1.大きな音がする場所
犬が落ち着けない場所として有名なのが『大きな音がする場所』です。犬は人間よりも4倍以上聴覚が優れています。ですので、私たち人間が少しうるさい場所だと感じる場所は犬にとってはとてもうるさく感じてしまう場所だといえるでしょう。
例えば、室内だと『テレビの近く』や『ドア付近』は大きな音がしやすい場所となるのでNGとなります。特にドア付近はいきなりドアが閉まって大きな音がしてしまうことで犬がビックリしやすく、落ち着くことができない場合が多いので要注意です。
2.人通りが多い場所
人がよく出入りする場所も犬が落ち着きにくい場所といえます。リビングに繋がる通路や部屋、先ほどお伝えしたドア付近などがそれに当てはまりますね。こういった場所に愛犬の寝床やトイレを設置すると、愛犬がくつろいでいるときに人が通ることで「邪魔をされた……」と感じてストレスを溜めてしまうことがあるそうです。
私たち人間も気持ちよく眠っているときに枕もとで忙しなく物音を立てられるとイライラしてしまうことってありますよね?犬も同じなのです。特に寝床やトイレはくつろげる場所に設置してあげるのがベストといえますから、こういった賑やかな場所は選ばないようにしてあげてくださいね。ちなみに『部屋の隅』は人通りが少なく周りが壁に覆われているので犬が落ち着きやすい場所となりますよ。
3.窓の近く
「窓から外の景色を眺めるのが好き!」という犬はたくさんいます。また、そういった愛犬の姿を見て窓際に寝床を設置する飼い主も数多くいることと思います。実際に私の愛犬も窓際で日向ぼっこをしたり外を眺めるのが好きなので愛犬専用の休憩場所を用意してあげています。しかし、そんな犬が好みやすい窓際は落ち着けないNG場所になることもよくあるので、ケージやメインの寝床を設置するのはおススメしません。なぜなら……、
- 明るくて落ち着けない
- 外の音が聞こえやすい
- 雷や花火、工事の音など、犬が怖がる音が聞こえやすい
- 夏場は暑くなるので熱中症のリスクが高まる
- 冬場は逆に寒すぎる場所になる可能性がある
といったデメリットがあり、メインの寝床を『落ち着けない場所』と感じやすいからです。もちろん、犬によってはこのデメリットが問題にならないこともありますし、対策を行えば問題を解決できる場合も多いといえるので一概にNG場所とはいえないと思います。しかし、他に愛犬にとって理想的な場所があるのでしたら、そこへメインの寝床を設置してあげるのが良いといえるでしょう。
ちなみに、夏場窓際にケージを設置してその場所で愛犬を過ごさせる。という行為は熱中症になる危険性が高いので、たとえ冷房をつけていたとしてもしないようにしてくださいね。
4.温度変化が激しい場所
『温度変化が激しい場所』も愛犬がのんびりくつろげない場所となります。室内だと『窓際』の他に、扇風機やエアコンなどの風が直接当たる場所が当てはまります。また、ストーブやファンヒーターなどの暖かな場所の近くにメインの寝床を置くのもおススメしません。涼しい場所や温かい場所は少しの間くつろぐ程度でしたら、犬にとって快適な場所となることが多いです。実際に冬は暖房器具の付近で暖をとる犬はたくさんいますし、夏は涼しい場所でくつろぐ犬が数多くいますよね。
しかし、このような他の場所と温度が異なる場所にケージを設置してしまうと、愛犬が「暑い」「寒い」と感じたときに避難できず脱水症状や熱中症、体調不良になってしまう可能性があります。
また、つねに他の場所と温度差が発生する場所に寝床やトイレを設置してしまうと「快適だけど……、あそこにずっといるとなんだか過ごしにくい」と感じやすく、落ち着けない場所となることがあります。窓際や温度変化が激しい場所は、愛犬がくつろぎたいと思ったときに自由に行けるようにしてあげて、愛犬の寝床やトイレは温度変化が激しくない場所に設置するのが良いと思いますよ。
まとめ
犬が落ち着けない場所を4つお伝えしました。今回ご紹介したNG場所はそのときの状況や犬によっては快適な場所となることもあります。しかし、基本的にはメインの寝床やトイレを設置するにはふさわしくない場所といえるでしょう。ですので、メインの寝床やケージなどを置くときはご紹介した場所以外に置くことをおススメします。