『犬の寿命』が犬種ごとで違う
皆さんは、犬の平均寿命をご存知でしょうか。現在、日本国内全体の犬の平均寿命は、14.29歳です。しかし、これはあくまで全体の平均寿命なので、すべての犬種が含まれています。
そのため、犬種によっては平均寿命が14歳を上回る犬種もいれば、14歳を下回る犬種もいるのです。犬種ごとに見てみると、大きく平均寿命が分かれていることがわかります。
では、なぜ『犬の寿命』は犬種ごとにここまで大きく違いがあるのでしょうか。また、平均寿命が高い犬種と低い犬種には、どのような傾向があるのでしょうか。
基本的にサイズで寿命が異なる場合が多い
犬種ごとの平均寿命を見てみると、基本的にサイズで寿命の高い低いが異なる傾向にあります。傾向としては、小型犬が長生きする傾向になり、大型犬になればなるほど、平均寿命が約10歳など低くなる傾向にあります。
では、なぜ小型犬、中型犬、大型犬で、平均寿命が違うのでしょうか。これは歳をとるスピードが関係していると考えられています。
小型犬は成長スピードが遅いですが、大型犬は体が大きいこともあり、成長が早く、その分老化も早まります。そのため、小型犬や中型犬は7歳~8歳に入るとシニア期と言われているのに対し、大型犬は5歳でシニア期を迎える犬もいます。
また、大型犬になれば大きな体を支える必要があるため、足腰に負担が掛かりやすいです。この体の構造上の問題により、足腰の老化が早まっているのも理由の1つです。
もちろん例外も多く存在する
一般的に、小型犬は寿命が長く、大型犬は寿命が短い傾向にあると言われていますが、これはあくまで傾向の話です。もちろん、世界を見渡すと例外は多く存在します。
まず、世界で最も長生きした犬ですが、犬種は『オーストラリアンキャトルドッグ』と言われる牧牛犬種です。サイズで見ると、中型犬に属する犬種です。
ギネス記録を持つ犬としては、世界一長生きした犬として登録されており、その記録は29歳5ヶ月です。驚きの記録ですよね。このように、平均からは逸脱した犬もいるため、小型犬だから長生きする、大型犬だから短命、とは一概に言えません。
長寿な犬種ランキングTOP3
最後に、日本国内ではどの犬種が長寿の傾向があるのか、ランキングでご紹介します。上位3位のみご紹介しますが、どの犬種も小型犬に属する犬種がランクインしています。
1位:イタリアングレーハウンド
見事、第1位に輝いた犬種は、イタリアングレーハウンドです。小型犬に属する犬種で、平均寿命が15.1歳と、犬全体の平均寿命よりも高い傾向にあります。
活発で優しい性格のイタリアングレーハウンドですが、臆病な面も強く持っていて、ストレスに弱い傾向が見られます。
また、日本の気候には、あまり適していないため、夏場や冬場はあまり外に出られず、ストレスを溜めてしまいがちになると言われています。
2位:ミニチュアダックスフンド
2位は同率ですが、まずはミニチュアダックスフンドからご紹介します。名前の通り、こちらの犬種も小型犬に分類されます。平均寿命は14.7歳と、犬全体の平均寿命よりも少し高い傾向があります。
ミニチュアダックスフンドは、日本国内でも飼いやすい犬種とされているため、人気も高いです。胴長短足の体が特徴ですが、これは狩りをしていた時代に、猟をしやすいようにこの体になったと伝えられています。
2位:トイプードル
ミニチュアダックスフンドと同率でTOP3に食い込んだのが、日本国内でも1,2を争う人気を保っているトイプードルです。ミニチュアダックスフンドと同様、平均寿命は14.7歳です。
人懐こく賢い犬種であるため、初心者でもしつけがしやすく飼いやすいと言われています。しかし、甘えんぼうな性格の犬が多いため、寂しさからストレスを溜め込み、分離不安症になる恐れがあるので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。『犬の寿命』は犬種ごとに異なりますが、傾向としては小型犬が長生きし、大型犬が比較的寿命が短い傾向にあります。しかし、あくまで傾向ですので、犬の健康状態や環境によっては、大きく変動します。皆さんも愛犬ができる限り長生きできるよう、日々過ごしやすい環境を整えてあげましょう。