犬を自転車のかごに入れて散歩するのは大丈夫?考えられるリスク4つ

犬を自転車のかごに入れて散歩するのは大丈夫?考えられるリスク4つ

愛犬にとって飼い主さんとのお散歩は、なによりも楽しみな時間でしょう。そんな愛犬の気持ちに応えるために、少し遠出をしたり、愛犬があまり長く歩きたがらない時、自転車を利用して散歩をされている飼い主さんもいらっしゃると思います。でも、本来、犬を自転車のかごに入れて散歩しても大丈夫なのでしょうか?もし、リスクがあるならどんなことに気を付ければ安全に愛犬を自転車に乗せることが出来るのでしょうか?

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犬を自転車に入れて散歩すると交通違反になる?!

自転車のかごに乗るジャックラッセルテリア

自転車は道路交通法で規制されている「軽車両」

自転車は、名称の中に「車」が入っている通り、道路交通法上、「軽車両」という乗り物です。免許などは要りませんが、道路交通法によって様々な規制があります。

犬を自転車に入れて散歩すると交通違反になる?!

絶対に交通違反になる、というわけでありません。交通違反となり、罰金を取られる可能性がある、と言うことです。

例えば、道路交通法119条1項9号によると、「自転車や原付きバイクの運転者は、ハンドルやブレーキなどを確実に操作し、かつ、道路状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければなりません。これに違反したときは、刑事罰として3か月以下の懲役、又は5万円以下の罰金が科せられることがあります」と、いう文言があります。

つまり、犬を自転車のかごに入れてはいけない、という明文はなく、具体的な罰則はありません。けれども、犬を自転車に入れた状態で安全に走行できていなかったり、他の人に迷惑を掛けたり、事故になりかねないような危険な運転をしていると、道路交通法違反になることがあり得るのです。

かごに入れて散歩するのは大丈夫?考えられるリスク4つ

獣医師に包帯を巻かれているパグ

1.犬が自転車から転落する

自転車のかごに入るのだから、犬の体は3~5キロ程度だとします。自転車のかごから不意に落ちてしまったら、人間でいうと、2~3メートルぐらいの高さからいきなり放り投げられた形になります。当然、無傷ではすみません。例えば、落ち方が悪く、頭から落ちたりすれば骨折どころか死んでしまうことすらあります。

2.犬が暴れて、自転車が転倒する

リードを付け、かごに入れた状態で走行中、犬が何かに驚いて突然暴れたら、飼い主さんがバランスを崩し、自転車が転倒する恐れがあります。

3.自転車が転倒した際、道路側に倒れて車に接触する

転倒した場所が運悪く、交通量の多い道路だったら車に轢かれることも考えられます。

4.自転車が転倒した際、他の通行人などを巻き込み、怪我をさせる

自転車が転倒した際、側にいる人に向かって倒れ掛かって巻き込んでしまい、怪我をさせてしまうかも知れません。

愛犬を自転車のかごに入れて安全に散歩する方法

自転車のかごにのるポメラニアン

自転車専用のかごを利用する

実は、自転車に犬を乗せるための専用のかごが販売されています。犬の習性を考慮して作られているので、飛び出し防止用のリードがついていたり、犬がバランスを崩さないように、様々な工夫がされたりしているので、自転車の運転の妨げにはなりません。

リュック型のキャリーを利用する

かごに乗せるより、犬を入れた状態で背負えるタイプのキャリーバッグを利用します。外の風景を見ることはできないので、散歩をしているとは言えないかも知れませんが、散歩ができる場所まで安全に移動できます。なおかつ、犬が運転の邪魔をすることもありません。

愛犬を自転車のかごに入れて安全に散歩するときの注意点

注意の看板を持っているパグ

愛犬の動きを制御できているか常に気を配る

走行中も、停車中も、常に落ち着いて愛犬の様子に気を配りましょう。特に、かごに入れている場合、興奮していないか、怯えていないか、リラックスしているかなどに気を付けていれば、何か変化や異変があったとき、すぐに停車し、早めに対処できます。

決して、愛犬だけを自転車に乗せたまま、その場を離れないこと

愛犬がリラックスし、落ち着いていたとしても、愛犬だけを自転車に乗せたまま、その場を離れてはいけません。飼い主さんの姿が見えなくなったら、動揺し、暴れて自転車が転倒するかも知れませんし、飼い主さんがいない間に、他の人が愛犬をあやし、結果興奮し、自転車から転落してしまうなど、様々な危険が予想されます。ですから、決して、自転車に愛犬を乗せた状態でその場から離れないようにしましょう。

愛犬が安心して自転車に乗れるようになるまで遠出はしないこと

犬を自転車に乗せて移動するのも、慣れるまでは練習が必要です。愛犬が飼い主さんと自転車に乗ることを楽しみにして、自転車に乗っている間はリラックスしている状態になるまで遠出は控えましょう。

交通ルールを守ること

犬を自転車のかごに乗せて移動するのは、小さな子供を乗せているのと同じです。小さな子供さんを荷台に乗せたり、ハンドルの間のチャイルドシートに乗せたりして自転車を走らせているお母さんたちは、何よりも子供さんの命を守るためにしっかりと安全運転を心がけておられるでしょう。その親心と同じ気持ちで、愛犬と散歩を楽しむために、交通ルールをしっかりと守り、安全に走行しましょう。

まとめ

笑顔で舌を出すコーギー

犬を自転車のかごに入れて散歩するのは、きちんと犬と飼い主さんの安全を守れるように装備、準備すれば問題ありません。ただし、愛犬の転落事故、自転車の転倒による事故やケガの責任は、全て飼い主さんが背負うことになります。自転車は確かに手軽に乗れる便利な乗り物ですが、徒歩での移動よりずっとリスクの高い移動手段とも言えます。

ですから、犬の安全、自分の安全、また、もし何か事故を起こしたときに人に迷惑が掛かる可能性もあることを踏まえて、愛犬と二人三脚でしっかりと自転車に乗る練習をし、装備を整えてから実行に移すようにしましょう。

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