留守番前の確認①誤飲・いたずらの危険性
犬の留守番中に起こる事故として、最も多いのが誤飲・誤食です。床の上は片付いていても棚の上など犬の手や口が届いてしまう場所に様々なものが置いてあるということは多いと思います。
留守番中ケージやサークルなどに入れず、室内を自由にさせている家庭もたくさんあると思いますが、そうした家庭では特に誤飲・誤食を含めたいたずらを防ぐための環境整備が必要です。
物を壊されて飼い主さんが困るだけならまだしも、クッションなどを噛んで綿を飲み込んで窒息してしまったり、電化製品のケーブルを噛みちぎって感電してしまったりということも十分起こりうる事故です。
特に好奇心旺盛な子犬や引っ越しや模様替えなどで環境が変わったばかりの犬は、こうしたいたずらをしやすいので、留守番中など犬から目を離すときには注意が必要です。
留守番前の確認②浴室などへの閉じ込めの可能性
室内を自由に移動できる環境で留守番させている家庭でも、ある程度入れる場所を制限することは大切です。特にキッチンなどは食べ物や刃物・火元などがあるため気をつけている人は多いと思いますが、浴室や洗面室なども気をつけなければなりません。
浴室の扉は押すだけで開いてしまうタイプなども多く、犬が鼻先で押すことで入れてしまうことも。浴室はシャンプーなど犬がなめると危険なものやカミソリなどが置いてありますし、中には浴槽にお湯を溜めっぱなしにしている家庭もあると思います。
また、洗面室に置かれている洗濯機も要注意!特に犬でも届いてしまいやすいドラム式洗濯機に入って閉じ込められてしまうという事故も起きています。洗濯機内の乾燥のために留守中に浴室や洗濯機の扉を開けている人もいると思いますが、犬を留守番させているときには扉を閉めて入れないようにしておきましょう。
留守番前の確認③室温・水分など環境の快適性
犬を留守番させるときには、室内やケージ・ハウス内の環境を整えることが大切です。特に暑い季節・湿気が多いなど熱中症などが起こりやすいと思われる時期にはエアコンで適温を保つようにしてください。
閉め切っている部屋では特に蒸しやすいので熱中症リスクが高まるので、立地や犬の犬種によっては春先からエアコンでの気温調節が必要な場合もあります。
ケージやハウスで留守番をさせる場合には、犬が自分で快適な場所に移動できないからこそ設置場所に注意が必要です。時間によって直射日光が当たってしまったり、エアコンの風が当たり続けてしまったりする場所には置かないようにしてください。
また、快適な環境とともにたっぷりの新鮮な水を用意しておくことも大切です。水を置きっぱなしにしている家庭も多いと思いますが、外出前には入れ替えるなどして必ず水が入っていることを確認しておきましょう。
ケージやハウスなど狭い場所では犬がぶつかってひっくり返してしまうこともあるので、ペットボトルを利用する吊り下げタイプの水飲み器を選ぶといいでしょう。
まとめ
室内で暮らす犬が増えている分、事故やトラブルも増加していると言われています。日頃はあまりいたずらをしない犬でも、飼い主さんがいない間に退屈になってしまったり突然不安になったりして予期せぬ行動を起こすこともあるのです。
また、日常的に留守番をさせていると飼い主さんもつい気が緩んでしまい「これくらいは大丈夫だろう」と思って環境整備を怠ってしまうことがありますが、大切な愛犬の安全を守るために常に危険な場所がないか確認し、快適に留守番できるようにしてあげてくださいね。