犬の性格が変わる原因とは
1.一緒に生活する相手によって変わる
犬の性格には、先天的な性格と後天的な性格があります。生まれ持つ性格と成長によって形成される性格です。よく、“飼い主に似る”なんて言いますが、一緒に生活する相手によって、犬の性格が形成されることは十分にあり得ると思います。
また、穏やかで物静かな先住犬の元に、活発的で賑やかな後輩犬がやってきたとき、先住犬が活発的な性格になったり、賑やかな性格になるなど、一緒に暮らす犬に影響を受けることもあります。
犬種によって、性格の特徴を挙げられることがありますが、一緒に暮らす相手や生活習慣やしつけなどによって、全く考えられていない性格が形成されることもあります。“あんなに大人しい○○(犬種)初めて見た!”なんて驚かれたことがあるのではないでしょうか。逆に、“○○(犬種)は大人しい性格だと聞いたけど…”なんてこともあるのではないでしょうか。
2.恐ろしい経験によって変わる
穏やかで物静かな犬が突然、攻撃的で狂暴な性格へと変わってしまうことがあります。人懐っこい犬が突然、他人や飼い主さんや家族などの人に対し、唸る・飛びかかる・咬みつくなどの攻撃をするような性格へと変わってしまうことがあります。
おそらく、人と接した際に何か恐ろしい経験をしたのだと思います。愛犬の反応が面白いからといって、しつこくからかって遊んだり、脅かして遊んだりしていませんか?庭でひとりきりで遊ばせているとき、通行人から石を投げつけられたり、大きな物音を立てられたり、大声をあげられたりなども原因となることがあります。
また、これはとても稀なケースですが、預けた先(トリミングサロンやペットホテルなど)で虐待を受け、人を恐れるようになり、攻撃的で狂暴な性格へと変わってしまうこともあります。
3.ケガをきっかけに変わる
活発的でカラダを動かすことが大好きだった犬が、ケガをきっかけに臆病な性格へと変わってしまうことがあります。痛く苦しい思いをし、また同じ思いをするのではないかと臆病になってしまうのでしょう。
外へ出ることを嫌がるようになったり、お散歩にさえも行きたがらなくなってしまうなど、引きこもりがちになってしまうこともあります。ケガをさせてしまったことで、飼い主さんまで落ち込んでしまうと、犬を不安にさせ、臆病な性格が定着してしまうかもしれません。
4.老化によって変わる
老犬になると、性格が変わってしまう犬は多くいます。穏やかになったり、物静かになったり、あまり活発的な性格でなくなるときは、ゆったりとした気持ちで過ごしたいのかもしれません。首や腰や手足など、関節に違和感や痛みがあり、思うようにカラダを動かすことができないのかもしれません。
そんな一方で、怒りっぽくなったり、攻撃的になるなど、荒い性格へと変わってしまうことがあります。聴覚・視覚・嗅覚などが衰え、不安に感じたり、苛立ちを感じたりしているからかもしれません。犬には“衰える”ということを理解することができません。これまでと違う自分のカラダに対し、人間のように“もう高齢だからなぁ…”とか“筋肉が衰えてきたからなぁ…”などのように感じることはありません。
老化による自分のカラダの変化に対し、ただただ不安を感じていることでしょう。老犬となった愛犬の気持ちを理解し、愛情を持って、十分なケアとお世話をしてあげることで、いつまでも穏やかな性格のまま過ごすことができるのではないでしょうか。
まとめ
犬の性格が変わる原因となることについて、
- 一緒に生活する相手によって変わる
- 恐ろしい経験によって変わる
- ケガをきっかけに変わる
- 老化によって変わる
この4つをテーマに取り上げてみました。愛犬の性格が突然、変わってしまうことがあるかもしれません。よい変化であれば嬉しいのですが、攻撃的になるなど、よい変化ではないこともあります。もし、改善が必要なのであれば、まずは原因を知り、愛犬の心を理解し、一緒に乗り越えてあげてください。
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20代 男性 匿名