、自信がつくキッカケになるかもしれません。
まとめ
犬が不安を感じてしまうシチュエーションでは、
- 不慣れな人に抱っこされたとき
- 人混みを歩くとき
- 初めての場所へ行くとき
- 高いところに乗せられたとき
- 見知らぬ犬とすれ違うとき
などが多い傾向にあるようです。不安そうな様子は、しっぽの動きや耳の動き、表情などにあらわれることがあります。不安感じてしまうシチュエーションにあるときは、よく愛犬の仕草や行動を確認してみましょう。