愛犬の「甘え行動」と「わがまま」の違い、わかりますか?
愛犬に甘えられると嬉しいですよね。たまらなく愛おしい瞬間です。家族の中で“自分にだけ甘えてくる♡”という方もいらっしゃると思います。それって、本当に「甘える」という行動でしょうか。もしかすると、「わがまま」という行動かもしれません。
実は、愛犬から“この人ならわがままを何でも聞いてくれる”、“この人は自分の思い通りにできる”と思われているかもしれません。これから「甘え行動」と「わがまま」をそれぞれご紹介します。どのような違いがあるのか比べてみましょう。
犬の「甘え行動」とは
お腹を見せる行動
コロンと寝転がり、お腹を見せることがありますね。飼い主さんたちの間では「へそ天」と呼ばれて親しまれてします。甘えたいとき、構ってほしいとき、お腹を撫でてもらいたいときなどに見せる甘え行動です。ワンちゃんの方からスキンシップやコミュニケーションをしたいという気持ちをあらわしてくれている行動でもあります。優しく触れてあげると、とても喜んでくれますよね。甘えているときは、お腹をわしゃわしゃと少し強く撫でてあげても喜んでくれると思います。
膝の上に座ろうとする行動
“何としてでも飼い主さんの膝の上に座りたい…!”と、必死になるワンちゃん。やっとの思いで座った膝の上から降ろされたって、何度でも挑戦します。あたたかい飼い主さんの膝の上で甘えたいのです。そのまま眠ってしまうこともありますよね。
顔や口元を舐める行動
飼い主さんの顔や口元を舐めるのは、ワンちゃんからの愛情表現のひとつでもあり、母犬に甘えておねだりしていた頃の名残でもあります。犬くさいからとか、ヨダレが…と拒否してしまうと、拗ねてしまうことがあるかもしれません。あなたを信頼し、安心できる存在だからこそ、甘えたいという気持ちが強くあらわれてしまうのではないでしょうか。
犬の「わがまま」とは
要求が通るまで吠え続ける
“おやつが欲しい!”と甘えるワンちゃん。“まだおやつの時間じゃないよ”、“今日はもうおしまいだよ”という飼い主さんに従うことができれば、それは甘え行動です。しかし、甘え行動がわがままに発展してしまうと、自分の“おやつが欲しい”という要求が通るまで吠え続ける、という問題行動を起こしてしまいます。吠え続ければ、(吠えることをやめさせるために)飼い主さんがおやつをくれる、ということを学習してしまったからです。
気に入らないと咬みつく、飛びかかる
苦手な病院に連れて行かれるとわかったとき。お散歩へ行きたくないとき。イタズラを叱られてしまったとき。自分への飼い主さんの対応が気に入らないと咬みつく、というワンちゃんがいますね。コロンと寝転がり、お腹を見せることで「許して?♡」と、甘え行動をするワンちゃんもいます。
しかし、わがままなワンちゃんは、反抗的な態度を取ります。咬みついたり、飛びかかったりするなど、相手が飼い主さんや家族であっても攻撃してしまいます。
ごはんを食べない
ごはんを食べないということもわがままのひとつです。おやつの与えすぎや人間の食べ物を与えてしまったことが原因です。ごはんを食べないとき、試しにおやつを取り出してみてください。“おやつなら食べるよ!”という反応を見せるのであれば、確実にわがままでしょう。
体調が悪くてごはんを食べることができないのであれば、おやつだって食べることができないはずです。(※ごはんが傷んでいる、ごはんにカビが生えている、などの理由で食べないこともあります。)
まとめ
犬だって、たまには「やだやだッ!」と、わがままをいうことがあります。しかし、そのわがままを受け入れてばかりいると、咬みついたり、飛びかかったり、いつまでも吠え続けるなど、問題行動を引き起こす原因になってしまうことがあります。飼い主さんや家族だけではなく、他の人や犬にまで攻撃する原因にもなりかねません。
「甘え行動」であるときは、思いっきり甘えさせてあげて構いません。しかし、「わがまま」であるときは、ダメだと叱ったり、無視したりするのも対策のひとつです。
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50代以上 女性 匿名